特集|年末年始を楽しくする音楽・本・映画 Vol.3

特集|カルチャーの達人が薦める音楽・本・映画 Vol.3

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特集|カルチャーの達人に訊け! Vol.3

カルチャーに精通した達人たちが薦める、音楽・本・映画とは?

猪子寿之
チームラボ代表

――2015年の抱負は?

まずは、お台場の日本科学未来館で開催している「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」を成功させたい。

http://odoru.team-lab.net/

猪子寿之
「Without You (feat. Usher)」

MUSIC

「Without You(ft. Usher)」
(『ナッシング・バット・ザ・ビート』に収録)
デヴィッド・ゲッタ
ワーナーミュージック・ジャパン

年末は、あがってたいし、踊ってたい。気持ちだけでも。

30
『文明はなぜ崩壊するのか』

BOOK

『文明はなぜ崩壊するのか』
レベッカ・コスタ
原書房

文明が滅びる過程を分析した本。複雑な問題をシンプルな原因に転嫁したり、人々は意味なく反対を繰り返し、すべてを個人のせいにしてバッシングしたりする現象が起こっている文明は滅びる直前という。まさしく今の日本の状況。歴史から学び、未来にむかって、現状を乗り越える方法を考えなければならないと強く思わせる本。

30
『Girl Walk // All Day』 

MOVIE

『Girl Walk // All Day』 
監督|ジェイコブ・クルプニック
Wild Combination

台詞がなく、ただ、少女が自由に街で踊り続ける映画。最後、なぜか、泣けてくる。人は、いつでも、どこでも踊っていいんだ。

INOKO Toshiyuki
1977年、徳島県生まれ。現役で東京大学教養学部理科1類に入学。教養学部時代に1年間、イギリスとアメリカに留学。帰国後、工学部応用物理・計数工学科に進学、同級生と共同でチームラボを立ち上げる。2001年、卒業と同時にチームラボを会社組織とし、代表取締役に就任。最新技術を駆使してウェブや空間デザイン、アートなどメディアを超えて活動中。

http://www.team-lab.net/


寺田直子
トラベルジャーナリスト

――2015年の抱負は?

「決断する」ということを自分に課したいと思っています。一個人として日本人として国際人として。自分の意志・意見を持ち、状況に応じて発信していく強さとしなやかさが求められているように思っています。

寺田直子
『アビイ・ロード』

MUSIC

『アビイ・ロード』
ザ・ビートルズ
ユニバーサルミュージック

実質のビートルズ最後のアルバム。それぞれの想いと方向性に向けて過去への決別の一枚だが、聴くたびに圧倒的なすがすがしさを感じる名盤。

30
『PK』

BOOK

『PK』
伊坂幸太郎
講談社

自分の今年の抱負のキーワード「決断」をテーマに選んでみました。ストーリーテラー井坂幸太郎が描くパラレルワールドの妙と、自分が主人公だったらこのときどうするか。ネタバレのあとがきは最初に読まないように!

30
『127時間 』

MOVIE

『127時間 』
監督|ダニー・ボイル
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

ジェームズ・フランコ主演。荒涼とした岩の間に滑落、身動きが取れなくなった主人公がサバイバルする姿を描いた話題作。瞬時の決断が生死を分ける息苦しさ。死への恐怖と自分自身との葛藤が胸に迫ります。

TERADA Naoko
東京生まれ。東京とシドニーの旅行会社勤務後、フリーランスとして独立。年間150日は国内外のホテル等に宿泊。主に女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点と、トレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。また、日本の観光活性化にも尽力。山口県観光審議委員、青森県の観光戦略アドバイザーなどを務める。近著に『泣くために旅に出よう』(実業之日本社)。

連載「気仙沼便り」更新中

http://blog.excite.co.jp/naoterada


鈴木康広
アーティスト

――2015年の抱負は?

