白紙から開発をスタートさせたコルベットの第7世代モデル|Chevrolet
Chevrolet Corvette Stingray|シボレー コルベット スティングレイ
白紙から開発をスタートさせたコルベットの第7世代モデル
伝統の名称「スティングレイ」を復活させた、シボレーのフラッグシップスポーツカーがデトロイトモーターショーでデビュー。すべてを白紙に戻し、一から開発された「コルベット」の第7世代モデルだ。
Text by SAKURAI Kenichi
アメリカンスポーツのあらたなシンボル
1953年に登場以来、シボレーのフラッグシップの座を綿々と守る「コルベット」の新型モデルが、デトロイトショーのプレスデイ前日となる1月13日に発表された。「C7」と呼ばれる第7世代に当たるこの新型車は、かつて一世を風靡した第2世代や第3世代モデルがそう呼ばれたのと同じように、「スティングレイ」のサブネームが復活。米国では「コルベット スティングレイ」の名称が与えられた。
このC7では、先代モデルから受け継いだパーツがたったのふたつしかない。ニューモデルはすべてを白紙に戻し、一から開発がスタートした。
アメリカのスポーツカーと聞いて誰もがイメージする“ロングノーズ&ショートデッキ”のデザインは引き継がれ、スポーティなフォルムは一目でコルベットだと分かるものだ。洗練されたこの外装には、軽量なカーボンファイバーを多用。同時にボディフレームは、こちらも軽量なアルミ製となり、スポーツカーに理想的とされる50:50の前後重量配分を実現した。
インテリアでもカーボンファイバーとアルミニウムを使用し重量削減を図ったほか、サポート性に優れた軽量マグネシウムフレームを持つ2種類の新型シートを採用し、ここでも軽量化へのこだわりを見せる。また、ハンドメイドのレザー素材のほか、8インチ デュアルドライバー インフォテイメント スクリーンも採用し、モダン高級スポーツカーとして、申し分のない装備やクオリティを確保している。
エンジンは、先端技術を採用した新型となる6.2リッターのLT1型V8エンジンをフロントミッドに搭載。直噴システムとアクティブフューエルマネージメント、連続可変バルブタイミング、パワーと低燃費を両立させた先進的燃焼システムを導入し、最高出力335Kw(450hp)、最大トルク610Nm(62.2kgm)を発揮し、0-60mph加速は4秒以下、コーナリング時の最大横Gは、1Gを超える性能を備えている。
新型シボレー コルベットは、1億3,100万ドルを投じてリニューアルしたGMのケンタッキー州ボーリンググリーン工場で生産され、今年秋から米国内でデリバリーを開始する予定だ。