LAMBORGHINI MURCIELAGO LP640|ランボルギーニ ムルシエラゴ LP640
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2015年2月16日

LAMBORGHINI MURCIELAGO LP640|ランボルギーニ ムルシエラゴ LP640

LAMBORGHINI MURCIELAGO LP640

ランボルギーニ ムルシエラゴ LP640

ランボルギーニの華

「ミウラ」にはじまり「カウンタック」「ディアブロ」と続くV12エンジン搭載モデルは、まさにランボルギーニの華。その流れを汲む最新のフラグシップが「ムルシエラゴ」である。

アウディの傘下入り後はじめてのニューモデルとなったムルシエラゴは、当初の予定より少し遅れて2001年に登場。基本設計に変更はなかったものの、風洞施設を用いてデザインを見直したり、最新の排ガス規制に対応するなど、アウディの設備や技術力を最大限に活かした開発となった。

こうして生まれたムルシエラゴは、6.2リッターV12をシート背後に収めるスーパースポーツ。ボディはスチールのフレーム構造に、フロアや一部ボディパネルにカーボンファイバーを用いるなど、その中身はあくまでランボルギーニ流のクルマに仕上がっている。跳ね上げ式のドアが備わるのも見逃せない特徴だ。

デビューから5年後の2006年には、エンジンの排気量を6.5リッターに拡大し、640psの最高出力を手に入れた「ムルシエラゴ LP640」に進化。フルタイム4WDの“ランボルギーニVT”と6段マニュアルトランスミッション(セミオートマチックのeギアも選択可能)が組み合わされたムルシエラゴ LP640は、0-100km/h加速が3.4秒と、従来よりも0.4秒のタイム短縮に成功している。

ちなみに名前の“LP”は、エンジンがキャビン後方に縦置きされることを意味している。

LAMBORGHINI MURCIELAGO LP640|ランボルギーニ ムルシエラゴ LP640|03

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ランボルギーニ ムルシエラゴ LP640
ボディ|全長4610×全幅2058×全高1135mm
エンジン|6.5リッターV型12気筒
最高出力|471kW[640ps]/8000rpm
最大トルク|660Nm[64.3kgm]/6000rpm
駆動方式|4WD
トランスミッション|6段マニュアル、eギアシステム
価格|3751万1250円(マニュアル)、3856万1250円(eギア)
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY
イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして、常に対比されるのがFERRARI(フェラーリ)とLAMBORGHINI(ランボルギーニ)だ。しかし、それは至極当然のこと。なぜならランボルギーニの原点は、フェラーリを超えることだったのだから。

フェルッチオ・ランボルギーニがスポーツカーメーカーのランボルギーニ社を興したのは1963年。彼が47歳のことだ。第二次大戦後、トラクターやエアコンで財を築いたフェルッチオは、それまでに数々のスポーツカーを乗り継ぐが、どれひとつとして彼を満足させるものがなかった。フェラーリも例外ではなく、ある日、フェルッチオがエンツォ・フェラーリに愚痴を並べると、「君はトラクターでも転がしていればいい」と返されたことから、自らのブランドを立ち上げ、打倒フェラーリを掲げたというのはあまりにも有名な逸話だろう。

早速ランボルギーニは1963年のトリノショーに先進のV12と美しいボディを持つ「350GTV」を送り込み、翌年には生産型の「350GT」を世に送り出した。その後は一世を風靡した「ミウラ」や「カウンタック」などを発表するが、トラクター事業のつまずきやオイルショックの影響などから、自らの名を冠したスポーツカーメーカは人手にわたることになる。

その後もランボルギーニ社は幾度も身売りの憂き目に遭うが、1998年、アウディの傘下に収まってからは、順調な成長を見せている。現在はV12エンジンを積む「ムルシエラゴ」とV10の「ガヤルド」をラインナップする。

           
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