海外初試乗、マクラーレン 650S|McLaren

海外初試乗、マクラーレン 650S|McLaren

CAR IMPRESSION

Mclaren 650S|マクラーレン 650S

スペイン・マラガでワインディングロードを攻める

海外初試乗、マクラーレン 650S

マクラーレン「12C」に続くスーパースポーツとして、今年3月のジュネーブショーワールドプレミアを飾った新型モデル「650S」に大谷達也が初試乗。限定車「P1」の開発をつうじて得たノウハウが持ち込まれた650Sのパフォーマンスを知るべく、スペイン・マラガで、ワインディングロードを攻める。

Text by OTANI Tatsuya

マラガの街を走りはじめた

「じゃあ、キーはここに置いておくから」 そう語ると、コクピット内の操作方法を説明してくれたエンジニアのテイジはクルマから離れた。

スケジュールの都合で、日本人メディアとしては私ひとりまったく別の日程で参加することになったマクラーレン「650S」の国際試乗会。しかも、同様のメニューをこなすイギリスやシンガポールのジャーナリストたちが会場のスペイン・マラガに到着するのはこの日の夕方で、日中の試乗が許されたのは昨晩遅くにホテルにチェックインした私だけだった。

「とはいえ、発表間もない650Sをジャーナリストひとりにあてがうはずがない。きっと彼がお目付役として同乗するのだろう……」 そうおもいながらテイジのコクピットドリルを受けていた私は、彼があっさり引き下がるのを見て、軽い戸惑いを覚えたのである。

いやいや、心細くおもっている場合ではない。マラガを訪れたのは確か2度目か3度目で、道についてはさほど詳しくないものの、1台のクルマをじっくり観察するのにこれほど好ましい状況はない。

幸い、650Sにはスマホとよく似た操作方法のあたらしいナビゲーションシステムが搭載されている。しかも、試乗時間は異例ともいえる4時間。これだけ時間があれば、さまざまなことを試せる……。そうおもい直した私は、センターコンソール上のドライブセレクターでDを選び、マラガの街を走りはじめたのである。