特集｜2012年夏、スリッポン理想形（1）
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特集｜2012年夏、スリッポン理想形（1）

定番中の定番アイテムながら、デザインに個性的なこだわりが見られるラインナップも。ソールにナイキエアを仕込んだコールハーン、4センチあまりの分厚いクレープソールがインパクト大のピエール・アルディなど、大胆な仕様が魅力的。いっぽうで、伝統的な製法で作られたローファーも、色やストラップの形状など、細部に主張が見られるモデルをピックアップした。<br /><br /><strong>ステファノ・ジュリーニさん</strong><br />夏らしい軽い素材の紺ジャケットとフラワー柄のパンツが相性抜群。やはりここはパンツをロールアップし、ベージュスエードのローファを素足に履くことで、足もとも軽い印象にまとめている。
ベルルッティを代表するモデル「アンディ・ローファー」の50周年記念モデル。その名のとおり、アンディ・ウォーホールに由来するものだが、今回のモデルは、新アーティスティック・ディレクターのアレッサンドロ・サルトリによるあたらしいデザイン。ヴァンプにクロコダイルを使用し、特別なパティーヌが施されたプレミアムな一足だ。<br /><br /><br /><br />38万8500円<br />ベルルッティ・インフォメーション・デスク<br />Tel.0120-203-718
ジェイエムウエストンの代名詞ともいえる「ローファー180」。定番色のネイビーだが、マットな質感が新鮮だ。6のウィズとハーフサイズ展開により、幅広い甲の日本人にも履きやすい一足が見つかるはず。どんなコーディネートも上品にまとめてくれる、フレンチシックな雰囲気を足もとから演出する靴として大いに活躍してくれそうだ。<br /><br />7万6650円<br />ジェイエムウエストン青山店<br />Tel.03-6805-1691
アメリカの老舗シューメーカー「BASS（バス）」によるペニーローファー。紺にビーフロール部の赤のステッチ、赤のインソールが、最近のトミー ヒルフィガーを象徴する、プレッピーなテイストを感じさせる。チェックとストライプの靴袋が1つずつついてくるのもうれしい。<br /><br />2万7300円<br />トミー ヒルフィガー ジャパン<br /><img src="> 0120-266-416 " title="c0d47eb53af3c96974b5eade67e204f14a81aa0c" data-src="/galleries/images/000/081/981/medium/71f592cd-2cfb-4af4-9a58-b626614fca13.jpg">
<strong>クリスティアーノ・ジョビンコさん</strong><br />ネイビーと白のいたって清潔な組み合わせが、サングラスと紺のスエードローファー、手持ちの上着によって、ほどよくリラックスしたこなれたイメージに。ベルトとローファーの色を濃紺で合わせ、アクセントにもなっている。トップス、ボトムスのサイズ選び、パンツ丈とローファーのバランスも理想的だ。
レザーのアッパーを手作業でアンティーク調に磨き上げたローファー。定番中の定番といえるコインローファーのデザインながら、ソールにナイキのエア、アウトソールの前方には、一部滑り止めのラバーを装着したコンビネーションレザーを使用するなど、機能性も追求。革靴としては飛び抜けてラクな履き心地だ。<br /><br />2万9400円<br />コール ハーン ジャパン<br /><img src="> 0120-56-0979" title="ad8c74e2d5984ae684ef902cf888a75d1fff7779" data-src="/galleries/images/000/081/983/medium/05e8f90f-13b6-4313-b222-2b9b8fc8a476.jpg">
4cmあまりのクレープソールがダイナミックな一足。バーガンディとネイビーのツートンのほか、アッパー、ソールともにブラックのタイプもある。エルメスやバレンシアガのシューズデザイナーも務めるピエール・アルディが1999年に自身の名を冠して設立したフランスの靴ブランドである。<br /><br />5万400円<br />ステディ スタディ<br />Tel.03-5469-7110
伝統的な製法で卓越した職人により作り上げたローファーで、端正なグレーが上品さを際立たせている。ほどよい弾力の革といい、細すぎないシェイプといい、履き心地とデザインを両立した一足といえよう。丁寧に磨き上げられたソールにも、クラフツマンシップを感じさせられる。<br /><br />13万1250円<br />ストラスブルゴ<br /><img src="> 0120-383-563" title="36c288ef4196c6148ac8f2a1ebdb2fc67304e056" data-src="/galleries/images/000/081/985/medium/120fa1e7-885e-4491-a435-9fcc3727991b.jpg">
