skmtSocial project|サカモト・ソーシャル・プロジェクト

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skmtSocial project|サカモト・ソーシャル・プロジェクト

ソーシャルと音楽を融合した新プロジェクト

「skmtSocial project」が本格的に始動!

ソーシャルメディアの世界にとって大きな年であった2010年。そのクリスマスの12月25(土)15時より、音楽家坂本龍一さんがソーシャルコミュニティからゲストを迎え、ソーシャルメディアやネットと音楽について語り合う「skmtSocial Meeting」が世田谷ものづくり学校でおこなわれ、ユーストリーム中継された。このイベントは坂本龍一さんが、12月22日からソーシャルメディアを活用した実験プロジェクト「skmtSocial project(サカモト・ソーシャル・プロジェクト)」を始動させたことから急遽開催されたもの。同プロジェクトは坂本龍一さんのコンサートをユーストリームやツイッターなどソーシャルメディアを活用して、ネットユーザーをも巻き込んで盛り上げていくものだ。

文=細村剛太郎写真=JAMANDFIX

坂本龍一さんからのパブリックビューイングのお誘い

skmtSocial project の一環としておこなわれた「skmtSocial Meeting」の当日、来年1月9日のピアノソロツアー韓国公演のネットライブ中継のリハーサルを兼ねており、多くの機材が会場内に設置されていた。ユーストリーム配信がされたが、同時に6台のハイビジョンカメラでも録画されていた。多くのスタッフに混じり、坂本龍一さんの北米ツアー「Ryuichi Sakamoto Playing the Piano – North America Tour 2010」を個人的にユーストリーム配信して、4公演で世界じゅうの延べ22万人を感動させた中心人物、古川享さんが新機材ゼファーを床に座り込んで入念に調整し、もうひとりの相棒、デジタルステージ代表平野友康さんも総指揮やモデレーター役に追われていた。そこには、あたらしいことを実現するために邁進する、ポジティブなパワーが漲っていた。

まず会場ではskmtSocial project の第一弾として、2011年1月9日に韓国で開催するソロピアノコンサート、「Playing the Piano」をインターネット経由で高音質&高画質でライブ中継することが正式発表された。ユーストリームと携帯電話向け動画配信サイト「mu-mo」でライブ配信をする予定。また、このコンサートのライブ中継を映画館や個人が集い鑑賞する、ネットとリアルを繋ぐパブリックビューイングの実施をファンに呼びかけた。

パブリックビューイングとは、ワールドカップ時にスタジアムや街頭などで映像装置を利用して観戦がおこなわれたイベントを思い浮かべてもらえばいいだろう。ネットでのライブ中継というとコンピューターの前で聴くことになりがちだが、今回のプロジェクトではステージのようすを視聴、体験できるだけでなく、ネットユーザー有志が組織するパブリックヴューイングや準備段階の共有、本公演の舞台裏のビデオチャットレポートなどを実施するのが斬新なところ。ソーシャルメディアを活用しながら、世界中のネットユーザーが参加し、公演当日まで一緒に盛り上げ、ライブ経験や感動を共有するというユーザー参加型の実験イベントを坂本龍一さんは目指している。

もちろん一人で家で見るひとも、友だち同士で部屋に集まって見るのも「参加」していることになる。ライブ中継を見たり聴いたり、みんなを集めてパブリックビューイングをやってみようというひとはみんな参加者なのだ。

公式サイト(http://skmtSocial.com)では12月24日に、「ソーシャルメディアへの招待状」と題したパブリックビューイングの実施を呼びかける動画や、坂本龍一さんのインタビュー映像を公開した。現在はパブリックビューイングの場所が地図とともに表示されている。

skmtSocial project|サカモト・ソーシャル・プロジェクト 01

ホームページからメールニュースに登録すると、招待状が届き、それを受け取ったことをツイッターでつぶやけば、それが参加表明となる。ハッシュタグ#skmts(前後に半角スペース)をつけてつぶやけば、全国のskmts仲間と繋がれる。このハッシュタグは“スクムトゥス”が通称。この坂本龍一さんからの招待は新時代を築くものであり、参加することであらたな歴史をつくる、能動的な当時者になることができる滅多にないチャンスなのである。

音楽×ソーシャルメディアの未来像を論客が浮き彫りにする!

