Q7 e-tronとA7スポーツバック h-tronに試乗|Audi

Q7 e-tronとA7スポーツバック h-tronに試乗|Audi

CAR IMPRESSION

Audi Q7 e-tron|アウディ Q7 e-tron

Audi A7 Sportsback h-tron|アウディ A7スポーツバック h-tron

Q7 e-tronとA7スポーツバック h-tronに試乗

化石燃料からの脱却を目指して

地球温暖化対策として、化石燃料からの脱却を目指す姿勢を打ち出しているアウディ。同社はその成果をアピールすべく、スペインにて「アウディ フューチャー パフォーマンスデイ」なるワークショップを開催した。同イベントに参加したモータージャーナリスト、小川フミオ氏による「Q7 e-tron」と「A7 スポーツバック h-tron」の試乗記をお届けする。

Text by OGAWA Fumio

3リッターディーゼル+電気モーターのPHV

近い将来、クルマの動力が劇的に変わる。と、そこに向けて“加速”しているのがアウディだ。2015年11月に、スペインで、「アウディ フューチャー パフォーマンスデイ」なるワークショップが開催された。

イベントの目玉として、アウディ「Q7 e-tron 3.0TDI クワトロ」の試乗もできた。3リッターディーゼルエンジンに電気モーターが組み合わされた大型SUVである。外部充電可能な高性能リチウムイオンバッテリーにより、50km超を電気モーターだけで走行する。

アウディは、日本でも2015年にはプラグインハイブリッド(PHV)の「A3 スポーツバック e-tron」を発売。2016年には、新型Q7のPHV(ガソリン)の発売も計画中という。地球温暖化対策として、化石燃料からの脱却を目指す姿勢を打ち出しているのが同社だ。

Audi Q7 e-tron|アウディ Q7 e-tron

Audi Q7 e-tron

Audi Q7 e-tron|アウディ Q7 e-tron

明確な目標を明示してはいないが、アウディAGのルパート・シュタットラー会長は2014年に語っている。「最近の研究によると、2030年には、新車登録される乗用車と小型トラックの約40パーセントの動力源は、電気か、一部電気になるとされています」。

Q7 e-tron 3.0TDIクワトロをマドリッド郊外で走らせてみると、驚くほど、力があり、かつ静かで、かつ乗り心地がよかった。最高出力は275kW(373ps)で、最大トルクは驚きの700Nmである。しかも操縦性においては、新型Q7の素性のよさが、もろストレートに出ている感じだ。素晴らしいクルマである。

マドリッドのハイウェイや山間部を含めて約100km走った結果、僕のクルマの燃費は欧州式にいうと3.5リッター。100キロ走るのに消費する燃料の量だ。日本式だと、リッターあたり28km超。全長5メートルの大きなクルマの燃費として信じられない値が出た。

Audi Q7 e-tron|アウディ Q7 e-tron

Audi Q7 e-tron

Audi Q7 e-tron|アウディ Q7 e-tron

ドイツ製のPHVで好燃費をマークしようとしたらコツがある。速度計と回転計のあいだにある(クルマによって異なるが ―― )バッテリー残量計とにらめっこするのだ。バッテリーが空っぽになるように電気モーターだけの運転を心がける。つねに電気のみで走るようにする。それが“正しい”燃費運転だ。このクルマの場合、電気モーターだけで56kmもの距離をカバーする。

クルマとしても、比較的大型のバッテリーを搭載しているにもかかわらず、操縦したときのバランスはいい感じだ。エアサスペンションの働きもよい。カーブなどの身のこなしはしっかりとしていて、操縦する楽しさを感じさせる。いっぽう巡航時は、しなやかな動きで快適な乗り心地である。

質感的にもクオリティが高い。それには、乗り心地とともに静粛性が大きく寄与している。車輪が路面と擦れるときのノイズや、窓からのウィンドノイズはほぼ聞こえてこない。劇的に室内は静か。逆位相の音波で騒音を打ち消すノイズキャンセラーを備えているかと思ったが、そんな事実はないと聞いて、さらに驚いたほどだ。

マドリッドには、ほかにも、驚きが待っていた。