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2014年12月5日
ドライバーによる逆走を防ぐ|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz The new traffic sign assistance|
メルセデス・ベンツ 新交通標識支援システム
ドライバーによる逆走を防ぐ
メルセデス・ベンツは、ドライバーの誤進入を防ぐ、あらたな交通標識支援システムを開発。新型Sクラス、および新型Eクラスから順次搭載することを発表した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
新型SとEクラスから搭載開始
近年、ドライバーの逆走運転による自動車道での事故が後を絶たない。インターチェンジや、サービスエリア、パーキングエリアからの誤進入がそのほとんどだが、高速で衝突するため、死傷者の発生する事故となっている。警視庁の調べによれば、平成19年~23年の5年間で事故件数は106件(うち死亡事故は20件)、死傷者は191人(うち死者数は22人)にものぼる。
ドイツ本国でも同様の事故は多く、メルセデス・ベンツは、こうした誤進入による事故を未然に防ぐため、あらたな交通標識支援システムを開発した。これは、ドライバーが誤って進入しようとした際、フロントガラス上部のバックミラー部分に設置されたカメラが進入禁止の標識をいち早く検知。警告音と視覚インフォメーションでドライバーに状況を知らせるというもの。この新システムは、すでにEクラスでも実装されている速度標識の自動認識システム「スピードリミット アシスト」の発展版となる。
いま走っている道路の制限速度が何キロなのか? 次はどの道に進めばいいのか? ドライバーは運転中、同時に処理しなければならない項目がいくつもある。特に知らない道となれば、その判断力が鈍るのは言わずもがなだ。この新システムは、そんなドライバーをより安全に導いてくれる支援システムとなることだろう。
なお、ドイツ本国では2013年に登場を予定している新型Sクラス、ならびに先日マイナーチェンジがおこなわれた新型Eクラスから順次開始される予定。日本での導入は未定だ。