祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.28 野口強さん(後編)
FASHION / MEN
2017年9月8日

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.28 野口強さん(後編)

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前回に引き続き、編集大魔王対談のゲストはスタイリストの野口強さん。今回の題目はパリメンズコレクションについて。今年1月に行なわれた2017-18秋冬コレクションと、6月に行なわれた2018春夏コレクションの2シーズンを振り返りながら、トークを繰り広げます。2人が選ぶベストルックも必見です。

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.27 野口強さん(前編)

Interview by SUKEZANE TomokiPhotographs by SATO YukiText by ANDO Sara (OPENERS)

注目度ナンバーワン! バレンシアガの秋冬コレクション

祐真朋樹・編集大魔王(以下、祐真) では、久しぶりにコレクションの話をしたいと思います。今回はブランドごとに、秋冬と春夏の2シーズンずつ見ていきつつ、ベストルックを選んでいきましょうかね。まずは、バレンシアガ。強さんも私も今一番注目しているブランドです。1月のパリで見た秋冬メンズコレクションに記憶をさかのぼりたいと思いますが、覚えていますか?

野口強さん(以下、野口) 1回忘れたと思いきや(笑)、6月のパリメンズが終わった後、パリに居残って撮影して来たんですよ、秋冬のバレンシアガ。特にスーツが印象的でした。

祐真 形もきれいですね。まぁ、ショーでの提案は裸でしたけど(笑)。

野口 でも実ははだけているだけで、中にシャツ着てるよ。

祐真 あ、そうだね。撮影でもシャツは前開けて着せたの?

野口 うん。そのほうがやっぱり画にはなりますよね。ネクタイもぶら下げて。

祐真 スニーカーがまた洒落てるね。

野口 そう。3層になってるけど、意外に履くと軽い。

祐真 なるほど。

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野口 あとムートンとレザーもよかった。ただ、ものすごくタイトだから、相当細くないとダメだけど。我々にはキツイな(笑)。

祐真 試着して、そう思いました。ダウンもギリギリだったわ。

野口 でも売れそう。スポーツ系で取り入れやすいし。

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BALENCIAGA 2017-18AW

祐真 着やすそうだよね。実際、着てみようと思うのはありました?

野口 綿入りのネルシャツが良かったかな。

祐真 さらっと着るにはいいかもね。

野口 若干ボリューム出るけどね。あとスーツも良かったな。立体感のある太いチノパンも可愛いかった。ようできてるなぁ、と思ったわ。

祐真 どう思いますか、バレンシアガは?

野口 面白いことをやってると思いますよ。

祐真 ほかにない取り組みをしている印象ですよね。

野口 時代に合ってるしね。ビジネスも上手なんでしょうね。

祐真 バッグがあって、スニーカーがあって、トータルで見せる世界観も良いですね。我々が選ぶベストルックはこれですね。

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Page02. 春夏のバレンシアガは90年代ムードなスポーツ満載

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春夏のバレンシアガは90年代ムードなスポーツ満載

祐真 では、シーズン変わりまして、この前の6月に発表された春夏コレクションです。ブローニュの森でてんやわんや、汗だくで席につきました。強さんはどう見ました?秋冬とは違って、カジュアルが前面に来ましたね。

野口 うん。春夏だからっていうのもあるかもしれないけど、特にスポーツものが目立ってた。90年代を思い出しました。

祐真 懐かしいですね。当時を思い出すよね。

野口 でもちゃんと上手に落とし込まれていたな。うちのアシスタント、今二十歳過ぎなんだけど、古着でこんな感じのを着てるわけですよ。

祐真 今の若い世代には新鮮なんだろうね。

野口 前半のテーラードシリーズは難易度高いですけど……。

祐真 確かに。どうやって着たらええのかなって悩むわ。

野口 そういえばこのモデルたち、本当の家族なんでしょ?

祐真 そうそう。あ、この子、エディ・スリマンの「ディオール オム」にエクスクルーシブで出てたの覚えてる?

野口 え、そうだっけ。

祐真 クリストファー。撮影したな。もう子供3人もいるんだ。

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『ソトコト』2004年9月号 No.63より ©木楽舎

野口 すごいよね。演出可愛いかったな。

祐真 お母さんも見たかったけどね。

野口 絶対きれいでしょ。あとパンツ。このスリーウェイのシリーズどう思います?

