CASIO Privia PX-S1000 × mesm Tokyo, Autograph Collection “TOKYO WAVES”に共鳴するクリエイターたちVol.4|CASIO
DESIGN / DIGITAL
2021年1月31日

CASIO Privia PX-S1000 × mesm Tokyo, Autograph Collection “TOKYO WAVES”に共鳴するクリエイターたちVol.4|CASIO

CASIO|カシオ計算機

まだ知らないTOKYOが集う空間――ビームス 土井地 博さん

東京・竹芝エリアに2020年4月にオープンしたラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」(以下、メズム東京)。ホテル名にある“オートグラフ コレクション”とは、独自のデザインやホスピタリティ、個性が認められた唯一無二のホテルのみが冠することを許されたマリオット・インターナショナルが展開するコレクションの名称である。その個性のひとつが、265室ある客室すべてにカシオのデジタルピアノ「Privia PX-S1000」が用意されていること。連載第4回目となる今回は、ビームス 土井地 博さんが体感した、Privia×メズム東京の魅力をお届けする。

Photographs by OHTAKI Kaku|Text by KOIZUMI Yoko|Edit by TSUCHIDA Takashi

新プロジェクトが求める鼓動と文化

ビームスの土井地 博さんは、入社21年目。そのキャリアのほとんどをPR販促や宣伝プロモーション部門で過ごし、“ビームスとは何か”を世に伝え続けてきた。名刺には執行役員、経営企画室 グローバルアライアンス部部長、コミュニケーションディレクターの肩書きが並び、忙しさを容易に想像させるが、さらに新プロジェクト「株式会社BE AT(ビーアット)」の代表取締役にもこの度就任。ラジオパーソナリティ、DJ、大学非常勤講師の顏も持ち、多彩なワラジを履きこなす人物である。また「株式会社 社外取締役」の共同代表も務める。
「株式会社BE AT(ビーアット)」とは、新たなカルチャーを創出するためのユーザー参加型プラットフォームであり、ビームス初の合弁事業としてスタートした。またもうひとつの顔としての「株式会社 社外取締役」は、建築家・起業家である谷尻 誠さん、BETSUDAI TOKYO代表である林 哲平さんとともにプロデュース事業やオンラインサロンを運営する事業だ。
土井地さんは、「BE AT TOKYO」の目的を“発掘して、混ぜて、届ける”と説明する。
「街の文化とはコミュニティから成立していくものだと考えています。たとえば原宿の集合住宅を例に取ると、同潤会アパート(青山アパートメント)や原宿アパートメンツ、コープオリンピアなどの住民たちが、何十年も会話を積み重ねるなかで原宿という街の文化を作ってきたと想定できます。『BE AT TOKYO』はエリアを限定しませんが、集合住宅と同様のプラットフォームにより、新たな文化をつくっていこうというプロジェクトです」
株式会社ビームス 執行役員 経営企画室グローバルアライアンス部 部長 兼 コミュニケーションディレクター/株式会社ビーアット 代表取締役社長。ショップスタッフを経て、20年以上BEAMSグループの宣伝PR業務を行う。現在はグローバルアライアンス部長としてグローバルプラットフォームを持つ国内外の企業や組織、ブランド、人などと次世代に向けた新たなビジネスモデルを構築している。また表現者が真っ当に生きていける社会の実現を目指す株式会社ビーアット 代表取締役社長も務める。その他にもラジオパーソナリティー、大学非常勤講師、 司会業、各講演など仕事は多岐にわたる。
たとえば、インスタでそれぞれ情報発信している長野の農家と沖縄のミュージシャンがいたとしよう。彼らは互いに面識はないが、「BE AT TOKYO」を通して、野菜と音楽をかけ合わせた“何か”を作ることができる。そしてほかの誰かに届けることで、新しいムーブメントが生まれ、それが文化になっていくと考えている。
「世界中から魅力的なモノや人を発掘して、混ぜ合わせる。完成品は動画なのか製品なのかはわかりませんが、皆さんに届けます。会社名のBE ATは“存在する”という意味だけでなく、“ビート”にも通じていて、東京から鼓動を伝えるという意味も込めています」
これまでの情報の伝わり方は、A地点からB地点へと直線的だったが、これからの情報発信は、湖に石を投じて生まれる波紋のように全方位に広がっていく、と土井地さん。ひとりの鼓動が重なり合い、いつしか“TOKYO WAVES”という潮流になる。その波がどんな文化となっていくのか楽しみだ。
「ピアノには20年以上前から興味があって、『いつ始めるんだ?』『やるやる』と自問自答を繰り返してきたんです。今回の取材で『Privia』に触れることになって、シンプルに『いいかげんにやれよ』と言われた気がしてます(笑)」

