年を追うごとに大きく進化する製品のクオリティ

時計の世界では1990年代から、機械式時計ブームの盛り上がりに伴い、歴史に名を残しながらも長い歴史のなかで事業が低迷・没落したり休眠してしまったりした老舗・名門ブランドに、あらたな命を吹き込む復活・再生プロジェクトが盛んにおこなわれてきた。そのなかにはただ名前だけで中身が伴わない残念なケースもあるが、携わる人びとの熱意とあたらしい技術で、年を追うごとに製品がグレードアップして魅力的になる時計ブランドもある。19世紀アメリカの鉄道時計をルーツとするボール ウォッチは、まさにそんな“上げ潮”の時計ブランドだ。

2000年代に再生がはじまってからは、積極的な技術導入と開発をおこない、過酷な環境でも信頼できる高性能な機械式腕時計の開発に力を注いできた。なかでも魅力的な技術のひとつが、針やインデックスに採用されている「マイクロ・ガスライト」テクノロジー。放射性のトリチウムガスを蛍光物質でコーティングしたチューブに封入、安全で強力な自発光性を実現したこのデバイスを針やインデックスに埋め込むことで、どんな暗闇でも時刻がハッキリ読み取れる。腕時計の弱点ともいえるリュウズをロックして守る同社特許の「セーフティロック・クラウン・システム」とともに、ボール ウォッチの不動のアイコンとなっている。

創業120周年を記念する、クラシックモデルが登場

そんなボール ウォッチだが、2011年のバーゼルフェアではこれまでになくスタンダードでクラシックなモデルがお披露目された。ブランド創業120周年を記念したローズゴールドケースの中3針モデル「トレインマスター ワン ハンドレッド トウェンティ」である。何よりも驚異的なのはその価格。自動巻きでシースルーバック、ローズゴールドケースにローズゴールド製のバックルつき、ローズゴールド製インデックスにクロコダイルストラップという贅たくなスペックながら、何と50万円台半ばでの発売が予定されている。

また、公認クロノメーターのダイバーズ＆ヘビーデューティーウォッチの定番「エンジニア ハイドロカーボン」にもセラミックベゼルにスペックアップ。耐衝撃性が自慢のテレメーターつきクロノグラフ「ストークマン ストームチェイサー」にも、ケースに耐久性を高めるブラックDLC（ダイヤモンド・ライク・カーボン）コーティングをほどこしたブラックタイプの新型が登場。

どのモデルも価格を遥かに超えた品質と機能を備えている。

あたらしいスタンダードウォッチを、あたらしいスポーツウォッチを1本、できるだけリーズナブルに手に入れたいという方はぜひ実物に触れてみてほしい。

トレインマスター ワン ハンドレッド トゥエンティ
2011年、お買い得度No.1のスタンダード・ゴールドウォッチ

トレンドにピッタリの40mm以下サイズ、ローズゴールドケースの自動巻きモデルながら、有名ブランドの半額以下の50万円台半ばを実現した中3針、カレンダーつきのスタンダードウォッチ。シックなグレー文字盤にケース同様の高貴な輝きを放つローズゴールドインデックスを配置したそのフェイスは、スーツスタイルに魅力的なアクセントになるだろう。もちろん、カジュアルスタイルでもこの上ない上品なアクセントになることはまちがいない。なお、スタンダードウォッチながら自慢のマイクロ・ガスライトテクノロジーが針やインデックスに採用されているので、スポーツモデル同様に暗闇でも確実に時刻が読み取れるのもうれしい。

自動巻き、直径39.5mmのローズゴールドケース、クロコダイルストラップ、シースルーバック、ネジ込み式リュウズ、50m防水、56万7000円（予価）。12月発売予定。

ボール ウォッチ ジャパン
Tel.03-3221-7807
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