英国で乗る、2台のアストンマーティン最新モデル―ヴァンキッシュ&ラピードS|Aston Martin

英国で乗る、2台のアストンマーティン最新モデル|Aston Martin

CAR IMPRESSION

Aston Martin Vanquish|アストンマーティン ヴァンキッシュ
Aston Martin Rapide S|アストンマーティン ラピードS

2015年モデルになったヴァンキッシュ&ラピードS

英国で乗る、2台のアストンマーティン最新モデル

昨夏にアストンマーティンが発表し、最近、日本へも上陸を果たした「ヴァンキッシュ」と「ラピードS」の2015年モデル。一見すると、その変更点を見出すのは難しいほどの変化だが、この2台は何を目指し開発され、どのような進化を遂げたのか。国際発表会とあわせ、本拠地イギリスでおこなわれた試乗会に参加した小川フミオ氏によるリポート。

Text by OGAWA Fumio

よりダイナミックなドライビングが楽しめるように

アストンマーティンは、2014年7月に「ヴァンキッシュ」と、4ドアの「ラピードS」の2015年モデルを発表した。眼目は、環境性能と運動性能のアップ。6リッターV12エンジンに組みあわされるオートマチック変速機は8段となった。

アストンマーティンが、あたらしいヴァンキッシュとラピードSのお披露目をしたのは、スコットランド。本社があるゲイドンちかくのバーミンガムの空港から飛行機に乗り、スコットランドのインバネスへと飛んだ。そこが試乗の場所だった。

Aston Martin Vanquish Volante|アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテ

Aston Martin Vanquish Volante

Aston Martin Rapide S|アストンマーティン ラピードS

Aston Martin Rapide S

今回のマイナーチェンジで、6リッターV12気筒エンジンは、出力が2ps上がって576馬力となり、トルクは10Nm増して630Nmになっている。結果、静止から100km/hに達する時間はコンマ2秒短縮されて3.6秒となった。いっぽう燃費は、10パーセント向上し、走行キロあたりのCO2排出量も11パーセント減少しているという。

「運動性能と環境性能を向上させるとともに、これまで以上に、スポーツカーとしてピュアで、操縦性にすぐれ、反応のよさを実現させました」とアストンマーティンではしている。

メカニズム的な眼目は、「タッチトロニックS」と呼ばれる8段のオートマチック ギアボックス。リアディファレンシャルと組みあわせた、いわゆるトランスアクスル方式がアストンマーティン車に共通する特徴だが、ギアを1枚増やしつつ4kgもの軽量化に成功したという。

Aston Martin Rapide S|アストンマーティン ラピードS

Aston Martin Rapide S

「変速スピードは従来より0.5秒速くなっています。反応速度が上がるとともに、8段になったギアをうまく使い、よりダイナミックなドライビングを楽しんでもらえるよう、心を砕きました」

試乗会の拠点となったネス湖畔のシャトーホテルで、アストンマーティン本社の広報部長が、自信に満ちた表情でそう語った。

はたして、2プラス2の万能スポーツカー、ヴァンキッシュと、スポーティな4ドアサルーンとして独自のポジションを占めているラピードSともに、俊足ぶりを発揮し、スポーツカーメーカー、アストンマーティンの健在ぶりをしめしてくれたのだった。