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HAMILTON｜ハミルトンの歴史を生誕の地ランカスターに訪ねてギャラリー

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />ペンシルバニア州ランカスター。かつてハミルトン社の工場だった煉瓦づくりの時計塔が緑の中にそびえ立っている。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />旧ハミルトン工場は、現在は高級レジデンスに変わっているが、たたずまいは当時のまま。門柱にはいまもハミルトン・ウォッチの頭文字が残っている。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />ランカスター市内、ペン広場に残るハミルトンの時計台。1930～40年代にハミルトン社から広場へ寄贈されたもので、4つの同期電動機（シンクロナス・モーター）で駆動している。当時、ハミルトン社では大きな掛時計はほとんど作っていなかったため、ハミルトン製の公共時計で現存するものとしては珍しい。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />ペンシルバニア州コロンビアにあるナショナルウォッチ・アンド・クロックミュージアム（全米腕時計・置時計博物館｜通称、時計博物館）。ここにはなんと、1万2000もの時計にまつわる品が保管されており、人類における時計の歴史を包括的に展示している。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／時計博物館のキュレーター、ノール・ポアイエ（Noel Poirier）氏。中・右／ハミルトン社の創業は1892年。ブランドとともにランカスターも発展していった。時計工房での作業のようす。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／ハミルトン工場のスケッチ図。いまでも変わらない姿がランカスターに残っている。右上／馬につけられているのはハミルトンの広告。右下／工場内部と、工場で働いていた従業員たちのようす。広大な工場だった。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />ランカスターは大きなアーミッシュ・コミュニティが多いところとしても知られている。アーミッシュとはもともとドイツ系の移民で、ランカスターに住む一派はいまでも電気や自動車を使用せず、馬車に乗って移動している。ハミルトンの紋章にも、馬車のモチーフがあしらわれているのが特徴的。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />時計博物館にて、19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカの家庭に広がった柱時計。巨大な柱時計は富裕層のステータスシンボルだった。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />アメリカの家庭に広まった置き時計。ガラス部分の装飾が当時を想わせる。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／鉄道会社がもっていた各都市の時刻表。当時は都市ごとに標準時を決めていたので、時差があった。右／1935年製ハミルトンの懐中時計。鉄道のタイムキーパーとして名声が高まった。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／20世紀初頭のハミルトンの看板と懐中時計。看板には「鉄道のタイムキーパー」という宣伝文句が見える。右／創業当時「高精度な鉄道公式時計」として名を馳せた懐中時計を、コンテンポラリーなスタイルで仕上げた現行時計。レイルロードオートクロノ H40616535　22万500円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／1940年代の空軍時計をモチーフとしながら、現代的でスタイリッシュな印象が人気のモデル。カーキパイロットオート 46mm　H64715885　9万5550円、右／航空機の公式時計として、20世紀の航空時代を担ったハミルトン。現在ハミルトンがスポンサードするアエロバティック用飛行機のモックアップが、プロモーション期間中ペンシルバニア州キング・オブ・ペルシャのショッピングモールにお目見え。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />半世紀にわたってアメリカの空を支えてきた航空テクノロジーが息づく、プロ仕様のパイロット・ウォッチ。クロノグラフ機能、度量衡換算機能を搭載。カーキ X-パトロール H76556731　16万5900円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／1940年代、米海軍に要請されて開発したマリンクロノメーター。右／同年、米政府に要請されて製作した「経過時間」「現在時間」「日数」を表示する航空時計。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />第二次世界大戦とともに、ハミルトンはアメリカ政府の要請を受けて軍用時計を生産することになり、一般的な商業時計の生産をストップする。左／大戦当時、軍用時計をつくるようにとの政府からの要請文書。右／大戦中の愛国的なポスター。兵士が「なぜ国家に従事している星印を3つもつけているんだ？」と聞くと、「オレのオヤジとふたりの姉妹はハミルトン時計会社で働いているんだ」と答えている。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／左下に見える小さな長方形の時計は爆弾用タイマー。爆撃の正確な発射時刻を記録するため、カメラとともに爆撃照準器に搭載された。右／ハミルトン製の弾丸発射ヒューズ。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />第1次世界大戦中に前線で戦っていた兵士たちは、腕時計にメタルのガードをつけて文字盤を守った。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／海軍からの要請で開発した潜水工作員用の水中時計を、フィールドウォッチとして甦らせたカーキネイビークラシック。2010年に生産終了したが、2012年日本限定モデルとして復刻。H77445933　9万7650円、右／第二次世界大戦中に、実際に兵士とともに戦場を駆け抜けたハミルトンの腕時計。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />ハミルトンの現行モデル。1940年代に米海軍の要請を受けて製作したマリンクロノメーターをモチーフとし、ブランド創設120周年の2012年12月発売予定。カーキネイビーパイオニア限定モデル　H78719553　27万5100円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／現行のベンチュラオート。H24515551　12万1800円、中／1957年発売のベンチュラ。初のエレクトリックモデルとして注目を集めた。右／1970年発表のパルサー。世界初のデジタルウォッチを発表したのもハミルトンだった。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />現行アイテム。左／1970年発売の世界初LED式デジタルウォッチ「パルサー」を画期的なテクノロジーで進化させた時計。アナログとデジタルの絶妙な融合が、現代における近未来感を表現。パルソマティック H52515139　15万9600円、中／50年以上にわたるベストセラーのひとつであり、発売当時のオリジナルモデルに忠実なベンチュラ H24411732　8万4000円、右／1971年発売の初の自動巻きクロノグラフムーブメント搭載モデル「パンユーロ」を復刻。アイコニックなデザインに、ETAと共同開発したパワーリザーブ最大60時間のH31ムーブメントを搭載し、当時の革新性をいまに伝える。パンユーロ H35756735　17万100円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />時計博物館に所蔵される、ニクソン大統領の娘であるジュリーのために特別に作られた時計。ジュリーはアイゼンハワー大統領の孫と結婚したのだが、この時計はその祝いの品として製作された。文字盤に、ニクソン大統領をはじめ家族の顔写真がほどこされた、とても珍しいもの。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／現行モデル。レディハミルトン（ステンレススチール 4連ブレス） H31151183　14万4900円、中・右／女性のニーズも高く、1940～50年代になると、アメリカでは夫から妻へ、そして妻から夫へ、愛と感謝の気持ちを綴ったラブレターとともに贈られたのがハミルトンだったのだという。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／時計博物館キュレーターのノール・ポアイエ氏。「もしハミルトンの時計の中から好きなものをひとつ選んでいいとしたら？ずばりベンチュラですね」。中／ベンチュラオート H24515591　12万1800円、右／ベンチュラ XXL （ステンレススチールケース・ケース幅46mm、機械式自動巻き） H24655331　12万6000円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />ニューヨーク五番街にある、高級時計ショップ「トルノー」。

