新世代ランボルギーニ「ウラカン」がついに日本上陸|Lamborghini
CAR / NEWS
2015年1月13日

新世代ランボルギーニ「ウラカン」がついに日本上陸|Lamborghini

Lamborghini Huracan LP610-4|ランボルギーニ ウラカン LP610-4

新世代ベビーランボ「ウラカン」がついに日本上陸

アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは、新型スポーツモデル「ウラカン LP610-4」を日本で正式に発表した。「ガヤルド」の後継として、すべてが一新されたランボルギーニ期待の一台である。

Text by OHTO YasuhiroPhotographs by OHTO Yasuhiro & Automobili Lamborghini Japan

シャシー、エンジン、トランスミッションも一新

ウラカン LP610-4は、ランボルギーニ史上記録的な販売台数を残した「ガヤルド」の後継にあたる最新モデルで、すべてが一新されたランボルギーニ期待の一台である。ジャパンプレミアがおこなわれた東京渋谷のアイア・シアターでは、ニューモデルのPVが放映された直後に、会場の静寂を打ち破るがごとく、逞しいエグゾーストノートが響き、スモークのなかから、特徴的なYの文字をふたつ重ねたようなデザインのLEDランプが姿を現した。そう、ウラカンの登場である。

ウラカンには、おおくの最新テクノロジーが投入されている。骨格といえるボディシェルは、次世代へと進化。超軽量炭素繊維強化ポリマー(CFRP)製のエレメントと、アルミニウム部品を組み合わせたハイブリッド シャーシは、衝突安全性に優れ、高剛性を誇り、それでいて単体重量は200kgにも満たない。

このシャーシに収まるパワートレインが一新されたのも大きなトピックである。あたらしい5.2リッターのV10ユニットは、ほかのランボルギーニと同様に自然吸気タイプでありながら、最高出力は610psまで高められ、最大トルクも560Nmを発揮する。それにくわえ、トランスミッションには、ランボルギーニ史上初となる「ランボルギーニ ドッピア フリッツィオーネ(LDF)」7段デュアルクラッチギアボックスを採用。より俊敏なシフトを実現するだけでなく、ドライバビリティの向上にも貢献している。

4WDシステムも電気油圧式マルチプレートクラッチの改良がほどこされており、よりダイレクトに前後のトルク配分が可能となった。これらの進化の結果、0-100km/h加速はわずか3.2秒。最高速度は325km/hを実現している。

そんなパワーを受け止める足まわりには、ウラカン専用開発のピレリPゼロを装着した20インチアロイホイールと強力なストッピングパワーを誇るカーボンセラミックブレーキが標準装備。事実上、フェードフリーであり、並外れたパフォーマンスをもつだけでなく、優れた耐久性を備え、軽量であるなど、スポーツモデルには最適だ。キャリパーはフロント6ポッド、リア4ポッドを装着。通常はシルバーだが、イエローなどにカスタマイズするオプションも設定されている。

Lamborghini Huracan LP610-4|ランボルギーニ ウラカン LP610-4

新世代ベビーランボ「ウラカン」がついに日本上陸

納期までは1年以上

また注目の新機能として、イタリア語で“魂”を意味する「ANIMA」がある。これは、アダクティブ ネットワーク インテリジェント マネージメントの愛称だ。ドライバーがステアリングに備わるボタン操作で「ストラーダ(公道)」「スポルト(スポーツ)」「コルサ(レーストラック)」から、走るステージに合わせて、車両の設定を選べるというもの。この設定対象には、スロットバルブ、トランスミッション、4WDシステム、磁性流体ダンパーなどが含まれるという。

インテリアに目を移すと、クラフトマンシップの息づく贅沢なインテリアのキャビン、パドルシフトを備えたマルチファンクションステアリング、その奥には鮮やかな12.3インチのモニタータイプのインパネが控える。そして、V10エンジンを目覚めさせるのは、センターコンソールに備わる、真っ赤なカバーに秘されたイグニッションスイッチだ。

ボディサイズはガヤルドよりも大型化しているものの、ウラカン単体でみると、ワイド化はあまり意識させない。フロントマスクが、よりシャープとなったことが大きいだろう。ドアグリップをレバー式とすることでドア表面をフラット化するなど、デザイン処理の巧妙さも影響しているのかもしれない。

会場でウラカンより颯爽と現れたアウトモビリ・ランボルギーニ代表兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏によると、日本はランボルギーニにとってもっとも重要な市場のひとつであると前置きをしたうえで、ワールドプレミアで好評だったウラカンは、正式発表前の日本でも今日までにかなりの手ごたえを得ているという。

すでに日本だけでも100台近くのバックオーダーがあり、それらの納車期間は約1年。これから注文を入れた場合の納期は1年半が見込まれるというウラカン。好調な出だしだけに、デビューイヤーである今年は、販売目標を掲げて鼻息を荒くするよりも、品質に重点をおき、評価の向上につなげたい目論見のようだ。

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Lamborghini Huracan LP 610-4|ランボルギーニ ウラカン LP 610-4
ボディ|全長 4,459 × 全幅 1,924 × 全高 1,165 mm
ホイールベース|2,620 mm
トレッド 前/後|1,668 / 1,620 mm
車輛重量|1,422 kg
エンジン|5,204cc V型10気筒
ボア×ストローク|84.5 × 92.8 mm
最高出力| 449 kW(610 ps)/8,250 rpm
最大トルク|560 Nm/6.500 rpm
トランスミッション|7段LDF(ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ)
駆動方式|4WD
サスペンション 前/後|ダブルウィッシュボーン
タイヤ 前|245/30R20(Pirelli P Zero)
タイヤ 後|305/30R20(Pirelli P Zero)
ブレーキ 前|ベンチレーテッド カーボンセラミックディスク φ380 × 38 mm
ブレーキ 後|ベンチレーテッド カーボンセラミックディスク φ356 × 32 mm
最高速度|325 km/h
0-100km加速|3.2 秒
0-200km加速|9.9 秒
燃費|12.5 !/100 km(およそ8.0km/!)
CO2排出量|290 g/km
価格(消費税込み)|2,970 万円

ランボルギーニ カスタマーセンター
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