ついに、日本初上陸！　ANDREW YANG for BARNEYS NEW YORK開催中！

アンドリュー・ヤン氏は、米ヴォーグ誌編集長のアナ・ウインター女史の目にとまり、米国バーニーズ　ニューヨークの名物ウインドゥドレッサーであるサイモン・ドゥーナン氏に紹介されたことがきっかけで、米国バーニーズ　ニューヨークのマジソン店では、彼の人形をファッションフロアで展開、販売を開始した。昨年9月のニューヨークのショッピングイベント「ファッションズ・ナイト・アウト」では、アナと、グレイス・コディントン（ヴォーグ誌 クリエイティブディレクター）そっくりの人形が米国バーニーズ　ニューヨークのメインアイコンとして登場し、大きなニュースとなった。

バーニーズ　ニューヨーク福岡店では、ファッションとドールアートを融合させた彼の世界に注目。バーニーズ　ニューヨークとのかかわりの深い東京ブランド7つの2011秋冬コレクションのウェアのうち1ルックを、アンドリューのフィルターをとおして再現した7体のファッションドール「東京デザイナーズドールコレクション for BARNEYS NEW YORK」、セレブリティをモデルにして、チャリティ発売中の「HELLO FUKUOKA！ セレブリティドール」、そして、プライベートなオーダーが可能な「プライベートドールオーダー HAPPY DOLL ORDER」という3つのテーマで紹介、展示。オーダー受付も（2011年10月10日まで）おこなっている。

──初来日ですが、日本の印象は？

日本のひとがはじめてニューヨークに行くときと一緒で、映画に出てくるような典型的な日本のイメージをもって来ましたが、僕は最近の日本の映画はもちろん、古い映画も観るので、福岡の裏道に入ったところに残っている古い建物などにその雰囲気が見られ、興味深かったです。つぎにちがいを比べに東京に行く楽しみもできました。

雑誌『Numero』編集長 田中杏子ドール

VERBAL（m-flo/TERIYAKI BOYS®) ドール、YOON（AMBUSH®) ドール

──福岡店はいかがですか？

マジソン店よりはコンパクトで、親近感の湧きやすい大きさですね。隣人のように親しみやすい雰囲気だけど、ニューヨークとはちがった洋服のセレクションで、とてもエキサイティグです。3階のステージはフロアの真ん中に位置していて、ゲストのみなさんを出迎えるようなスペースで、ひとりひとりのリアクションを間近で見られたのがおもしろかった。ディスプレイはバーニーズ　ニューヨークのクリエイティブディレクターである谷口勝彦さんが手がけてくれ、とても気に入っています。

──ディスプレイの印象は？

こんなに大きなスペースで、実際の人形（すなわち手作業でつくられたもの）と、その過程でつくるスケッチ、そしてiPadでの映像プレゼンテーションという最新技術で見せるディスプレイ。僕の表現がコンプリートされたカタチだと思っています。近くでドールを見られる距離感もいいし、全体感もまとまっていて、とてもすてきなディスプレイです。

すべてのはじまりは、僕のミューズである“スネジャナ”ドール

──今回の展示のなかでいちばん気に入っているドールは？

それは難しい質問ですね。それぞれにストーリーを想像しながらつくり、思い入れもあるので、決められません（笑）。……あえていうなら「プティローブノアー」かな。あぁ、でもやっぱり決められません！

──では、つくるのに一番手強かったドールは？

見た目は意外とシンプルですが、VERBALさんと、パートナーのYOONさんが手がかかりました。VERBALさんのスタッズだらけの靴とか、YOONさんのピンクの髪の色などディテールを整えるのが大変でした。でも苦労したぶん、すてきに見えているはずです！

──服や小物などの素材を見つけるのも大変なのでは？

ブレスレットや飾りは、アンティークマーケットで見つけたりしています。レザージャケットに使うスタッズをボタンに使ったり、本来の使用用途から考えを遠のけて、まったく関係のないお店で出会うことも。必要によっては自分のスカーフを切ったりもしますね。材料を考えて入手するのが大変なこともあります。

ティンクピンク デザイナー 福王寺彩野ドール

右がファーストドールの“スネジャナ”ドール。左はその彼の“オットー”

──アンドリューのドールの特徴は？

写真を見本に製作していきますが、写真をそのまま100パーセント完全コピーするのではなく、自分の視点をくわえて、洋服の生地をアレンジしたり、表情を考えたり、ミューズの“スネジャナ”を参考に、ドールアートという視点から、1点1点心を込めてつくります。空気感を表現するのに、髪型も自分でアレンジします。

──ファーストドールはいつ、誰をつくったのですか？

2008年に、まだファッション・デザインにかかわっているときに趣味でつくったのが“スネジャナ”ドールです。じつはモデルのスネジャナをイメージしていて、自分のなかのミューズなんです。福岡にも連れてきているんですよ。スネジャナは最初のドールなので、とても思い入れがあり、彼女なくしては“Kouklitas”のいまはあり得なかったドールなので、誰にも渡したくありません！

バーニーズ　ニューヨークで販売中のドレスをまとったブライダルドール

アウラアイラドール

10月10日（月・祝）まで「プライベートドールオーダー」を受付中！

──これまで作成したドールの数は？

これまでにプライベートオーダーやカスタムドールを入れると250体ぐらいつくっていて、今年は年末に大きなイベントがあるので、年末までに200体ほど製作しました。

──いまつくりたいセレブリティは？

そうですね、ファッションデザイナーのリカルド・ティッシやアズティン・アライアはつくってみたいですね。

──福岡店の開店記念で、プライベートドールのオーダーができますが、オーダーされる方にメッセージを。

僕にとってのプライベートドールオーダーとは、メッセージであり、コミュニケーションです。思いを込めて一体一体つくるので、ドールが生まれてくるステップも楽しんでください。見本の写真が手元に届いたときは、一対一で対峙するので、会話を重ねてあなたと親しくなるようにつくっていきます。だから、最後には気持ちとしては本当は売りたくなくなるほど心を込めます（笑）。自分の一部を注ぐので、大切に思ってくださるひとに渡したいですね。

──ありがとうございました。

アンドリュー・ヤン｜ANDREW YANG
ニューヨークのブルックリンをベースに活躍するドールアーティスト。アメリカ人と台湾人のハーフで、現在27歳。ファッション関係の仕事をしながらも“何かもっとクリエイティブに表現をしたい”という思いから、2008年にファーストドールを創作。すべて彼自身がハンドメイドでつくりあげるドールは、世界で唯一のファッションドールで、ランバン、アレキサンダー マックイーン、イブ サンローラン、マーク ジェイコブスなど、錚々たるメゾンやデザイナーたちが、彼の創作活動に協力している。

プライベートドールオーダー
2011年10月10日（月・祝）まで受付中
ご結婚の思い出にドレス姿をドールに、また、思い出のワンシーンの洋服や憧れのドレスのルックなど、思い思いの洋服をアンドリューによるスタイリッシュなファッションドールで再現！　世界にひとつだけのスペシャルドールは贈りものとしても喜ばれます。特別な一体をつくってみませんか？　オーダー価格は10万5000円～
※ディテールの指定の多さにより価格が異なります。オーダーの詳細は、店頭にて

バーニーズ　ニューヨーク福岡店
福岡市中央区天神2-5-55 レソラ天神
Tel. 092-715-1020（代表）
営業時間｜11:00～20:00
店休日｜不定休