特集｜「ピルエット」のつくりかた｜Chapter 1　パリにあって、いまの日本にないもの。 ギャラリー
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特集｜「ピルエット」のつくりかた｜Chapter 1　パリにあって、いまの日本にないもの。 ギャラリー

「虎ノ門ヒルズ」の誕生を受けて、劇的な変容の過渡にある虎ノ門。ここに今秋、食の未来を作り出そうという、強い意志をもった食の複合スペース「Pirouette（ピルエット）」が誕生する
ピルエットを展開する「コントレイル」。今回話を聞いた「グローヴディッシュ」代表取締役の森健一氏（左）、「くしなだ」のアートディレクター、伊藤洋氏のほか、それぞれ専門分野をもつスペシャリストが集まって結成されたクリエイティブ集団だ
別のフィールドで活躍しながら、おなじ価値観と目的をもつメンバーが集まって、自分たちがいまほしいと思うもの、行きたい場所を作ろうとスタートした。おなじ価値観をもつ大人たちが体現しようとする本質的な提案こそ、「コントレイル」の核をなす
森氏が経営するレストランの一つ「en terrible（アン テリブル）」
伊藤氏は「アン テリブル」にたまたまふらりと入ったとき、その内装や雰囲気から「この店のオーナーは、本物を知っている人だ」と直感的に感じたという
「アン テリブル」
「アン テリブル」
「アン テリブル」
「コントレイル」第一弾のプロジェクトが「ピルエット」に決まったのは、タイミングだったと森氏は言う
2013年7月、森氏と伊藤氏はパリへ視察に向かった
視察の目的は、森氏が以前から頻繁に訪れていたというパリで出合った「こんな場所が作りたい」と思わせるレストランやエピスリー、マルシェの本質を見極めること
そこで森氏と伊藤氏が見たのは、日々の暮らしに溶け込んだ本物の食文化
パリで出合ったマルシェ
パリで出合ったマルシェ
ゲストとゲストも、食を軸に楽しく自然に繋がるような場所＝コミュニティスペースを目指すのが「ピルエット」。パリにあって東京にないもの。「食におけるカジュアルシック」というテーマを具現化した形だ
「デザインには、森さんと一緒に行ったパリで感じた、食を心から楽しむ彼らの暮らしに根付いた文化を投影しました。見せかけだけの偽物のパリではなく、パリに学んだ精神の本質を」（伊藤氏）
自分たちがいまほしいと思う場所。それはパリにあって、いまの東京にはないもの。「コントレイル」のメンバーの価値観は、多くの言葉を介せずとも皮膚感覚のように共通している。それは、森氏とトロション氏、さらにはシェフとして腕を奮う小林直矢氏にも言えることだ
「ピルエット」の内装を手がけたのは、デザイン・設計事務所「DAIKEI MILLS」代表、そしてオルタナティブスペース「VACANT」を運営する一人、中村圭佑氏
内装会議は森氏、伊藤氏をはじめとする「コントレイル」のメンバーと中村氏でおこなわれた
内装会議の様子
中村氏によるピルエットの模型
カトラリー選定会議の様子
9月のオープンまであと約1カ月。次回は現在進行形の「ピルエット」をお届けする
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