言葉で発散せず制作に重心を置きます。
                                                         

鈴木康広
『バルセロナ』

MUSIC

『バルセロナ』
嘉門達夫
ビクターエンタテインメント

日常の中でうすうす感じていることを「笑い」に転換する表現として小学校時代に影響を受けたCD。

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『芸術原論』

BOOK

『芸術原論』
赤瀬川原平
岩波書店

赤瀬川原平さんが亡くなり、もう一度読み直して再出発の機会に。

30
『野のなななのか』 

MOVIE

『野のなななのか』 
監督|大林宣彦
PSC TMエンタテインメント

2014年に最も衝撃を受けた映画。映画館で観て帰り道に放心状態になりました。映画と現実世界の境界が揺らぐほど、自分自身の過去との繋がりを強く感じました。

© 2014 芦別映画製作委員会/PSC

SUZUKI Yasuhiro
1979年、静岡県浜松市生まれ。誰もが知っているものを独自の「見立て」によって捉え直し、新鮮な感覚を呼び起こす作品を制作。2014年、水戸芸術館 鈴木康広展「近所の地球」、金沢21世紀美術館 鈴木康広「見立て」の実験室などを開催。2011年に初の作品集 『まばたきとはばたき』(青幻舎)を刊行した。

http://www.mabataki.com/


清川あさみ
アーティスト/アートディレクター

――2015年の抱負は?

海外での作品の発表をふやせれば。あとは新ジャンルに挑戦してみたい。

清川あさみ

『アザーネス』

MUSIC

『アザーネス』
カインドネス
Female Energy / Beat Records

カインドネスは1日のスタートの朝によくあう。いつも聞いています。

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『TOKYO モンスター』

BOOK

『TOKYO モンスター』
清川あさみ
日販アイ・ピー・エス

雑誌『FRUiTS』がスタートした90年代の原宿のファッションスナップ写真を作品にした。同時代を体験した若者たちに、なにかクリエイティブなモンスターを感じた。新しいことがしたくなりそうな一冊。

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『her/世界でひとつの彼女』 

MOVIE

『her/世界でひとつの彼女』 
監督|スパイク・ジョーンズ
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

肉体のないOSと人間は恋が出来るのかというテーマ。恋を通して主人公が成長する話です。愛や人間関係を考えさせられる作品。

KIYOKAWA Asami
写真に刺繍を施す手法で注目され、美術作品のほか、衣装、空間デザインなど幅広く活躍。女性を美しく魅せる作品に定評がある。著書に絵本『銀河鉄道の夜』、作品集『美女採集』『ひみつ』など。2012年表参道ヒルズにて開催した『美女採集』展では最多動員数を記録した。最近では日本初出店となるオランダのインテリアブランド「moooi」の店舗内装デザインを手掛けるなど活動の場は広がっている。

http://www.asamikiyokawa.com/


幅允孝
ブックディレクター

――2015年の抱負は?

継続あるのみです。わきを締めて調子に乗りすぎず、目の前の仕事をしっかりと。その上で新しいことをやっていきたい。

幅允孝

Photo by Ryoichi Yamashita

『サラダ・デイズ』

MUSIC

『サラダ・デイズ』
マック・デマルコ
Captured Tracks

初期のベックがよりメロウにふざけて唄っているような。不真面目なジャック・ジョンソン的でもあるし。会社の仲間に教えてもらったのですが、車の中で聴くには程よいです。

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『「立入禁止」をゆく 都市の足下・頭上に広がる未開地』

BOOK

『「立入禁止」をゆく 都市の足下・頭上に広がる未開地』
ブラッドリー・L・ギャレット
青土社

既視感の未知化が最近の個人的テーマなのですが、都市のなかの未開の地を探検する著者の足腰にほれました。英国の現場侵入者集団(プレイス・ハッカー)「ロンドン・コンソリデーション・クルー」の興亡の物語。法律に人の好奇心は縛れないものなのです。

30
『みんなのアムステルダム国立美術館へ』 

MOVIE

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』 
監督|ウケ・ホーヘンダイク
ユーロスペース
公開中

美術館改修の舞台裏を追ったドキュメンタリー。美術館運営のバックヤードが見える面白さも勿論ある。が、運営者と市民の意見の相違など、コミュニケーション論、公共論を語る映画としてもみれました。

© 2014 Column Film BV

HABA Yoshitaka
1976年、愛知県生まれ。BACH(バッハ)代表。未知なる本を手にしてもらう機会をつくるため、本屋と異業種を結びつけたり、病院や企業にライブラリーを制作。代表的な場所として、『la kagu』、国立新美術館『SOUVENIR FROM TOKYO』、伊勢丹新宿店『ビューティアポセカリー』など。その活動範囲は多岐にわたり、編集や執筆も手掛ける。近著に『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』(晶文社)『幅書店の88冊』『つかう本』など。

http://www.bach-inc.com