ランボルギーニ ウラカン初試乗|Lamborghini

ランボルギーニ ウラカン初試乗|Lamborghini

CAR

Lamborghini Huracan LP610-4|ランボルギーニ ウラカン LP610-4

新世代ベビーランボ

ランボルギーニ ウラカン初試乗

史上もっとも成功したランボルギーニ、「ガヤルド」の後継としてジュネーブモーターショーで華々しいデビューを飾った「ウラカン」。新開発の5.2リッターV10エンジンから最高出力610ps、最大トルク560Nmを発揮、0-100km/h加速をわずか3.2秒でこなす実力をそなえたスーパーカーだ。そんな新世代ベビーランボを、大谷達也氏がランボルギーニの故郷サンタガタと、ポール・リカール・サーキットで初試乗した。

Text by OTANI Tatsuya

ミウラに比肩する美しさ

誠に申し訳ないが、ランボルギーニのデザインで心から美しいと思ったのは、この「ウラカン」が初めてかもしれない。

いやいや、1台だけ例外があった。ミッドシップ ランボの礎を築いた「ミウラ」は抜群に美しい。けれども、現代までつづくランボルギーニ デザインの系譜は、すべてその後継モデルである「カウンタック」に端を発している。

カウンタックこそは、自動車デザインの常識を根底から覆した傑作で、私も子供だった頃に大いに憧れた記憶がある。今回はイタリア・サンターガタのランボルギーニ本社を訪れ、そのミュージアムでオリジナル カウンタックを目の当たりにしてきたけれど、あのプロポーションで自動車としての機能を全うしたマルチェロ・ガンディーニ氏は文字どおりの天才だと思う。

その衝撃はすさまじく、ランボルギーニのアイコンとしていまだに親しまれているのはご存じのとおり。裏を返せば、カウンタックのインパクトがあまりに強かったために、ミウラの美しさはランボルギーニの歴史から消え去ってしまったともいえる。

Lamborghini Countach

Lamborghini Miura

そして「アヴェンタドール」が出てきた。これもカウンタックのプロポーションをベースとしていながら、そこに多角形のモチーフを散りばめるスタイリングにより、ランボルギーニ デザインの歴史にあらたな1ページを切り開いた傑作である。

繰り返しになるけれど、カウンタックもアヴェンタドールもデザイン的な観点からいえば高く評価されてしかるべき作品だが、個人的に美しいと思ったランボルギーニは、ミウラに続いてこのウラカンが2台目である。別に、それ以外のランボルギーニが美しくなかったというつもりはない。ただ、それらは視覚的なインパクトがあまりに強く、自分から近づいていって手を添えたいという気持ちがあまり沸き起こらなかった。つまり、どちらかといえば畏怖の念のほうが強かったのである。