燃費、エミッション排出量を30パーセント低減

先だって、気筒休止機能を備えた新開発AMG 5.5リッターV8エンジンが発表された新型「SLK 55 AMG」。このエンジンは、最高級のパフォーマンスと低燃費を両立。最高出力310kW (422hp)、最大トルク540Nmを誇り、環境性能は燃費8.4ℓ/100km、CO2排出量195g/kmと、ともに先代と比べ約30パーセント低減させた。加速性能にかんしては、0-100km/hを4.6秒で駆け抜け、最高速度は時速250km/hでリミッタ―が作動する。トランスミッションには、電子制御式7段ATの「7G-TRONIC」が用意される。

デザインにかんしては、AMGリップスポイラー、AMGアルミホイール、クロムメッキをほどこしたツイン・テールパイプといった、AMGならではの専用装備が追加される。

インテリアには、IWC社デザインのアナログ時計が装備され、計器盤やディスプレイ類もAMG専用となる。ARTICOの高級合皮に覆われたAMGスポーツシートにはエンブレムがほどこされ、長距離運転時の腰痛を軽減するラテラルサポート機能もつく。さらに、ヘッドレストに設けられた通気口からの温風で乗員の首や肩をあたためる「エアスカーフ」がオプション選択できる。

いつでもオープンカーの気分を味わえるマジック・スカイ・コントロールを標準装備

ベースモデルにオプションで設定されている「マジック・スカイ・コントロール」がSLK 55 AMGには標準で備えられている。これは、ボタン操作ひとつで、ルーフの色を透明からダークカラーに切り替えられる機能。クローズド状態でも光が差し込むルーフは、寒い日でもオープン走行の気分を味わえ、暑い日には屋根から差し込む日光を遮ることで、室内の温度を快適に保てるという。

安全システムにかんしても、あらたな装備が標準で用意される。ファイバーロールバー、2ステージのエアバッグ、ヘッドレストエアバッグ、サイドエアバッグ、衝突時のムチ打ち症状を低減する可動式ヘッドレスト、チャイルドシートの自動検知、ESP（エレクトロニック・スタビリティ・プログラム）、さらに、長距離運転時にステアリングの動きと速さを精密に検知し、ドライバーに休憩を促す「アテンションアシスト」などだ。

内外装を彩る特別仕様モデルを用意

またSLK 55 AMGには、内外装をさらに彩る特別仕様モデル「SLK 55 AMG Edition１」が用意される。エクステリアには、デジーノマグノカシミアホワイト、ダイアモンドホワイトブライトメタリック、オブシディアンブラックという専用のボディカラー、鮮やかなグロス加工がほどこされたリムをもつアロイホイールを備える。

インテリアは、デジーノエクスクルージブレザーとプラチナムホワイトパールのツートン仕上げ。ウィンドウフレーム、トリム、ステアリングにはアルカンターラを使用し、ダッシュボードとドアベルトラインには、美しいコントラストを生み出すプラチナムホワイトのステッチがほどこされる。

この新型SLK 55 AMGは2012年1月に欧州にて販売を開始する。価格は、SLK 55 AMGで7万2590ユーロ、特別仕様車SLK 55 AMG Edition 1で8万5520ユーロからとなっている。

Mercedes-Benz SLK 55 AMG｜メルセデス・ベンツ SLK 55 AMG
エンジン｜5.5リッターV8エンジン
最高出力｜310kW (422hp) /6,800rpm
最大トルク｜540Nm /4,500rpm
燃費｜8.4ℓ/100km
CO2排出量｜195g/km