伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(前編)

伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(前編)

Divine of Creation - 創造力の背後にあるもの -

スピリチュアル対談 Vol.15|鈴木康広

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「自然と人とモノの“心”をつなぐ正義の味方、クリエイティブメッセンジャー」(前編)

さまざまなステージで活躍するクリエイターをゲストに迎え、スピリチュアル ヒーラーの伊藤嶺花さんが、ひとが発するエネルギーを読み解くリーディングと複数の占星術を組み合わせ、クリエイターの創造力の源を鑑定。現世に直結する過去生や、秘められた可能性を解き明かし、普段は作品の陰に隠れがちでなかなかおもてに出ることのない、クリエイター“自身”の魅力に迫ります。

Photographs by JAMANDFIX
Text by TANAKA Junko (OPENERS)

第15回目のゲストは、ファスナーをかたどった巨大な船で大海原を切り開くという壮大なプロジェクトを成功させ、瀬戸内国際芸術祭2010の話題をさらったアーティストの鈴木康広さん。けっして奇抜でない、ミニマムとも言えるほどシンプルで静かにそこにたたずむ彼の作品。それらはしかし、長い間眠っていた感性を優しく呼び覚ましてくれるような確かなパワーを携えている。前編では、そうした作品の原点だという“パラパラ漫画”づくりのお話から、過剰なほどモノに気を遣っていたという子ども時代のエピソードまで、いまの鈴木さんをつくっているヒト・コト・モノについてたっぷりとうかがいました。

すべての作品は“パラパラ漫画”に通ず!?

伊藤嶺花(以下、伊藤) わぁ、パラパラ漫画がいっぱい(笑)。

鈴木康広(以下、鈴木) 大学時代、メモパッドに描きつづけていたパラパラ漫画を、昨年の展覧会用に複製したものなんです。もともとメモ帳サイズ(B7)だったものを、手のひらサイズに縮小しました。

伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(前編) 02
伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(前編) 03

伊藤 じゃあ、これは大学のときからずっと作りためてきたものなんですか?

鈴木 そうですね。興味のあったものを、ぜんぶパラパラ漫画化してきたという感じです。

伊藤 おもしろい! サイズ感とか、バランスがちょうどいいですね。このカルタぐらいの大きさがかわいい。それに『落ちるととべるりんご』や『指先コーヒー』『ぶつからない車』『意識のカーペット』……どの作品もタイトルが素敵です。

鈴木 タイトルは重要です。ぼくがいなくても成立するためには、タイトルが必要なんですよ。

伊藤 タイトルであらわしていることがテーマですもんね。

鈴木 「それでもわからない」って言われることもありますけどね。最初、パラパラ漫画は、ぼくがこうやって自分でめくって見ていただいていたんです。そんな経緯もあって、たぶん、パラパラ漫画をめくることにかけては、日本で10位くらいに入るとおもいます(笑)。

伊藤 わたしも小学校のときに、さんざん(パラパラ漫画を)描いては、それをめくってというのをやっていました。

鈴木 パラパラ漫画をやってた人って多いんです。でも、みんなそのあとにやめちゃうんですよ。ぼくもやめちゃいました。やめたけど、中学のときにもう一回目覚めてまたやめて。高校のときにまたもう一回目覚めてまたやめて……。大学のときに、本格的に目覚めたんですよね。全部で百冊ぐらい描きました。

伊藤 大人になってから目覚めるって最高ですね!

鈴木 大学のときは、このパラパラ漫画のほかにアウトプットする手段がなかったんですよね。

伊藤 一枚ずつ、ちょっとずつ絵を変えながら描いていくのって難しくないですか?

鈴木 めくりながらアイデアを考えていくんですよ。描いてはめくり、次に浮かんだアイデアをまた描く……それを繰り返していくと、モチーフ同士で予想外の結びつきが生まれたりして。その世界観がおもしろくて病みつきになったんです。

伊藤 めくりながら次を考えていくんですか。すごいですね!

鈴木 はじめから描きたいものが見えていると、おもしろくなくないですか? そうすると、もう作業になってしまうので。だから、アニメーターの方は根性あるとおもいますよ。仕事だからっていうのはもちろんありますけど、すべて計画した上で描いていくじゃないですか。ぼくの場合は、最後どうなるのかわからない状態で描いていくので、そこに大きなちがいがあるとおもいます。

伊藤 たしかに、さきにストーリーが完結しちゃうと、あとは作業になってしまう。テクニック的なものを極めているだけになってしまいますもんね。

鈴木 一冊ずつ厚みが違うんですけど、そういうのも、ぼくの場合は遊びでやっていて、アニメーターの方みたいに「一秒間に24コマ」とかっていうそういう縛りがないからできることなんですよね。

ABOUT
SUZUKI Yasuhiro

1979年静岡県浜松市生まれ。2001年東京造形大学卒業。2001年NHKデジタル・スタジアムで発表した公園の回転式遊具「グローブ・ジャングル」を利用した映像インスタレーション『遊具の透視法』が年間の最優秀賞を受賞。オー …

ITO Reika

株式会社ディヴァイン代表/スピリチュアルヒーラー 服飾雑貨系の企業にて商品企画、広告宣伝、経営企画の仕事に従事したのち、天界とのチャネリングと潜在意識のリーディングをおこなうライトワーカーとして活動開始。相談内容によって …