ロールス・ロイス ファントム クーペに限定モデル「アビエーター・コレクション」が登場|ROLLS-ROYCE
Rolls-Royce Phantom Coupe Aviator Collection|
ロールス・ロイス ファントム クーペ アビエーター コレクション
ロールス・ロイス ファントム クーペに限定モデルが登場
ロールス・ロイス・モーター・カーズはファントム シリーズIIの限定モデルとして「アビエーター・コレクション」を発表した。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
空の英雄に捧げられたロールス・ロイス
ロールス・ロイスの創業者は、チャールズ・スチュアート・ロールズとフレデリック・ヘンリー・ロイス、そしてクロード・ジョンソンが知られているが、このうち、チャールズ・ロールスは、1896年、18歳のときにはじめて自動車を購入し、以降、自動車業界の草分け的存在となった自動車狂であると同時に、1910年、史上はじめて飛行機でイギリス海峡を無着陸で往復した、航空機の歴史においても伝説的な英雄である。
今回、ロールス・ロイスが発表したファントム シリーズIIの限定バージョン「アビエーター・コレクション」は、そのチャールズ・ロールスと、1913年から31年まで開催された、こちらもまた伝説的な水上飛行機スピードレース「シュナイダー・トロフィー・レース」にて、1931年、優勝をはたしたV型12気筒のロールス・ロイス製 R型エンジンを搭載した「スーパーマリン S6B」に捧げられたモデルだ。
35台限定での製造が予定されており、米国、ペプルビーチで開催された「クウェイル・モータースポーツ・ギャザリング」にて、第1号車がお披露目となった。
エクステリアは「アビエーター・グレー」とよばれるグレーで、つや消しのボンネットと、ウインドウサラウンド、グリルがコントラストをなす。
インテリアは航空機のコックピットをイメージしており、メタル仕上げのダッシュボードには、トーメン社製の航空機仕様クロックがはめ込まれる。また、スピードメーター、パワーリザーブゲージ、燃料メーターの背景はマットブラックだ。
マホガニーのダッシュボード下部は航空機のプロペラをイメージし、手作業で仕上げられている。また、アルマイトのトランスミッショントンネルには、スーパーマリン S6Bの油冷パイプをかたどったという、ネジ山のみえるデザインを採用。
さらに、グローブコンパートメント内部には、ロールスが1908年、ライト兄弟との飛行の後に語ったとされる言葉「The power of flight is as a fresh gift from the Creator, the greatest treasure yet given to man(飛行は創造主から人間へのあたらしい贈り物であり、そのなかでも最高の宝物だ)」が記されているという。
くわえて、センターコンソールには、Pioneer Aviator(飛行士の先駆者)という言葉とともに、ロールスの手書きの署名を記した、クロームプレートが取り付けられる。
このファントム シリーズII クーペ アビエーター・コレクションは現在、注文を受付け中だ。