上海モーターショー2019 プロダクションカー編|Auto Shanghai 2019

上海モーターショー2019 プロダクションカー編|Auto Shanghai 2019

Lexus LM

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Auto Shanghai 2019|上海モーターショー 2019

上海モーターショー2019 プロダクションカー編

“白鳥”に変わる瞬間を見た

4月末に開催された上海オートショー2019は、巨大な自動車市場である中国において、北京と隔年で交互に開催される中国最大のモーターショーであり、国内メーカーはもとより国際ブランドも熱い視線を注ぐ。今年も、イタリア在住のジャーナリスト、大矢アキオ氏が現地取材を行い、その様子を2回にわけて総括する。第1回はプロダクションモデルを中心にリポート。

コンセプトカー編はこちら

Text & Photographs by Akio Lorenzo OYA

レクサス初のMPV登場

第18回上海モーターショーが2019年4月25日に終了した。ワールドプレミアは129台、電動車を中心とした新エネルギー車76台、そしてコンセプトカー76台が展示され、来場者99万3千人を迎えた。

参考までにお伝えすると、1カ月前のジュネーブショーの入場者数は60万2千人だから、その1.6倍が訪れたことになる。

米国との貿易摩擦で経済成長率が鈍化する中国であるが、依然自動車への関心が窺える数字だ。中国語でいうところの「円満閉幕」である。

今回はプロダクションカーと、生産を前提としたコンセプトカーを中心に紹介しよう。

Lexus LM

Lexus LM

日本のメディアでも話題になったレクサス初の高級MPV「LM」は、中国と一部のアジア地域で発売される。写真でご覧いただくとおりベースとなっているのは、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」である。

エクステリアでは、ハイ/ロービーム一体型LEDヘッドライトと “L”デイタイムランニングライト、スピンドルグリル、さらにサイドの「L」クロームトリムなどで、アルファード/ヴェルファイアとの差異性を強調している。ボディカラーはブラックとパールホワイトの2色が設定されている。

ただし、シートはアルファード/ヴェルファイアが7-8人分なのに対して、LMはわずか4席だ。サスペンションも他のレクサスに搭載されているスイングバルブダンパーが採用されている。

後席と前席はグラスウィンドウで仕切られている。室内で即座に目に入る26インチディスプレイは、スマートフォンやタブレットなどが接続可能で、ブルーレイディスク再生もサポートしている。サウンドシステムはマークレビンソンの特別設計による19スピーカーが奢られている。容量14リッターの冷蔵庫は、2本のシャンパーニュやワインが収納可能だ。

Lexus LM

Lexus LM

レクサスによると、中国におけるLMは同ブランドのグローバル戦略における中国市場の重要性を強調するだけでなく、中国の消費者により多くのぜいたくと、ぜいたくな旅行体験をもたらすという。

レクサス インターナショナルの澤良宏プレジデントはリリース(原文は中国語)で「中国市場の急速な発展に伴い、今日の消費者はより高い品位を求めている。彼らは、もはや自動車が単なる輸送手段としての機能を果たすだけでは満足しない。代わりに、より広いスペース、優雅なテイスト、そして究極の快適さを期待している。 LMは彼らのために特別に設計されたニューモデルであり、仕事、レジャー、娯楽を共にし、心地よい温度の中、集中する時間のインスピレーション空間である」としている。

レクサスの中国マーケティングディレクター、陳忱氏によると、中国のレクサスユーザーは、間もなく100万人を超えるという。LMは従来のレクサス オーナーにも魅力的に映るに違いない。

同時に中国・アジア地域で拡大するライドシェアビジネスにも、こうした高級MPVは訴求力があるだろう。これまで軽自動車と並んでガラパゴス自動車市場 日本の典型だったミニバンが海を越えて評価されようとしているのは一種痛快であるまいか。