MOVIE|NYが舞台のヒップホップカルチャー映画『ワイルド・スタイル』
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2015年3月20日

MOVIE|NYが舞台のヒップホップカルチャー映画『ワイルド・スタイル』

MOVIE|1980年代のダンサーやDJ、ラッパーが多数出演

ヒップホップ誕生の瞬間を捉えた金字塔的映画『ワイルド・スタイル』

1982年のニューヨークからヒップホップというムーブメントが生まれる瞬間を鮮明に描いた『ワイルド・スタイル』。3月21日(土)より、渋谷シネマライズほかで全国公開される。

Text by MATSUOKA Wutami(OPENERS)

ビースティ・ボーイズらへ影響を与えた伝説の映画

ビースティ・ボーイズをはじめ、パブリック・エナミーやナズなど多くのアーティストが影響を受けたと公言。DJ、ラップ、ブレイクダンス、グラフィティ・アートからなる「ヒップホップ・カルチャー」を全世界に広めるきっかけとなった1983年公開の映画『ワイルド・スタイル』。

1982年のニューヨーク、サウス・ブロンクスを舞台に当時のグラフィティライターやダンサー、DJ、ラッパーなどの多数のアーティストが出演している本作は、2013年にはアメリカで30周年記念のアニバーサリーDVD-BOXがリリースされるなど、いまなお根強い人気をもつ金字塔的映画だ。30年以上のときを経て、ついに日本でも劇場公開されることが決定した。

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主人公のグラフィティライターのレイモンドを演じるのは、アーティストのリー・ジョージ・キュノネス。レイモンの恋人役ローズにはアーティストのサンドラ・ピンク・ファーブラが扮している。いずれも自身の作品がホイットニー美術館へコレクションされるなど、グラフィティ・アートを知るうえでも欠かせないアーティストと言えるだろう。

監督を務めたのは、写真家ジャメール・シャバズのドキュメンタリー映画『Jamel Shabazz Street Photographer』を手がけたチャーリー・エーハン。アンダーグラウンドの世界で自由にグラフィティを描くことと、仕事として華やかな表舞台で描くことの選択に思い悩む、グラフィティライター・レイモンドの葛藤を見事に映し出している。

なお今回の日本公開にあたり、Kダブシャインが日本語字幕監修を務めている。

ヒップホップがはじまる瞬間を鮮明に記録

1982年、ニューヨーク、サウス・ブロンクス。グラフィティライターのレイモンドは、深夜に地下鉄のガレージへ忍び込み、スプレーで地下鉄にグラフィティを描いていた。レイモンドのグラフィティはその奇抜なデザインで評判を呼んだが、違法行為のため正体を明かせずにいた。もちろん、恋人のローズにも秘密だ。

ある日、彼は先輩のフェイドから新聞記者バージニアを紹介される。これまでに何人ものアーティストを表舞台に送り出してきたバージニアから仕事の依頼が舞い込むが、仕事として描くことと自由に描くことの選択に思い悩む。

『ワイルド・スタイル』
3月21日(土)より、渋谷シネマライズほかで全国ロードショー
監督|チャーリー・エーハン
出演|リー・ジョージ・キュノネス、サンドラ・ピンク・ファーブラ、パティ・アスター、
ファブ・ファイブ・フレディ、コールド・クラッシュ・ブラザーズ、ロック・ステディ・クルー、
ビジー・ビー、ラメルジー
配給|アップリンク
1982年/アメリカ/82分
http://www.uplink.co.jp/wildstyle/

           
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