祐真 アイデアは面白いけど、これも難易度高めですね。

野口 3本買わなきゃいけないっていう。全身でコーディネートするとなると着こなすのも大変そう。

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祐真 16、7歳の頃、クローゼットの前で1時間ぐらいかけて、あれもこれもまぜこぜに着てみようとチャレンジしてたのを思い出しました。それから、こういう革パンに大きなジャケットって、どこかにあったパターンだよね。いたな、80年代にミュージシャンで……

野口 誰?

祐真 すぐ忘れるんだよね……。思い出した、デヴィッド・バーン!

野口 あぁ、確かにね。デヴィッド・バーンが着てたのはもっとでかいけどな。

祐真 色の感じとかも80年代のミスター(ハイファッション)とか流行通信とかによくあったよね。

野口 グラスメンズとか。

祐真 そう!そういうのが思い出されるわけですよ。懐かしいな。

野口 でも10代後半とかの若い子たちには斬新に映るんだろうね。

祐真 そうなんですよね。古着をざくざくと、こういう風に着ちゃうわけですよ。痩せてるとさらに画になるし。面白い現象ですね。それをパリコレで発表するとこうなるのかと。

野口 次のシーズンはどうするんでしょうかね。

祐真 個人的にはもう少しドレスになってもいいのにと思うんだけど。

野口 全体的にスポーツスポーツしているとちょっと変化が欲しくなるね。

祐真 インスタグラムでショーのルックをアップするんだけど、スポーティなルックにはあんまり「いいね」がつかない。ちょっとドレスっぽいルックには反応があるんだよね、不思議だけど。

野口 なるほどね。

祐真 今季のバレンシアガはストリートというか、スポーツが目立ちましたが、僕意外とね、ド直球でこれ欲しいんですよ。

野口 ジャージね。ビニールとスポーツのコンビがいいよね。

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Page03. 進化し続ける宮下貴裕氏とソロイスト

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進化し続ける宮下貴裕氏とソロイスト

祐真 では、ランウェイやってないですけど宮下(貴裕)くんのソロイスト。僕、秋冬は展示会に行けなかったんですよ。どうでした?

野口 宮下らしいコレクションでしたよ。

祐真 どこか新しい、変化した部分はあった?

野口 うーん、基本的に好きなものは変わらないよね。

祐真 そうやね。

野口 技術的なところでは、昔よりすごく進化してると思うよ。細いから、我々にはこれまたつらいけど(笑)、華奢な若い子は着られると思うし。

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祐真 こういうパンツはどうですか?これはレイヤードになってるの?

野口 レイヤードにハイソックスですね。

祐真 マスクというか、顔を隠すスタイルは以前からよくありますけど。

野口 定期的に出てくるでしょ。アフガンストールが流行った時もね。

祐真 ありましたね。これでもし空港行ったら……

野口 アウトでしょ(笑)。入国拒否です。でもひと目で、宮下ってわかるもんね、やっぱり。

祐真 確かに。靴も可愛いね。さて、ソロイストの春夏はカート・コバーンですね。

野口 大人になって帰ってきました、カート・コバーン。同じテーマでも、前やってたこととは違うじゃない?大人っぽくなってるし。

祐真 春夏はナンバーナインっぽい感じがしたけど、そんなことはないのかな?ソロイストっていうと、ロープや紐が長く垂れ下がっているイメージがあるけど、今回は着やすそうですね。

野口 そうかもね。音をテーマにする時は比較的そうなのかもしれない。

祐真 まわりにソロイストを着ている人が多いんですよ。似合ってるんだよね、みんな。「いいね。それ、どこの?」って聞くとソロイストのアイテムだってことが多くて面白くて。とんがってないような人も着てるの。

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野口 多いよね。

祐真 男のエディターとかね。コレクションと見え方が全然違うけど面白い。

野口 春夏はパンツもよかった。太いのとブーツカットが意外できれいだったな。

祐真 ブーツカット、いいよね。丈も短めで。

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野口 あとは刺繍のシリーズもよかったね。シャツよりジャケットのほうが好みかな。

祐真 刺繍、可愛いよね。

野口 このTシャツもよくできてるのよね。スナップを留めると覆面状になる。

祐真 面白かったね、これ。

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Page04. ほかとは一線を画すドリスと上品で美しいヴァレンティノ

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ほかとは一線を画すドリスと上品で美しいヴァレンティノ

野口 って、あれ!自分、ジャケット破れてない?

