3気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッド|BMW
BMW Concept Active Tourer|
ビー・エム・ダブリュー コンセプト アクティブ ツアラー
3気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッド
9月27日に開幕するパリモーターショー(通称パリサロン)で、BMWはプラグインハイブリッドのコンセプトカー「コンセプト アクティブ ツアラー」を世界初披露する。
Text by AKIZUKI Shinichiro (OPENERS)
「i8」のテクノロジーを初導入
BMWは、今月末に開催されるパリモーターショーで、プラグインハイブリッドのコンセプトカー「コンセプト アクティブ ツアラー」のワールドプレミアをおこなう。今後10年間で年率最大5パーセントの成長が見込まれるプレミアムクラスのコンパクトカー市場に、BMWがあらたな一手を打つ。
「コンセプト アクティブ ツアラー」の特徴は、大きく分けてふたつある。ひとつめはこれまで同社のラインナップにはなかった新スタイルのプレミアムコンパクトカーであること。そしてもうひとつは、2011年に発表された「i8」に備わる「eDriveコンセプト」をはじめて導入したプラグインハイブリッドカーであるということだ。
パワートレインは、同社伝統の直列6気筒エンジンから派生した最新の1.5リッター3気筒ツインパワーターボガソリンエンジンを横置きに搭載。それにBMWグループ独自開発の電気モーターが組み合わされる。エンジンは前輪を、電気モーターは後輪をそれぞれ独立して駆動させるため、必要に応じ4輪駆動での走行も可能だ。
エンジンと電気モーターの両者を組み合わせたシステム出力は、公表値によれば140kW(190ps)を上まわり、0-100km/h加速は8秒以下、最高速度は約200km/hに達するという。また平均燃費は100km走行あたり2.5ℓ(およそ40km/ℓ)、CO2排出量は60g/km以下を記録する。なお、電気のみで走行できる最大巡航距離は30km以上。リチウムイオンバッテリーはヨーロッパの家庭用220Vコンセントから充電できる。
コンパクトカーといえども、ゆとりのある室内空間を実現した「コンセプト アクティブ ツアラー」。ボディサイズは全長4,353×全幅1,834×全高1,560mmと、メルセデス・ベンツBクラス(全長4,365×全幅1,785×全高1,540mm)のそれとほぼおなじ。ホイールベースを長くし、さらにプラグインハイブリッドシステムのバッテリーを床下に搭載したことで、ラゲッジルームを犠牲にすることなく後席も余裕ある快適なスペースを確保した。
いっぽうコックピット周辺は、従来のアナログ式インストルメントパネルから刷新され、10.25インチのマルチファンクションディスプレイを備える。安全性と効率性を高めるドライバーオリエンテッドなデザインが採用され、たとえば「COMFORT」「SPORT」「ECO PRO」の各走行モードに応じて、ドライバーに最適な表示形式をカスタマイズすることも可能だという。
またヘッドアップディスプレイは、フルカラーで高解像度表示がおこなえる最新式が備わり、車速と並んで制限速度、追い越し禁止、ナビゲーションガイダンスといった情報だけでなく、装備されるアシスタントシステムに応じて拡張が可能となっている。
ユニークな“遊び”の機能が備わるのは後席だ。「Seismic Surf(セイスミックサーフ)」と名付けられたiPad用のレースゲームアプリは、走行中のクルマの加速度、エンジン回転数などのデータをリアルタイムに反映させエコドライビングを競う。
ドライバーが優しい走りをすれば難易度は下がり、スポーティーな走りをすれば、ゲーム上のルートにもカーブが増え難易度が上がるという。ドライバーと協力プレイが必須な新感覚ゲームのようだ。
コンセプトカーとはいえ、極めて市販車に近いスタイリングの「コンセプト アクティブ ツアラー」。さらなる詳細は、9月27日に開幕するパリモーターショーで明らかになる。
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