G-SHOCKの最上級ライン「MR-G」から“勝色(かちいろ)”を採用した新作誕生|G-SHOCK
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2021年9月24日

G-SHOCKの最上級ライン「MR-G」から“勝色(かちいろ)”を採用した新作誕生|G-SHOCK

Presented by G-SHOCK

G-SHOCK|Gショック

勝利にこだわる戦国武士が愛した“勝色”と、究極の強さと美しさを求めて進化を続けるG-SHOCKの邂逅

いにしえの戦国武将が士気を高めるために鎧や甲冑に重用した“勝色”。濃く深い藍色であるこの“勝色”をデザインに落とし込んだ新作「MRG-B2000B」が、G-SHOCKの最高峰ライン「MR-G」に登場した。進化を続けるG-SHOCKに、メイドインジャパンの精神と日本の伝統が融合した新たな“タフモデル”の誕生である。

Photographs by OKAMURA Masahiro(CROSSOVER)|Text by KOIZUMI Yoko|Edit by TSUCHIDA Takashi

MR-G、その存在意義とは

1983年のG-SHOCK誕生から13年を経て、開発されたのがフルメタル仕様のG-SHOCK、つまり「MR-G」だ。これはミスタージーではなく“エムアールジー”と読むのが正しい。
カジュアルが魅力のG-SHOCKから、大人(Mr.)のためのG-SHOCKが生まれた――そこからMR-Gは“Mr. G-SHOCK”の頭文字と思われ、愛着をもってミスタージーと呼ぶ人も多い。
もちろん、大人のためのG-SHOCKであることも正解のひとつだ。だがMR-Gとは「Majesty(威厳)」+「Reality(真実、現実)」+ G-SHOCKの頭文字から採られたもの。つまりG-SHOCKのなかでも、強さ、美しさ、精度のすべてで最高を目指し、最高峰と位置づけられたコレクションなのである。
そのコンセプトは誕生以来ブレることなく、常に進化を続け、今年四半世紀を迎えた。高級ラインとしてのポジションを確立しているMR-Gとカジュアル路線の代表格であるG-SHOCK。その原点は同じだが、まったく違った個性を確立している。いまでは両者ともに日本を代表する腕時計ブランドとして世界に名を馳せる存在となっているのだ。
ケースとブレスレットはチタンを採用。深層硬化処理により、素材表面を純チタンの4~5倍に硬化したのち、さらにダイヤモンドに類似したカーボン硬膜処理DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)を施し、堅牢さと美しさを兼ね備えた表面に仕上げている。リュウズとプッシュボタンにはクラックガード構造を採用。万が一、リュウズから落下した際も内部に衝撃が伝わることがない。

「MR-G」と日本の伝統“勝色”との融合

「MR-G」は日本の伝統芸能や伝統意匠をモチーフとしたスペシャルモデルの製作に意欲的だ。そんな“日本×日本”から生まれる新しい価値のひとつに、伝統色を採用したモデルがある。
その先駆けとなったのが2017年登場の「MR-G」“赤備え(あかぞなえ)”。このモデルに続き、新たに選ばれた伝統色が“勝色(かちいろ)”である。
勝色とは藍染めで見られる濃い紺色を指す。もとは“褐色”や“搗色”と表記し、搗色は布を搗く(つく)染めの手法を用いたことが名前の由来となっている。その“かちいろ”の“かち”が“勝ち”となり、武士の服や武具を勝ち色で染め上げ、「勝ち戦」となるように験(げん)をかつぐようになったのである。
本来の勝色は黒に近い紺色だが、ここでは輝きと明度を上げて、よりデザイン性を増した色合いとした。これにより表情に精悍さが加わっている。
ダイアルには鱗紋模様を施した。三角形や六角形には聖域を守る結界の役目があり、魔除けの意味合いを持つ。勝色同様に日本で長く使われてきた古来の紋様だ。
勝色はベゼルに刻まれたG-SHOCKとMR-Gのロゴ、ダイアルのMR-Gのロゴのほか、ベゼルの内側やインダイアルなどに採用し、どれもが美しい発色を実現。またダイアルには三角形を連続して組み合わせた鱗紋が施される。鱗紋は、形が魚や蛇のウロコに似ていることから名付けられ、魔除け、厄除けとしても重用されてきた伝統柄である。
“勝色”は兜や甲冑にも用いられ、戦国時代を彩る色となった。しかしこれは戦国時代だけの話ではない。最近ではサッカー日本代表のユニフォームでも採用され、いまも変わらず戦いに向かう者たちにとって、気持ちを鼓舞する色となっている。
この“勝色”と、武士の心意気を写し取ったモデルが「MRG-B2000B」なのだ。

高い加工技術による繊細さと堅牢さ

勝色を採用している兜や甲冑では、その多くで金色の金具がつけられているが、それをイメージさせるように「MRG-B2000B」でも勝色とゴールドのコントラストが際立つデザインを採用している。
アワーインデックスは耐衝撃性をクリアしつつも、ナノ加工技術により繊細かつ精密な美しさを見せる。またミニッツインデックスは扇や屛風をイメージしたデザインを採用し、同じくナノ加工技術により仕上げられている。
インデックスの形状は刀の反りをイメージし、緩やかにカーブさせた。素材は樹脂だが、挽き目加工やシャープなエッジとすることで金属パーツと見紛うレベルの質感を持たせている。これはハイエンドラインを中心としたモデルの製造を担う山形カシオのナノ加工技術により実現したもの。ダイアル外周に施された扇や屛風をモチーフとしたパターンもナノ加工技術が採用されている。
戦国時代、武士は個として戦うより部隊として戦うことが求められた。心をひとつにするためにも勝色を纏うことは必要不可欠なことだったろう。翻って現代、私たちの戦う場はビジネスシーンだが、「MRG-B2000B」はチームで仕事に向き合うビジネスパーソンたちの気持ちを鼓舞する一方で、お守りとなり得るモデルと言えよう。
加工が難しいチタンだが、ケース表面には美しい挽き目加工が施される。ブレスレットにも同様の加工が施され、高級感を高めている。
MR-Gの根幹性能である耐衝撃性を備えながら、高い加工技術により繊細かつ洗練された美しさが表現された「MRG-B2000B」。このモデルは全国主要8都市で展開するG-SHOCK コンセプトショップ「EDGE」で見ることができる。「MR-G」の進化と深化を体感されたい。

MR-G MRG-B2000B-1AJR

  • ムーブメント|タフソーラー
  • パワーリザーブ|フル充電時約26カ月(パワーセーブ時)
  • 機能|GPS電波受信、標準電波受信、
  • ケース、ブレスレット素材|Ti
  • ケース径|縦54.7×横49.8mm
  • 重量|150g
  • 防水|20気圧防水
  • 価格|33万円(税込)
問い合わせ先

カシオ計算機 お客様相談室
Tel.03-5334-4869(時計専用)
https://gshock.casio.com/jp/