祐真 ううん、これ裏地。こういうものなの。

野口 なんや、びっくりしたわ。どうする?縫い忘れだったら(笑)。

祐真 いやいや、開いてるの(笑)!さ、気を取り直して、ドリス ヴァン ノッテンの秋冬はどう見ましたか?

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DRIES VAN NOTEN 2017-18AW

野口 赤いチェックのシリーズが好きですね。同じアウトドアでもキルトのスウェットとかTシャツとか。外側がビニールで、内側がフェイクファーのコート、あったでしょ。サッカーのグランドコートのような。ほかのブランドとは違う提案でいいなと。

祐真 エレガントだよね。

野口 そうなんですよ。あとダブルのジャケットもカッコよかったですよ。

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祐真 パンツとのバランスがいいよね。

野口 さすが、ドリスさんですね。

祐真 続いて、息ができないぐらいの暑さだったドリスの春夏コレクション。

野口 忘れられないほどの暑さでした(笑)。

祐真 お水用意してくれてたのが有り難かったね。明るい色が氾濫したコレクションでした。

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DRIES VAN NOTEN 2018SS

野口 会場にあった後ろの本棚と同化してたのが印象的だった。難しい色使いやなと思うわけですよ。

祐真 我々黒髪にはちょっと難しいかもしれない。

野口 色と柄ね。アジア人が着こなすのはなかなかテクニックが必要かと。

祐真 潔く坊主にしないとかな。僕、展示会行ってこのパンツだけ頼みました。

野口 短いやん!

祐真 水着なんですよ。水着が欲しいなと思って。

野口 暑いパリで触発されたわけですね(笑)。ドリスは個人的には秋冬のほうが好きだったかな。

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祐真 では、ヴァレンティノ、どうですか?マリア・グラッツィア(・キウリ)が退任した後、ピエールパオロ(・ピッチョーリ)頑張ってます。

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野口 秋冬コレクションは結構好きだったよ。

祐真 パンツのシルエット、きれいだよね。太いのも細いのもともに上手ですね。僕も好きなのあるんですよ。

野口 もう買った?

祐真 まだだけど欲しいんだよね。

野口 グラフィックもすごくよかったね。

祐真 (セックス・)ピストルズのアートワークで有名になったグラフィックデザイナーのジェイミー・リードとコラボしたんだよね。

野口 そうそう。

祐真 だからこれはリアルなスローガンです。

野口 これはパッチワークだよね。贅沢なパッチワークですよ、これ。クチュールでしょ。

祐真 欲しいね。

野口 このトレンチの裏にも縫い付けてある。

祐真 いいよね。

野口 あとはニットも可愛いね。

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祐真 帽子のスタイリング、多かったね。

野口 全員かぶってたな。

祐真 でもショーで見せる分にはいいのかな。では春夏コレクションです。多国籍ミックスのスポーティ。

野口 スポーツ満載でしたね!でも、ヴァレンティノのスポーツは上品だね。

祐真 そうだね。服がきれいだから崩れないというか。着たいのありました?

野口 パンツ穿いてみたいけどね、こういうチノパン系。

祐真 太くて短めですね。シルエットきれいだね。

野口 うん。

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VALENTINO 2018SS

Page05. ブランドコラボを積極的に行なうジュンヤと今再び脚光を浴びるヨウジヤマモト

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ブランドコラボを積極的に行なうジュンヤと今再び脚光を浴びるヨウジヤマモト

祐真 では次はコム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン。完璧に確立しましたね、ブランドとのコラボ。

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COMME DES GARÇONS JUNYA WATANABE MAN 2017-18AW

野口 ジュンヤといえばコラボ。

祐真 コレクター的な感じで着てる人いるんじゃない?

野口 見かける?

