新型アウディ Q7に試乗|Audi

新型アウディ Q7に試乗|Audi

CAR IMPRESSION

Audi Q7|アウディ Q7

新型アウディ Q7に試乗

疲れ知らずの長距離ツアラー

2016年の春に日本への導入が予定されている新型アウディ「Q7」。それに先立ち、2015年10月ドイツで開催された国際試乗会に参加したモータージャーナリスト小川フミオ氏が、いち早く同モデルの真価をリポートする。

Text by OGAWA Fumio

300kgのダイエットに成功

プレミアムSUVであるアウディ「Q7」が新しくなった。シャシーは全面的に再設計。ボディは従来型より300kg軽量に。エンジンは効率向上。さらに豊富なドライバー支援システムが特徴だ。余裕あるサイズの車体と組み合わされたクワトロシステムも、ファンに強くアピールする内容だ。

アウディのSUVレンジは、読者のかたがたは先刻ご承知のように、Qと名づけられている。Q7はその頂点に位置づけられるモデルだ。全長は5.05メートル、全幅は1.97メートル、全高は1.74メートル。威風堂々とした存在感を評価するユーザーは、日本でも多かった。日本で発売後、「歩行者保護法」なるものが施行されて、輸入中止となっていた。新型で満を持しての“再”登場だ。

Audi Q7|アウディ Q7
Audi Q7|アウディ Q7

新型Q7は、2015年の東京モーターショーに参考出品され、注目を集めていたクルマである。欧州ではすでに路上を走り出している。本国ではディーゼルが中心となる模様で、ディーゼルにもプラグインハイブリッドが設定されている。対する日本は、まず、3リッターV型6気筒のQ7 3.0TFSIクワトロと、2リッター4気筒エンジン搭載のQ7 2.0TFSIクワトロが導入されるという。時期は2016年上半期と、輸入元のアウディジャパンではする。そのあと、2リッターガソリンエンジンのプラグインハイブリッドモデル導入が計画されている。

新型Q7で注目すべきはパッケージだ。従来型と比べて全高はほぼ同一ながら、全長は 35mm短くなり、全幅も15mm狭くなっている。それでいて、前席と後席の感覚は21mm拡大しているのだ。ヘッドルームも前席で41mm、後席で23mm空間に余裕が生まれているのだ。ホイールベースは2.99メートルである。

Audi Q7|アウディ Q7
Audi Q7|アウディ Q7

スタイルは、従来型の特徴をうまく残したものだ。それでいて新しい。新型Q7をショーで観た時は、四角さが強調された印象だった。グリルも、ヘッドランプとつながった新世代の意匠だし、アウディデザインはこんなふうに新しい時代に入ったのかと思ったものだ。しかし実物は、ボディ各所に抑揚がしっかりつけられていて、面の張りや繊細なキャラクターラインによる上質感がしっかりある。往年のアウディ「クワトロ」とのつながりも意識したという。

ドライブトレインは(もちろん)クワトロシステムを搭載。このフルタイム4WDシステムに、8段オートマチック変速機が組み合わせられる。駆動力配分は通常、前輪40パーセント、後輪60パーセント。路面状況によっては、最大で前に70パーセントから、後ろに85パーセントのあいだでトルク配分が変化する。ブレーキを使った前後輪の駆動力制御でコーナリング性能を上げるトルクベクタリングも備わる。メカニカルセンターデフと組み合わされて、通常路面ではスポーティな走りを実現するとアウディでは謳う。

大幅な軽量化と、効率にすぐれる新世代のエンジン。では走りは?