CITIZEN|電波時計のさらに先を行く、新・時刻修正&ワールドタイムシステム搭載モデルをお披露目
CITIZEN|シチズン
電波時計のさらに先を行く
新・時刻修正&ワールドタイムシステム搭載モデルをお披露目
昨年バーゼルフェアで、限定発売予定の斬新なコンセプトモデル「エコ・ドライブ ドーム」を発表し、世界中の時計関係者から大いに注目を集めたシチズン。今年はさらに斬新なシステムを搭載した魅力的なコンセプトモデルが登場した。
取材・文=渋谷康人
今年も製品化を前提にしたコンセプトモデルが登場!
香港にデザインオフィスを開設、国境を取り払ってデザインコンテストを開催しその発表会をおこなうなど、総合時計メーカー、総合電子デバイスメーカーとして積極的にイメージ発信をおこなっているシチズン。昨年は製品化を前提にしたコンセプトモデルをバーゼルフェアで発表し、ヨーロッパやアジアの時計関係者からも大いに注目を集めた。製品化されたモデルも大好評で、日本の時計ブランドとしてあらたなポジションを確立しつつある。今年、2011年のバーゼルフェアで公開されたコンセプトモデル2種も、昨年大評判となった「エコ・ドライブ ドーム」に劣らず非常に魅力的。とくに注目したいのが「エコ・ドライブ サテライト ウエーブ」と名づけられた、電波時計に代わる新時刻修正&ワールドタイムシステムを搭載したモデルだ。
最寄りのGPS衛星のデータを受信・解析して現在地の時刻を表示
シチズンはソーラー駆動クォーツの「エコ・ドライブ」とともに、電波時計の開発にいち早く取り組み国内外で商品化してきた。複数の原子時計のデータからなる標準時のデータをふくんだ標準電波を、毎日自動的に受信・解析して秒単位で時刻を修正する電波時計の正確さ、便利さはあらためて説明するまでもない。ソーラー駆動のクォーツシステムと組み合わせることで、正確無比でほぼメンテナンスフリーの腕時計が完成した。しかし問題がないわけではない。標準電波の発信国と利用可能範囲はごくかぎられており、受信・修正には数分間もの時間がかかる。世界中どこでも使えるシステムではないのだ。
この問題に対するシチズンのあたらしい解答が、このモデルに搭載された標準電波ではなくこの地球上全体をカバーするGPS衛星の電波を受信・解析する新システム。GPS衛星が発する電波には標準電波とおなじ正確な時刻情報と軌道情報がふくまれている。サテライト ウエーブは、この情報を利用していまいる場所の現在時刻を表示する。そして、この時刻情報をもとに別の時間帯の現在時刻も表示できる。これはあたらしいワールドタイムシステムともいえる。またパーペチュアルカレンダー機能も備えている。
エネルギー源にリングソーラー素子を使って、文字盤をシースルーにした斬新なデザインもとても新鮮。メイド・イン・ジャパンだから作れる、斬新な腕時計だ。
エコ・ドライブ サテライト ウエーブ
電波時計に代わりGPS衛星の電波を使った“電波ソーラー腕時計”
カーナビと同様に、世界中をカバーするGPS衛星の電波を受信して、受信から最長でも20秒程度でいまいる場所の正確な現在時刻を表示する“あたらしい電波腕時計”。光発電エコ・ドライブなので、電池交換などの必要もない。またソーラーセルは通常は文字盤上に配置されるが、このモデルのソーラーセルは文字盤の外周にセットされたリング上のものを採用する。また、6月公開の士郎正宗原作のアニメーション映画「アップルシードXIII(サーティーン)」とコラボレーションしており、この映画の一部を使ったオリジナルプロモーション映像もオフィシャルサイト(http://citizen.jp/topics/2011/basel2011.html)で鑑賞できる。
ソーラー駆動・電波補正式クォーツ、セラミック&ステンレスケース、ケース径44.4mm、ウレタンストラップ、シースルーバック、5気圧防水、価格未定(予価30万円)、今秋発売予定。
シチズンお客様時計相談室
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