祐真 ショー会場で見るよ。

野口 買いやすいのかもね。自分が持っているものにプラスαで組みやすそう。

祐真 レゴのように増やしていける感じ?シーズンごとに強い変化はなくても固定ファンがいてね。そういうブランドが増えているように感じる。

野口 海外だとプレコレクションがあるじゃない。コマーシャルピースというか。そういうのがあるんだったら、ショーではちょっと違うのが見たいよね。

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THOM BROWNE 2018SS

祐真 トム・ブラウンの手法ですね。

野口 春夏では最後ウェディングドレスとタキシード合体してましたから(笑)。ショーの演出は相変わらず面白い。

祐真 ファッションショーしてます。アイデアは奇抜だけど、着せてるジャケットなんかは普通で。

野口 いつも通り、いわゆる定番ね。

祐真 うーん、でもそうなんですよね。「今回のコレクションご覧になってどうでしたか?」って聞かれてもいつも通りで変化がないと、こちらもコメントのしようがない。いつも通りが求められているということなのかな。

野口 安心感とね。

祐真 だからそういう意味ではジュンヤ ワタナベ マンの春夏は、ちょっと変化したかなと。ショー4番目のルック(下記写真最左)をインスタであげたらえらい「いいね」がきてました。モデルの存在感がマッチしてますね。

野口 日本のお家芸みたいな感じよね。

祐真 すでにあるプロダクトをアレンジする。

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COMME DES GARÇONS JUNYA WATANABE MAN 2018SS

野口 オーセンティックな感じのものをね。テンダーロインにしてもそうだし。

祐真 エンジニアードガーメンツしかり。アメリカンな感じね。

野口 だからこういうのを見ると安心するよね。ほっとするというか。

祐真 実際こういうものが海外で受け入れられているんだよね。ラルフ ローレンでいうRRL的な感じかな。

野口 うん。ヴェトモンもカーハートでロングスカートとか、めちゃくちゃ太いワークパンツなんかを作ってたし。ヴェトモンとか(渡辺)淳弥さんとかこういうものをいじると上手だよね。ジョニオ(高橋盾さん)もそう。リーバイスのデニムのバランスを変えて作ったりとかさ。

祐真 確かに。ではヨウジヤマモトの秋冬です。人気が復活してます。

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YOHJI YAMAMOTO 2017-18AW

野口 してますね~。

祐真 時代がまわる。

野口 めぐる。

祐真 いま再び脚光を浴びているポイントはなんだと思います?

野口 ずっと細いシルエットばっかりだったよね。だから、若い子には大きめなコートに太いパンツ、スニーカーっていう提案が新鮮なんだろうね。

祐真 メンズノンノのモデルなんかにすごく多いよね。

野口 ジャケットじゃなくて、パンツとコートなんだよね。ジャケット離れがすごい。

祐真 確かに着てないもんね、ジャケット。着たとしてもワークジャケット、ないしはコート。

野口 コートはみんな好きだよね。

祐真 便利なんだろうね。ジャケットの存在ってなんだろう。Tシャツとコートでまかなえるってことか。

野口 もしくは大きい白シャツとかね。

祐真 (山本)耀司さんの場合、ひとつの世界観が、ばらつくことなく、ドン、とひとまとまりのショーとなっている。ほかのブランドと何が違うんですかね。経験ですか?

野口 それしかないよね。経験。

祐真 でも確か、昔からこうでしょ。変化したものがないというか。

野口 最近、昔の耀司さんのアーカイブの撮影をしたんだけど、80年代から今までの写真を見てもいい意味で変わらないんだよね、全体的なフォルムとか。古いとも思わないし、あ、変わったよね、とも思わない。いい意味でずっとワントーン。

祐真 面白いね、それ。

野口 昔のサンプルをモデルに着せてみても、あれ、今シーズンの提案かな?って見えるしさ。

祐真 変わらないってすごいね。

野口 すごいよ。時代がまた来た!帰って来たね。

祐真 変わらない強さ。キャッチフレーズでよくあるけど、ホンマに変わってないからね。

野口 素晴らしいですよ。

祐真 変わらない強さがファッションにありました。春夏はどうでした?ライダースの背中などに美女が描かれてましたけど。

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YOHJI YAMAMOTO 2018SS

野口 これ誰だったんだろ。

祐真 大正モダンガールをイメージしたそうです。ちょっと懐かしい感じ。それからポエティックな言葉がプリントされてね。

野口 耀司さん、こういうの好きよね。

祐真 外国人には面白く映るのかな。昔からこのスタイル。これなんて耀司さん本人みたい。

野口 ほんと変わらないよね。耀司さんのところで働いている人たちもブレない。

祐真 ずーっとね。

野口 一緒やもんね。

Page06. コム デ ギャルソンの突き抜けたクリエーションと話題のルイ・ヴィトン

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コム デ ギャルソンの突き抜けたクリエーションと話題のルイ・ヴィトン