坂本龍一さんは、 2010年10月に北米ソロツアーの4公演分、2010年11月~12月にかけて大貫妙子さんとのUTAUツアーの全公演をユーストリーム中継してきた。 skmtSocial projectはそれを発展させプロジェクトとして、まず前述の韓国ソロ公演のライブ中継を全国のボランティアによるパブリックビューイングとして展開していくもの。ソーシャルネットワークをリアルな出会いに変え、ライブという経験をみんなで共有しつくっていこうという趣向だ。

skmt Social Meetingでは坂本龍一さんを中心に、北米や日本のツアーのユーストリームを体験したゲストたちが、ソーシャルコミュニティの代表として、”一リスナーの視点で”予定時間をかなりオーバーして熱く自由な論議がおこなわれた。参加メンバーがこれまた豪華。

坂本龍一さん (@skmt09)、エンジニアの閑歳孝子さん (@kansai_takako)、メディアジャーナリストの津田大介さん(@tsuda)、エアロプレイン、合同会社オラニエ代表 中山記男さん(@norio_airoplane)、ロフトワーク 代表取締役林千晶さん(@chiaki)、ITジャーナリストの林 信行さん(@nobi)、特別ゲストJRCの荒川さん、アーキタイプ取締役の樋口理さん(@osamuh)、途中参加の古川享さん(@SamFURUKAWA)、OTOTOY竹中直純さん(@ototoy_info)、映像作家の原田大三郎さん、モデレーターとして上野美香さん(@mikamika59)と平野友康さん(@dsHirano)など。

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世界的な音楽家坂本龍一が何を考えてこうした取り組みをおこなうのか、skmtSocial projectとは、ソーシャルメディアの可能性、音楽とソーシャルや音楽とネットから何が生まれるのか、あたらしい音楽ビジネスモデル、著作権問題とは、クリエイティブコモンズとはなどなど音楽とソーシャルの興味深い現在進行形の話が熱く語られた。くわしくはユーストリームをご覧いただくとして、skmtSocial projectを理解するうえで印象的な言葉の要約をここにご紹介しよう。

坂本龍一さんは 15年前から、音楽の未来について考えて来た。
「いままでは”デジタル・ディバイド(パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者のあいだに生まれる、待遇や貧富、機会の格差のこと。個人間の格差のほかに、国家間、地域間の格差を指す場合もある)”があると言われていましたが、いまや、ウェブやブログまではわかるがユーストリームやツイッターだとわからないというひとが増えるように思う。ある意味で”ソーシャル・ディバイド”が起きつつあると言ってもいいのではないでしょうか。ソーシャルネットワークの活用によりバーチャルとリアルが近くなってきた、おもしろい時代だと思います」。

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津田大介さんはこう言い切る。
「音楽業界の未来を予測するのは簡単です。坂本さんがやっていることを見ていればいい。その理由は坂本さんが15年前にやっていたことが2010年にこういう広がりをもって起きているからです。また時代のスピードは進んでいますので、坂本さんが現時点でやっていることはこれまでのように15年スパンでなく、多分3年後とか1年後ぐらいには当たり前になるでしょう。時代のスピードが早くなっていることで、ネットとリアルが近くなっている気がします」

まさにskmtSocial projectがやろうとしているパブリックビューイングは、ネットのソーシャルネットワークとリアルを近づける実験だ。2011年1月9日。この日は確実に世界が変わる日になるだろう。
「韓国公演は世界中の皆さんで勝手にパブリックビューイングを組織して観てほしい。いままではネット上で完結していたソーシャルネットワークを、現実の場で組織していったらおもしろいんじゃないかな? という実験のお誘い」と坂本龍一さん。

そしてその実験の結果は、今後の音楽の有り様のスタンダードになっていくにちがいない。そう、つまり歴史が変わるのだ。傍観者として見るか、歴史を変える当時者として実験に参加するか。答えはいわずもがな。歴史をあなたの手でつくってほしい。

次回はskmtSocial projectにいたるまでの、感動的な坂本龍一ユーストリーム配信の歴史を振り返ることにする。主人公は坂本龍一さん、古川亨さん、平野友康さんの3人。すべてはツイッターの坂本龍一さんのつぶやきからはじまったのだった。

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公式サイト|http://skmtSocial.com
ハッシュタグ #skmts
skmts更新情報
ブログパーツ第二弾リリース。日々変化するブログパーツ。
http://skmtsocial.com/goods/index.html

ABOUT
SAKAMOTO Ryuichi

1952年東京生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年、 細野晴臣、高橋幸宏と『YMO』を結成。散解後も、音楽・映画・出版・広告など、メディアを越えて精力的に活動。 83年、み …