音楽のパワーに励まされ、支えられる

音楽はジャンルを問わず、レゲエ、ヒップホップ、ジャズ、フュージョンなど、なんでも聴いた。また大学時代は有名なクラブやラウンジでDJとしても活躍していたという。
「1990年代の音楽シーンは面白かったし、お洒落でしたよね。もちろん、いまも音楽はよく聴くし、大好きです」
豊富な音楽知識を生かして、インターFMのラジオ番組「BEAMS TOKYO CULTURE STORY」ではパーソナリティを務め、ゲストと音楽談義に花を咲かせる。番組は4年目に入り、迎えたゲストは160人を超えた。
「業界を問わず、音楽を通じてさまざまな話をさせてもらっています。音楽はジャンルを問わず、世の中を動かし、支えてくれるもの。こういう状況になって改めて音楽は力をくれると感じますね」
もっぱら聴く専門だった土井地さんだが、「Privia」のスタイリッシュなデザインには興味を持っている。
「ここ15年くらいでデザインに対する人々の認識は大きく変わっています。いまやバンクシーがワイドショーのトップニュースになり、小学生が村上 隆さんのイベントに行く、という時代です。デザインは価値であり、ライフスタイルに馴染むデザインかどうかは、物選びの大事な基準になっています」
そんななかで「Privia」にはデザインがある、と土井地さん。
「RIMOWAやDYSONが人気なのは、“インテリアにもなる優れたデザイン性”にあります。つまり、出しっぱなしにしていてもカッコいいことがポイントなんですね。『Privia』はそんな“出しっぱなしOK”を充分にクリアしているだけでなく、インテリアとしても馴染むスタイリッシュさがある。そしてなにより価格が魅力的ですよね。さきほど価格を伺って、『買える!』と思ったと同時に『どこに置こうか』と考え始めちゃってました(笑)」
「ファッションにおいて、優れたデザインを提供しようと考え続けてきた」と土井地さん。ここ15年ほどで、デザインに対する人々の認識が大きく変化したと感じているという。「せっかく生活に取り入れるのだから、スタイリッシュで、インテリアになるようなデザイン性の高い製品が求められるようになりました。デザインの価値を理解する人が増えるなか、『Privia』は高い審美眼を持った人も納得できるデザインですね」。

いろんな東京がもっと集まる場所に

今回これまで東京という街をいろいろな目線や角度で見てきた土井地さんが、「いい意味で裏切られた」と話すのが眺望だ。
「林立するビルやマンションの固定された景色と、新幹線やモノレール、高速道路を走るクルマなど、絶えず動いている景色とのコントラスト、そして浜離宮や隅田川、空や雲といった自然が織りなす色……静と動がバランスよく収まった一枚の絵画を見ているようなそんな気持ちになりました。新宿や六本木、西麻布などそれぞれにお気に入りの景色がありますが、『メズム東京』からの景色がリストの上位に追加されたと感じています」
そして竹芝という場所ゆえに、再認識したのが水上交通手段である。
「ウォーターズ竹芝(※メズム東京、アトレ竹芝、劇団四季の新劇場などから構成される複合商業施設)には新たに整備された船着場が併設されているんです。ここから水上バスで浅草や両国、お台場などに行けるだけでなく、リムジンボートで羽田空港にも行けるんです。これまで電車やクルマ、バスしか交通手段がないと思い込んでましたけど、これからは海が東京の玄関口になる。最高に洒落てますし、東京の印象を劇的に変えてくれます」
「アパレル業界にいる者として、お洒落をする場所を増やしたいと考えているのですが、いま注目しているのがラグジュアリーホテルです。欧米のホテル文化では、ラグジュアリーホテルとはお洒落して出かける場所、お洒落に過ごす場所という認識がありますが、日本人もホテルにある非日常を洒落というキーワードで楽しんでもらいたいと考えています。『メズム東京』はきらびやかであるけれど、紺色や藍色、黒といった日本の伝統的な色を多用しながらも重くならず、気品と落ち着きが感じられる。リラックスできるけれどカジュアル過ぎないところは、まさにお洒落したくなる環境ですよね」
「メズム東京」1階のエントランスには市川裕司さん制作の「City of Lights」が飾られる。こうしたアートを数多く飾っている点も、このホテルの魅力だ。「東京をプロモーションしようとすると侘び寂びが前面に出がちですが、アートやデザインもTOKYOを構成し、TOKYOというキャラクターを牽引する重要なファクターになっています。東京という空気感のなかで、アートが味わえる空間があるのがいいですね」。
さまざまなTOKYOが凝縮した『メズム東京』。その可能性の高さに、土井地さんは期待している。
「『メズム東京』の存在がさらに認知されるにつれて、もっと多彩なTOKYOが集まってくるだろうし、そこには誰も知らないTOKYOが含まれているという予感があります。おそらく新しいアートや音楽もあるでしょう。もし今後、アートや音楽でイベントをする機会があるなら、ぜひ僕にキュレーションさせてほしいですね (笑)」

機種名|Privia PX-S1000BK

  • サイズ | 幅1322×奥行232×高さ102mm
  • 質量 | 11.2kg
  • 音色数|18
  • 価格|オープン

メズム東京、オートグラフ コレクション

  • 住所|東京都港区海岸1丁目10番30号 ウォーターズ竹芝タワー棟4Fおよび16F~26F)
  • 客室数|265室(客室フロア17F~26F)
  • 付帯施設|レストラン『シェフズ・シアター』、バー&ラウンジ『ウィスク』、宴会場『ザ・バンケット』、クラブラウンジ『クラブメズム』、フィットネス
  • 料金|6万5527円~(1泊1室 2名朝食付、税・サ込)
  • Tel.|03-5777-1111
  • URL|https://www.mesm.jp
  • アクセス|JR山手線・京浜東北線 / モノレール浜松町駅より徒歩6分、新交通ゆりかもめ竹芝駅より徒歩3分
問い合わせ先

カシオ計算機 お客様相談室
Tel.03ー5334ー4909
https://casio.jp/emi/

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