祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.28 野口強さん(後編)

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.28 野口強さん(後編)

祐真朋樹対談

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春夏のバレンシアガは90年代ムードなスポーツ満載

祐真 では、シーズン変わりまして、この前の6月に発表された春夏コレクションです。ブローニュの森でてんやわんや、汗だくで席につきました。強さんはどう見ました?秋冬とは違って、カジュアルが前面に来ましたね。

野口 うん。春夏だからっていうのもあるかもしれないけど、特にスポーツものが目立ってた。90年代を思い出しました。

祐真 懐かしいですね。当時を思い出すよね。

野口 でもちゃんと上手に落とし込まれていたな。うちのアシスタント、今二十歳過ぎなんだけど、古着でこんな感じのを着てるわけですよ。

祐真 今の若い世代には新鮮なんだろうね。

野口 前半のテーラードシリーズは難易度高いですけど……。

祐真 確かに。どうやって着たらええのかなって悩むわ。

野口 そういえばこのモデルたち、本当の家族なんでしょ?

祐真 そうそう。あ、この子、エディ・スリマンの「ディオール オム」にエクスクルーシブで出てたの覚えてる?

野口 え、そうだっけ。

祐真 クリストファー。撮影したな。もう子供3人もいるんだ。

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『ソトコト』2004年9月号 No.63より ©木楽舎

野口 すごいよね。演出可愛いかったな。

祐真 お母さんも見たかったけどね。

野口 絶対きれいでしょ。あとパンツ。このスリーウェイのシリーズどう思います?

祐真 アイデアは面白いけど、これも難易度高めですね。

野口 3本買わなきゃいけないっていう。全身でコーディネートするとなると着こなすのも大変そう。

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祐真 16、7歳の頃、クローゼットの前で1時間ぐらいかけて、あれもこれもまぜこぜに着てみようとチャレンジしてたのを思い出しました。それから、こういう革パンに大きなジャケットって、どこかにあったパターンだよね。いたな、80年代にミュージシャンで……

野口 誰?

祐真 すぐ忘れるんだよね……。思い出した、デヴィッド・バーン!

野口 あぁ、確かにね。デヴィッド・バーンが着てたのはもっとでかいけどな。

祐真 色の感じとかも80年代のミスター(ハイファッション)とか流行通信とかによくあったよね。

野口 グラスメンズとか。

祐真 そう!そういうのが思い出されるわけですよ。懐かしいな。

野口 でも10代後半とかの若い子たちには斬新に映るんだろうね。

祐真 そうなんですよね。古着をざくざくと、こういう風に着ちゃうわけですよ。痩せてるとさらに画になるし。面白い現象ですね。それをパリコレで発表するとこうなるのかと。

野口 次のシーズンはどうするんでしょうかね。

祐真 個人的にはもう少しドレスになってもいいのにと思うんだけど。

野口 全体的にスポーツスポーツしているとちょっと変化が欲しくなるね。

祐真 インスタグラムでショーのルックをアップするんだけど、スポーティなルックにはあんまり「いいね」がつかない。ちょっとドレスっぽいルックには反応があるんだよね、不思議だけど。

野口 なるほどね。

祐真 今季のバレンシアガはストリートというか、スポーツが目立ちましたが、僕意外とね、ド直球でこれ欲しいんですよ。

野口 ジャージね。ビニールとスポーツのコンビがいいよね。

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SUKEZANE Tomoki

1965年京都市生まれ。(株)マガジンハウスのPOPEYE編集部でファッションエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『UOMO』『GQ JAPAN』『Casa BRUTUS』『MEN’S NON-NO』 …