Diary-T 114 Glamorous French
Comme des Garcons 1977~1997 パリコレクションの選曲を担当していた。
1993年 その選曲の途中で偶然このアルバムと遭遇しジンガロを知った。
台詞は存在せず、幻想的な音楽と照明の演出にあわせて、馬と人が“演じる”。馬と人の知性と想像力が融合し、「演劇」と「音楽」、「舞台」と「美術」が渾然一体となった新たな芸術世界を創出する騎馬スペクタクル「ジンガロ」。
馬がいなかったら、人間の歴史がどうなっていたか、考えたことがあるだろうか? 景色 や人間の居住する場所の分布をはじめ、農業や商業の発展、国家や民族の境界、思想や主 要な宗教の伝播などは、私たちが今日知っているものと、確実に異っていたにちがいない。 そのうえ、私たち人間が栄誉や征服、逃避の夢を実現したり、美や自由を経験したり、道義 や自己克服の感覚を養ったのも、ほかでもない馬のおかげである。
フランスの乗馬人口はなんと150万人。
LABELfrance
馬と人間との関係がこれほど魅力的なものだったとは。
子どものころ、牛と少年との愛情物語を映画でみて、牛を飼いたい。と思った。
馬がしゃべるテレビドラマもやっていたが馬を飼いたいと思ったことはない。
近くに馬事公苑があったときはなんどか馬を鑑賞したこともあったが、
辺り一面にたちこめる馬糞の匂いに閉口して馬を飼いたいと思ったことはない。
が、数日まえ開いたとある旅行雑誌のフランス特集のなかで、
乗馬の魅力を紹介するページでふたたび「ジンガロ」と再会した。
なんでも現在はヴェルサイユ宮殿のなかに「ジンガロ」は存在するとか。
そこで暮らす磨き上げられた真っ白な馬と品のいいフランス人女性。
その女性は子どものころからずっと馬との関係で生きてきたと……
美しい写真だった。その一枚の写真が私を魅了した。
馬との関係。考えもしなかったもうひとつの愛の交換がそこにはある。
豊かに生きるとは? かなうなら試してみたいもうひとつの人生に夢を馳せた。
ジンガロが織りなす馬と影絵の世界"Darshan"
Darshan
今年はどうやら「ジンガロ」のあたらしい出し物がはじまったようだ。
そうか、もう10年近くパリに行っていないのか……
「ジンガロ」…美しい馬をみそめる想い…再びパリに恋する想いが生まれたかも……
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