祐真 不思議ですね。では、コム デ ギャルソン オム プリュス。秋冬は全員ブライアン・ジョーンズのようでした。

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COMME DES GARÇONS HOMME PLUS 2017-18AW

野口 モデルのヘアがね。全員ヅラでほぼ同じスタイルで。手掛けたの(ヘアアーティストの)ジュリアン(・ディス)でしょ?キテるな~これ。

祐真 面白いよね。

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野口 川久保(玲)さんに聞いてみたい。昔だったら、ギャルソン=肌を見せないっていう方程式あったじゃん。メンズもレディスも。ここ数年でだいぶ変わったよね。

祐真 お腹、見せてますからね。

野口 撮影の時でも肌見せNGだったのに。

祐真 タトゥーもあります。変わっていくんですね、ギャルソンは。ヨウジヤマモトと対極だね。

野口 そうだね。このファーストルックのモデルの体型さ、このしまってない感じがね。

祐真 あえてお腹が割れてない人にそういう格好させることにメッセージがあるんでしょうね。

野口 うーん。個人的にはやっぱりこないだの春夏が好きだった!

祐真 連日暑かった中のイケイケコレクションですね。

野口 疲れがぶっ飛びました。

祐真 面白かったですね。なんだったんですかね。この突き抜け感。

野口 どのブランドもスポーツ全開の中、こう来たかって。最高でしたね。

祐真 面白かった。前シーズン同様ウィッグみたいなのはかぶってますけどね。

野口 でもドレッドがいたりとかしてね。

祐真 バリエーションがあるね。好きなルックはありますか?

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COMME DES GARÇONS HOMME PLUS 2018SS

野口 最初のルック好きですよ。派手なパンツがよかったね。ギラギラ系とかヒョウ柄系とか。

祐真 ギラギラパンツよかったね。

野口 怖い顔のイラストも印象的だったな。最後なんて人形登場したりしてね。キテるな〜。スニーカーも可愛かったね。

祐真 全然スポーツを感じさせなかった。スポーツといえば、この前のルイ・ヴィトンね。相変わらず引き続きスポーツ。目立ってましたね。

野口 ストリートというよりはスポーツ。スニーカー、パーカなどが気になりました。

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LOUIS VUITTON 2018SS

祐真 さすがキム・ジョーンズ、リアルストリートの人だもんね。秋冬のシュプリームコラボで話題だけど、あのコレクションはとにかく服が良かったね。

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LOUIS VUITTON 2017-18AW

野口 うん。優秀なアシスタントも入ったのかなと(笑)。

祐真 まず、ルイ・ヴィトンというラグジュアリーブランドがあって、そこにシュプリームがアクセサリー的に使われているというのがすごくいいなぁ。

野口 どうしてもみんなシュプリームに目が行きがちだったけど……

祐真 実は洋服が良かった。だからシュプリームがより良く見えた。シュプリームを取り入れること、提案することに対してのプレッシャーもあったはずだよね。キム本人もプレッシャーだったんだろうな。

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野口 服に気合い入れたって感じしたもんね。

Page07. 2人が選ぶ秋冬・春夏のベストルックは?

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2人が選ぶ秋冬・春夏のベストルックは?

祐真 では最後に、強さんのベスト5を選んでもらいます。

野口 う〜ん。ベスト6ずつでええ? 選びきれなかったわ。秋冬はこんな感じで。

野口強さん2017AW BEST6
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LOUIS VUITTON

祐真 僕の秋冬のベストはこの6体。

祐真朋樹・編集大魔王2017AW BEST6
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BALENCIAGA

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VALENTINO

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LOUIS VUITTON

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BERLUTI

野口 春夏はこうかな。

野口強さん2018SS BEST6
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LOUIS VUITTON

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COMME DES GARÇONS HOMME PLUS

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COMME DES GARÇONS HOMME PLUS

祐真 僕はこれ。

祐真朋樹・編集大魔王2018SS BEST6
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BALENCIAGA

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BALENCIAGA

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LOUIS VUITTON

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TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.

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COMME DES GARÇONS HOMME PLUS

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THOM BROWNE

野口 かぶるルックもあるけど、こうやって並べてみると面白いな。

祐真 個性が出るよね。今回も貴重なお話をありがとうございました。また、よろしくお願いします。

野口 ありがとうございました。

           
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