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／高級時計ショップ「トルノー」に勤めるエド・ロイド氏。「ジャズマスターオープンシークレット」がお気に入り。右／ジャズマスターオープンシークレット H32756731　21万円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />ハミルトンのなかでもとくに人気のあるモデルのひとつ。オーセンティックな雰囲気と、ポリッシュとヘアラインを巧みに使い分けたケース仕上げが特徴。ジャズマスタービューマチック H32715551　7万7700円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />左／前出のエド・ロイド氏とおなじく高級時計ショップ「トルノー」に勤めるジョン・リース氏。「スーツを着るときに、時計をつけないとスタイルが完成しないよ」、右／「シンプルでどんなスーツにも合う、それでいて特徴のある文字盤のデザインに魅力を感じます」（ジョン・リース氏）　イントラマティック H38455751　8万4000円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />全米でもっとも知名度の高い時計ブログ、『<a href="http://www.ablogtoread.com/" class="link12lh15blue" target="_blank">a blog to read</a>』の編集長であり、時計のエキスパート、アリエル・アダムス（Ariel Adams）氏。また『<a href="http://blogs.forbes.com/arieladams/" class="link12lh15blue" target="_blank">Forbes』</a>『<a href="http://www.centurion-magazine.com/sections/category/watches.html" class="link12lh15blue" target="_blank">Centrion magazine Departures-international</a><a href="http://www.departures-international.com/sections/category/watches.html" class="link12lh15blue" target="_blank"></a>』にも寄稿している。左／アダムス氏がつぎに狙っているのはベンチュラクロノ H24412732　10万3950円、中／カーキフィールドメカ H69419363　4万7250円

<strong>HAMILTON｜ハミルトン</strong>　<br />アメリカではハミルトンは、都会に住んで洗練されていて、スポーツ好きでアクティブな男性にとくに支持されているのだという。120年という歴史の厚みと、直感に訴えかけてくる独特の存在感と、そこに漂うフロンティアスピリットを手もとに携えて<span style="letter-spacing: -0.1em;">──</span>ハミルトンはこれからも前進しつづける。

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