<strong>アントニオ・ルカテッリさん</strong><br />オーダーメイドのスエードローファーを履いた彼。ミラネーゼの十八番カラーリング、ネイビー×白で春夏を意識したコーディネートだ。テロンとしたシャツも、袖をまくり、上から上着をまくことで、ローファーとも美しいバランスに。蛍光イエローのトロリーも不思議と溶け込んでいる。旅のスタイルにもマッチするローファーとして、大いに参考になる。
メンズライン2シーズン目となるジミーチュウからは、オリジナルのコインがついたペニーローファー。ボンドガールのような、セクシーな女性の絵柄が入っている。長めのノーズが、カジュアルスタイルにエレガントな要素をプラスしてくれる。<br /><br />7万5600円<br />ジミー チュウ<br />Tel.03-5413-1150
1882年創業のナポリのシューズブランド、ディ メッラ。細かく控えめな縫い目のアッパーが漂わせる品のよさが、イタリア南部の上流階級の空気感をまとっている。低めのソール、潔いブラック一色と、全体的にシャープなデザインにまとめられている。<br /><br />3万9900円<br />バーニーズ　ニューヨーク銀座店<br />Tel.03-3289-1200
以前展開していたクラシックなペニーローファーが、今シーズン、ノンウェルテッド仕様になり新登場した。ジョン ロブといえばグッドイヤーウェルトが代名詞だが、マッケイならではの、コバの張りが少ない顔つきでエレガントなイメージに。色は写真のビスケット（スエード）とネイビー（カーフ）の日本限定2色を含め、全5色ある。<br /><br />12万6000円<br />ジョン ロブ ジャパン<br />Tel.03-6267-6010
クニャっとまがる超ソフトなソール、コルクを採用した軽快なソール、甲とサイドで色が違うなど、個性が際立つモカシンが豊富。ベーシックながら、各社さまざまな遊びを施している。それだけにコーディネートも、ショーツにジャケットなど思い切った組み合わせにチャレンジしたい。もはや定番の着こなしといえるプレッピーに、ひとひねり加えたオリジナリティあるスタイルが実現する。<br /><br /><strong>ジョルジョ・カリカートさん</strong><br />ボタンを上まで留めたタイトなシャツ、股上が浅めのパンツでミニマムにまとめたコーディネート。ロングノーズのモカシンでさらにシャープさを際立たせ、最小限のアイテムで自分の“スタイル”を成立させている。
シップスがアメリカで生産し、現在では希少な手縫いのモカシンをラインナップしている「HAND SEWING MOCCASIN（ハンド ソーイング モカシン）」のヴァンプシューズ。 このモデルでは素材にクロムエクセルレザー(オイル含有率が高く防水性に優れ、キズにも強い)を使用。手縫いのアメリカ生産ならではの味のある仕上がりだ。トウ部分のモカ縫い以外の装飾を省いた、シンプルなヴァンプシューズゆえに、幅広いシーズンで使用可能だ。 <br /><br />2万8350円<br />シップス 渋谷店<br />Tel.03-3496-0481
やわらかな鹿革をアッパーに用いたモカシン。ソールも非常にやわらかく、上品さ極まる佇まいながら、長時間履くのにも適した一足だろう。ダークブラウンのアッパーにホワイトのステッチが効きいたさわやかなデザインでヒールも低いつくり。素足によく合う“夏靴”である。<br /><br />5万7750円<br />バリー・ジャパン<br />Tel.03-6215-6609
1875年創業の、リラックスタイプの革靴に定評があるイタリアの老舗。ここ数年、主要セレクトショップがこぞって取り扱う人気ブランドだ。アッパーと同素材のレザーコードをステッチに使った統一感のあるデザイン。薄めのソールは反り返りがよく、履き心地も申し分ない。<br /><br />4万4100円<br />エストネーション<br />Tel.03-5159-7800
<strong>ファビオ・カッデオさん</strong><br />ミラノでとにかく人気の白パン。こちらはカーディガンライクなニットジャケット、チェックのシャツ、足もとはさりげなくロールアップし、プレッピーなコーディネート。くしくもモカシンは、往年のアイビースタイルを代表するブランド、セバゴのものである。短髪＆ヒゲもこの着こなしにマッチしている。
「ハンドクラフト・ヘリテージ」がテーマのバーバリー プローサムのランウェイに登場した、今季を象徴するインパクトあるデザイン。「ウィップステッチ（かがり縫い）」のモチーフを全面に施し、ハンドクラフトのぬくもりを感じさせる。ソールはコルクを採用し、驚くほど軽く仕上がっている。<br /><br />9万2400円<br />バーバリー・インターナショナル<br /><img src="> 0120-046-225 " title="da6c12b64f10220d60329e74a092f799a843e01c" data-src="/galleries/images/000/081/995/medium/3fe1839f-d871-4973-9116-0371b68ea289.jpg">
