空気とガソリンのハイブリッド技術を公開|Peugeot & Citroen
PSA Peugeot Citroen Hybrid Air|PSA プジョー・シトロエン ハイブリッド エア
エアとガソリンのハイブリッド技術を公開|Peugeot & Citroen
環境問題がクローズアップされ、自動車メーカー各社がダウンサイジングやハイブリッドなどの新技術を研究開発するなか、PSAプジョー・シトロエンは、圧縮空気とガソリンエンジンを組みあわせた、あらたなハイブリッド パワートレーンを発表した。
Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)
空気でうごくクルマ
「Hybrid Air」と名付けられたこのパワートレーンは、ガソリンエンジンに空気圧力モーターを組みあわせたもの。ガソリンエンジンのみ、空気圧力モーターのみ、混合の3つの走行モードが可能だ。
圧力モーターはセンタートンネル内に設置されたタンク(アキュムレーター)によって作動。ポンプも内蔵しており、蓄電池+モーターのハイブリッドとおなじように、減速時の抵抗をもちいて空気を圧縮してタンクに戻す、エネルギー回収機構もそなえている。
すでにディーゼルエンジン+電気モーターによるハイブリッドやEVも出している同グループではあるが、このエアハイブリッドの特徴は、効果が高いうえに、既存技術で成り立っているため安価だという。また、圧縮空気をもちいた圧力モーターはすでに工業機械として世界中に幅広く流通しているため、メンテナンスなどにおいても特殊な技術や工具を必要としないのも利点だという。
まだ研究段階ということで、気になる出力や航続距離などのデータは一切公開されていないものの、想定している搭載車両は、最高出力82ps~110psのガソリンエンジンを搭載した、BセグメントないしCセグメントの乗用車および商用車。つまりシトロエン「C3」やプジョー「208」あたりということだが、仮にこれらの車両に搭載すると、燃費は2.9ℓ/100km(およそ34.48km/ℓ)、CO2排出量が69g/kmになるであろうと予想されている。
そのハイブリッドの動作については、公開されている動画でわかりやすく解説されている。