ジャガー初の電気自動車「I-PACE」に試乗|Jaguar

ジャガー初の電気自動車「I-PACE」に試乗|Jaguar

CAR IMPRESSION

Jaguar I-PACE|ジャガー Iペイス

ジャガー初の電気自動車「I-PACE」に試乗

英国ジャガーがフルバッテリー電気自動車(BEV)としてゼロから開発し、昨年9月から日本でも受注が開始されているミドルサイズSUV「I-PACE」。独プレミアムメーカーに先駆けて発売されるとともに、SUVタイプの市販BEVとしては米国テスラの「モデルX」に次いで2番目となる最新の電気自動車だ。欧州のモータージャーナリストによる「ヨーロッパ カー オブ ザ イヤー2019」をも受賞したその完成度を確かめるべく、横浜市内で開催された試乗会に参加した。

Text & Photographs by HARA Akira

「Beautiful」「Fast」「Intelligent」がキーワード

現在、内燃機関のみの自動車をなくす動きが世界中で広がっている。例えばUK(英国)では「2040年までにガソリン・ディーゼル車の新たな販売を禁止」、仏「英国と同じ」、独「2030年までに内燃機関の新たなる販売禁止」、中国「将来的なガソリン・ディーゼル車の製造・販売の禁止を検討」、インド「2030年までに国内新車販売の40パーセントを電気自動車に」といった具合だ。

また、3月に開催されたジュネーブモーターショーを取材したジャーナリストの話だと、会場は電気自動車オンパレードだったという。こうした中、日本で早くも販売が開始されたジャガー「I-PACE」は、BEVをいち早く市場投入する欧州プレミアム自動車メーカーとして、EV革命の最前線へ大きく飛躍させる重要なモデルである、との位置付けだ。開発のキーワードは「Beautiful」「Fast」「Intelligent」の3つ。それぞれの項目を見て行こう。

「beautiful」なエクステリア

ジャガーのイメージといえば、ロングノーズ ショートデッキのスポーツカーだが、I-PACEはその正反対。パワフルで大きなエンジンを搭載することをアピールするロングノーズは、電動化することで不要となり、短いノーズのキャブフォワードデザインを採用した。

全長4,695×全幅1,895×全高1,563mmという「F-PACE」並みのボディに2,990mmものロングホイールベースを確保。ワンモーションの流麗なラインを描くキャビンがセンターに収まるとともに、ボディの四隅に大径の22インチホイールが配された、EVらしい新鮮で美しいスタイルを誇っている。ジャガーによると、このデザインはスーパーカーのコンセプトモデル「C-X75」からインスピレーションを得たという。

一方の顔つきは、近年のジャガーそのもの。大きな開口部を持つフロントグリル中央には見慣れたジャガーのマスコットがあしらわれ、ジャガー独自の「ダブルJ」グラフィックのマトリックスLEDヘッドライトがその左右に位置する。

ボンネットには大きなエアスクープが開けられており、こちらはウインドウスクリーンからルーフライン、リアエンドにかけてなめらかな気流を作るだけでなく、バッテリーやモーター、コントロールユニットなどの“熱源”を冷却するために必要な空気を最適化する役目を担っている。またこの空気の流れによって雨粒がリアウインドウに付くことがなくなり、リアワイパーは廃止。ドアハンドルは走行中にボディと面一となるデプロイアブルタイプで、トータルのCd値(空気抵抗係数)0.29を実現している。