Diary-T 227  芽吹く
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2015年4月15日

Diary-T 227  芽吹く

Diary-T

Diary-T 227  芽吹く

文・アートワーク=桑原茂一

JAM HOME MADE の増井元紀君から
美しい皮のケースが届いた。

そして五日が経過した。
実に使い心地が良い。

これは私が普段から持ち歩いている
「iPhoneG」用ケースの試作品だ。

もう二年近くになるだろうか、普段私が持ち歩くiphoneにはTurtleJacket /Model:TJ01を装備しているので時代の軽さに歯向かうような重厚な黒い鉄の塊に私のiphoneは変身しているのだ。
でこの黒い鉄の塊だが最初の半年程はカメラストラップも手に入らなかったので仕方なくポッケに入れていたが重くかさばり根を上げた。

でようやく見つけたクラッシックな太めの皮のカメラストラップで昭和の親父風に首からぶら下げていたが、装着の部分が細く弱く、よって重い鉄の塊とは相性が悪く、もう数えきれない忘れたいほど携帯ストラップが切れ付け替えている。お陰で何度も落下させてしまい。
ある時はレンズのフィルターにひび入りビビりほとほと難儀した。しかもこのストラップ思った以上にあちこち絡まり気持ちわだかまり結局このスタイルにもそろそろ三下り半を言い渡すときも遠からずなりのタイミングで、

”ちょっと待った~!”

シンデレラ物語の結婚指輪、

最初は錆び付いたリングに見えるが使っているうちに美しいプラチナやダイアモンドにリングが変身する。

「裏側のダイヤモンドとリング本体にコーティングを施す事で、本来の輝きを封印し着けるほどに輝きを増す、シンデレラのファンタジックな物語を体現しています。」

なんて清いロマンチックなコンセプトなんだ。

もし来生で結婚指輪を贈ることになるならこの気持ちを無言でちゃんと分かってくれる相手にこの美しい指輪を贈りたい。

そんな私の♥を射止めた、

夢と希望とロマンをユーモアでオブラードする素敵なジュエリーアクセサリーカンパニー

JAM HOME MADE
http://jamhomemade.com/

あの巧みの強者共から声がかかったのだ。

渡りに船、…とはまさにこのことだ。

いかに私がIphoneGrapherに
夢中になっているか?

熱く語る私の願いを
美しい道具に変身させてくれたのが、
切れる良い仕事をする現代の巧み。
増井元紀君。
よろしく頼む。と談判してはや半年ほど経っただろうか、といってこの話既にもう二ヶ月ほど前になるが、彼らの既存製品を一度試してみたが、
やはり鉄の塊は予想以上に重く、しかも撮影するたびに繰り返し装填する強度にその既存の皮のケースは耐えきれず遂に皮が破れて落下してしまったのだ。

そして遂に彼らはオリジナル試作品へと向かうのであった。そこから二ヶ月~
研究熱心な彼増井くんはこのために私と同じTurtleJacket /Model:TJ01購入しiphoneを購入し、万全の態勢で望んでくれたのだ。うっ、感涙。そして試作品完成。

みよ、この美しき道具を。

世の美しき獲物をシャッターで
カシャカシャ打ちまくる欲望の
iphoneGrapher。

まさに私が望んだ現代のガンベルトとは、
この美しき道具のことではないか?

男心を発情させる真っ黒な本革の
ガンベルト風iphoneケース。

発売が待たれる。

TurtleBack
http://turtleback.hk/

それにしてもこの香港を拠点とした彼らのもの作りの姿勢にはシャッポを脱ぐ私であるが、それをいうならまさに恐れ入谷の鬼子母神なのであった。

そして、またもや見よ、この美き道具!

今やディクショナリー倶楽部の入り口付近のもと鍛冶場の仕事場で我がアートスクールを見守ってくれている通称ドナルドこと久山 宗成 a.k.a ドナルドのジュエリー&アクセサリーの仕事も目を見張るものがある。
懐中時計が好きだの一言に反応してくれた美しき道具がこれだ。
これを使っているうちに一度チェーンが切れたが、再生し時計の機能もアップした。使ってこそ分かる道具の美しさを日々私は噛み締めている。

昨日私の選曲は終了したが、同じもの作りを共有する仲間として感じるのは、たった一言。

集中力!

これこそ私たちがもの作りをする上で不可避やむなしでありそしてすべての才能に君臨するどうにも止まらない最大の必須条件である。と疑惑の花が脳裏に芽吹くのよ。

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購入はこちらから
http://ckstore.shop-pro.jp/?pid=41017772

           
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