本格的かつモダンな作りで世界的に注目を集めているYUKETEN（ユケテン）。デザイナーのYuki Matsudaがアメリカでの旅の途中で出会った靴職人、鞄職人、革職人や毛布職人といったさまざまな職人から学んだ教訓や伝統を、もの作りの原点としているという。甲にビビッドなオレンジのキャンバス地を使用した個性的なキャンプモカシンは、カジュアルスタイルのアクセントとして効果大だ。<br /><br />3万4650円<br />インターナショナルギャラリー ビームス<br />Tel.03-3470-3948
ALTOROH（アルトロ）は、Silvano Mazza（シルバノ マッツァ）を手掛けた、シルバノ・ソリーニ氏がディレクションするブランド。ソックス状のライニングにグッドイヤーの構造を融合させたグッドイヤーサケット製法を用い、高い技術を誇るイタリアのファクトリーで作られている。ギリーシューズとデッキシューズの交配種のようなこの個性的な一足は、適度にボリュームのあるラウンドトウを採用。国内販売分にかんしては、日本人の足型に合わせて調整されている。<br /><br />5万1450円<br />インターナショナルギャラリー ビームス<br />Tel.03-3470-3948
白のペンキで塗ったかのような独特の風合い。固めのヌバックのようなスエードで比較的重量もあるものの、履き口が大きくヒールも薄いため、履き心地は思いのほか軽快。さわやかなホワイトを汚したくないと感じるかもしれないが、ワイルドに履き込むほどにいい味わいを醸し出してくれそうだ。<br /><br />9万4500円<br />トム フォード ジャパン<br />Tel.03-5466-1123
デッキタイプのモカシンシューズにシャークソールをあしらった豪快な造形。ソールは、登山靴や運動靴によく使われるビブラムのもの。使い込むごとに風合いの増す肉厚なレザー、レザーを折り返しハトメを施したエッジなど、ハードな印象の“男靴”といえよう。カラーはほかにベージュも用意。<br /><br />4万7250円<br />伊勢丹新宿店<br />Tel.03-3352-1111
パラブーツの大定番チロリアンシューズ「ミカエル」。登山靴で採用されているノルヴェージャンウエルテッド製法で作られる。今季の新作は、アッパーにキャンバス地を採用、ウェルトには麻を挟んだ仕様で、夏らしいさわやかな仕上がりだ。天然ラテックでつくられたラバーソールによる、歩行の快適さにも定評がある。<br /><br />5万4600円<br />パラブーツ<br />Tel.03-5766-6688
カジュアル要素の強いスタイルも履くだけですっかり上品にまとめてくれる、タッセルローファー＆ビットモカシン。もちろんフォーマルなシーンにも効果絶大だが、くずしたスタイルに取り入れて色っぽさを演出するのもいい。素材もツヤのある表革やスエード、夏らしいコットンとタイプも豊富なため、さまざまなコーディネートと組み合わせて楽しみたい。<br /><br /><strong>ジョバンニ・ボヌッチさん</strong><br />ほどよくシワのある短丈サマーコートにさりげなく雑誌を持ち歩くさまが、こなれた印象を与えている。上半身はややボリューム感あるシルエットを作り、シャープなラインのテーパードした短め丈の細身のパンツで、見事なバランスを形成。ムダなく美しく足もとにおさまるのは、ベルルッティのタッセルモカシンである。
マッケイ製法のバリエーションである「ボロネーゼ製法」を駆使し、上質な既製靴をつくり出しているシューズファクトリーが、スペインを代表するブランドがマグナーニだ。昨年から人気があったモデルのキャンバスバージョンがあたらしく登場。特殊な加工を施したキャンバスが独特の風合いを醸し出し、モダニティを演出している。<br /><br />3万7800円<br />伊勢丹新宿店<br />Tel.03-3352-1111
今季のシーズンカラーであるマリンブルーが鮮やかなローファー。オーナメント部分にはフェラガモのアイコンである“ヴァラ”のリボンと同様のメタルが配された、エレガントでスポーティーな一足だ。写真のマリンブルーのほかにブラックも展開予定。<br /><br />5万9850円<br />フェラガモ・ジャパン<br /><img src="> 0120-202-170" title="19025b2558f0c3a37a915824c0c0c307ffa70a17" data-src="/galleries/images/000/082/003/medium/28f6b741-f7fe-4f2d-9874-6e74a366283f.jpg">
<strong>ジョルジョ・ディ・ナターレさん</strong><br />ジャケットはナイロン、足もとは素足にチャーチのタッセルローファーという、ミラノ的ビジネススタイルがコレ。タイを外せばオフスタイルとしても通用する着こなしに。ブレスレットとiPhoneのケースを明るめのストライプ柄で合わせるという、柔軟な発想がアクセントとして利いている。
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