明治神宮・内苑で野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」を開催|ART

船井美佐《森を覗く  山の穴 》2013、 ステンレス、 鉄、 直径90 cm 六甲ミーツアート・六甲山ホテル

LOUNGE / ART
2020年2月6日

明治神宮・内苑で野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」を開催|ART

ART|明治神宮の創建100年を記念したアートフェスティバル

緑溢れる都会のサンクチュアリ、明治神宮内苑、野外彫刻作品展「天空海闊(てんくうかいかつ)」が開催

2020年に創建100年を迎える明治神宮で、芸術と文化のフェスティバル「神宮の杜芸術祝祭」が約1年間、開催。その一環として、野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」が、2020年3月20日(金・祝)~2020年12月13日(日)まで行なわれる。

Text by OZAKI Sayaka

5人のアーティストによる現代美術作品を明治神宮・内宮に展示

圧倒的な自然が溢れる明治神宮を舞台に、芸術と文化のフェスティバル「神宮の杜芸術祝祭」が開催される。山口裕美氏をアーティスティックディレクターに迎え、2020年3月から約1年間をかけて、大自然の中で野外彫刻展や美術展、神宮周辺で発展した現代文化の企画展など様々なイベントが実施される予定だ。このフェスティバルの一環として、野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」が、2020年3月20日(金・祝)より内苑で開催される。
本展では、彫刻家の名和晃平氏、現代美術家の船井美佐氏、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト・松山智一氏、彫刻家の三沢厚彦氏、丸太と陶ブロックを用いてインスタレーション制作を手掛ける國安孝昌氏らの立体作品が、明治神宮・内苑の各所に展示される。
これらの作品は、5人のアーティストが何度も明治神宮を訪問し設置場所に足を運び、明治神宮の歴史や文化を理解したうえで制作されたもの。現在は都市のサンクチュアリとして親しまれる神宮の内苑・外苑は、100年前に当時の森林学、造園学や都市工学を取り入れ、環境に適した持続可能な照葉樹の植林によって造営された人工林であったことはあまり知られていない。本展はその成り立ちと森の中に配置された作品を通して、自然と都市、芸術と文化の呼応を感じられるものとなるだろう。
そして2020年6月には、明治神宮ミュージアムで自然や暮らしをテーマとした絵画作品を展示する「紫幹翠葉(しかんすいよう)」展、続いて7月には近代・現代彫刻に大きな影響を与えた明治期の彫刻家・平櫛田中(ひらくし でんちゅう)から世界で活躍する現代彫刻家・名和晃平までの彫刻・立体の系譜をたどる「気韻生動(きいんせいどう)」展が宝物殿で開催される。「神宮の杜芸術祝祭」は、芸術作品との新しい出合いを楽しみながら、自然と文化、芸術のあり方を考えるよい機会となるはずだ。
名和晃平《White Deer (Oshika)》2017、 mixed media、 632.5 × 448.5 × 438.0 cm (C)Reborn-Art Festival 2017 photo : Keiko Watanabe (Pontic Design Office)
三沢厚彦《Animal 2012-01》2012、 樟、 油彩、 131 × 76 × 292 cm 撮影: 三沢厚彦 (C)Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery
神宮の杜芸術祝祭「天空海闊」
会期|2020年3月20日(金・祝)~2020年12月13日(日)
会場|明治神宮 内苑各所
時間|明治神宮の開門・閉門時間に準ずる
主催|文化庁、 独立行政法人日本芸術文化振興会日本博事務局、神宮の杜芸術祝祭実行委員会、一般社団法人アート・パワーズ・ジャパン
特別協力|明治神宮
連携|明治神宮鎮座百年記念事業
問い合わせ先

神宮の杜芸術祝祭実行委員会
https://jingu-artfest.jp/

                      
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