BLANCPAIN|今年もクラフツマンシップの頂点を徹底追求 世界初の機構や職人技を極めたモデルが登場
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2015年3月30日

BLANCPAIN|今年もクラフツマンシップの頂点を徹底追求 世界初の機構や職人技を極めたモデルが登場

BLANCPAIN|ブランパン

今年もクラフツマンシップの頂点を徹底追求

世界初の機構や職人技を極めたモデルが登場

“複雑時計の故郷”を代表し機械式腕時計に情熱を注ぐ名門 ブランパンは、トゥールビヨンやワールドタイマー、さらに精悍なレーシングクロノグラフまで、伝統的でしかも革新的なモデルをいくつも世に送り出した。

取材・文=渋谷康人

複雑時計への情熱は不変

スウォッチ グループの頂点に位置するハイエンドな時計ブランドのひとつであり、1983年の復活以来“機械式時計しか作らない”ことを不動の方針に掲げる1735年創業のブランパン。

創業の地であり“複雑時計の故郷”として名高いスイスのジュウ渓谷に2世紀以上も連綿と受け継がれてきた時計師たちのクラフツマンシップを継承して作られるその製品は、時計愛好家にとって目が離せないものばかり。最近では、2008年に発表され、いまも発展をつづけるトゥールビヨンに代わるあたらしい重力偏差低減機構「ワンミニット カルーセル機構」が記憶にあたらしい。

BLANCPAIN|ブランパン 03

2011年も複雑時計に対する情熱は変わらない。注目の新作は30分単位の時差にも対応し、しかも8日巻きのロングリザーブという「ヴィルレ ハーフタイムゾーン 8デイズ」や、パワーリザーブ表示をなんと自動巻きローター上のインジケータで表示するスポーティな「L-エボリューション トゥールビヨン ラージデイト」、「ヴィルレ」コレクション初のアニュアルカレンダーGMTモデルなど、伝統的なデザインながら革新的なメカニズムをもつモデルが発表された。

レーシングクロノへの情熱もさらに熱く

スポーツモデルへの情熱、なかでも2009年以来のランボルギーニ社とのコラボレーションから誕生したレーシングクロノグラフへの情熱も依然ホットだ。バーゼルフェアのブースには、CEOであるマーク・ハイエックも参戦し、ブランパンが冠スポンサーを務める世界最速のワンメイクレース「スーパートロフェオ」で使われている「ランボルギーニ ガヤルド」ベースのレース専用車を展示。期間中はメインホール中央のスウォッチ広場で、ドライブシミュレーターを体験できるスペシャルイベントも開催された。

だが今年、OPENERS読者にあえてご紹介したいのが、直径45mmという「ヴィルレ」コレクションとしては初のビッグサイズのケースに、手作業による芸術的なエングレービングをほどこした超薄型手巻きムーブメント搭載の「ヴィルレ グランド デコレーション」だ。

表側から見た顔は超シンプルな2針モデルだが、ケースを裏返すとマニュファクチュール・ブランパンの職人たちが腕を振るって地板に風景やシンボルを彫刻した芸術的な機械式ムーブメントの姿が堪能できる。

なおこのモデルは毎年、いくつかの国や地域をテーマに選んで各1点のみ制作されることになっており、記念すべき第1弾となる今年はスイス、フランス、日本、中国、香港がテーマとなっている。

複雑メカニズムとはまたちがう、ブランパンの真髄が堪能できる逸品として、ぜひ記憶に留めていただきたい。

BLANCPAIN|ブランパン 01

ヴィルレ グランド デコレーション
複雑時計と並ぶブランパンの真髄、エングレービングの技が凝縮された芸術的な逸品

シンプルな顔の裏側に最高レベルのクラフツマンシップを秘めた、贅たくな手巻きウォッチ。エングレーバーやデコラティブスペシャリストたちが時間をかけて芸術的な装飾の“キャンバス”へと仕上げたのは、ポケットウォッチにも使用されるパーツ数117の超薄型(ムーブメント厚2.2mm)手巻きムーブメント「キャリバー15B」。またドーム型の文字盤は、ムーブメント同様にスイスの伝統的な職人技から生まれた“グラン・フー”と呼ばれる高温焼成エナメル製。なお写真は、中国をテーマにしたモデル。世界限定1本のユニークピースだ。

手巻き、直径45mmのピンクゴールドケース、クロコダイルストラップ、シースルーバック、スイス、フランス、日本、中国、香港をテーマにした全5タイプ、各1点限定、509万2500円(予価)。今秋発売予定。

ブランパン ブティック 銀座
Tel.03-6254-7233
http://www.blancpain.com/

           
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