ソニー発。自分ごと化できるスマートホームの新提案とは|SONY
DESIGN / FEATURES
2019年3月28日

ソニー発。自分ごと化できるスマートホームの新提案とは|SONY

SONY|ソニー

ソニーが提案する“間”から発想したスマートホームとは

MANOMAと書いてマノマと読む。不思議なネーミングを持つ、ソニーの新しい試みとは一体なんなのか?開発担当の大谷さんに真意を伺った。

Text by NAGASAKI YoshitsuguIllustration by Mori MayumiPhotograph by Morooka Yusuke

MANOMAという、生活の質を高めるための統合サービス

まず、MANOMAという一見、不可解なネーミングはどこから生まれたのだろう。

「人間と空間、人間と時間、人間と行間。それぞれにある“間”を繋いで行くという発想からのネーミングです」。

いかにもソニーらしいコンセプトを形にしたネーミングだが、一体、“間”を繋ぐとはどういうことなのか。
ソニー スマートホーム
「大きな概念としては、スマートホームと言ってもいいかもしれません。ただ、これまで言われている、単純なIoT的なものだけでなく、よりそれぞれのライフスタイルに沿った形での、言ってみればスマートライフスタイルの提案です」。

何ができて、どう楽しく、どう変わるのか

それではMANOMAが数多のスマートホーム対応機器と何が違うのか。その実際をイラストでシミュレーションしようと思う。


CASE#1
<A君32歳。マンションで彼女と2人暮らし>

彼は彼女とともに新しいマンションに引っ越してきたばかり。バタバタと片付けや家事に追われている。

●選べるスマートホームサービス
まず、引っ越してきて悩んだのは、通信環境。自宅のマンションでは制限があり、固定回線ではなく、SIMとモバイルルーターで検討。そこで知ったのがMANOMAというスマートホームサービス。nuroモバイル Home Wi-Fi (M)と一緒にサービスの手続きをすれば、光回線と同等の価格でスマートスピーカー機能搭載の “AI ホームゲートウェイ”にWi-fiルーターが付いてくる。プランによっては、さらに機器が付属して、自宅のスマートホーム化をグレードアップできるようだ。ちなみに付属する機器はMANOMAアプリでまとめて操作できるため、複数のアプリ間を行き来しなくてよく、効率的でストレスフリー。

●セキュリティは得意分野
“AI ホームゲートウェイ”は、MANOMAのアプリから付属機器を操作するハブとしての役割も担っている。例えばバタバタと外出してしまった後に戸締りが心配になっても大丈夫。アプリを開けば、機器のステータスが確認できる上にリモート操作で、万が一の鍵の締め忘れも安心だ。

●日常へ溶け込んで行く
Amazon Alexa搭載のため音声で色々と操作できるのも嬉しい。スピーカーも付いているので、自宅で本を読みながら音楽を聴いて満喫している。※そんなA君は、自宅の外でも中でも、できる限り自分のペースで生活を向上させてくれるMANOMAのサービスを選んで正解だったと感じている。

※Amazon Musicのご利用の場合、別途登録・契約や料金が必要な場合があります。


CASE#2
<B氏45歳。一軒家で夫婦と息子+愛犬との生活>

仕事柄出張が多いため家を空けがちで、家に居られない分、自宅のセキュリティ強化を考え、ホームセキュリティサービスを検討。その際にMANOMAというスマートホームサービスの付属機器のセキュリティ機能が気に入った。セコムの駆けつけサービスもオプションとして申し込めば利用できることも決め手になり、すぐに契約。

●家族の安心を考えまずはセキュリティ機能
例えば窓の開閉を検知してくれる開閉センサーや自宅の今を映してくれる室内コミュニケーションカメラなど、その場にいなくても見守ることができるのが好ポイントだと思っている。

●不在時のコミュニケーションも◎
カメラにはマイクも付いているためアプリを介して、双方向で会話が可能で、息子とのコミュニケーションツールとして役に立っている。息子が学校から帰ってきたタイミングなど、ちょうどいい「間」で話しかけられるので、息子もその日の学校でのことなどを楽しそうに話してくれるのだ。

●自由時間のためのサービス利用というメリット
さらに共働きの奥さんにも好評なのが、「家事」や「ペットシッター」などの外部の代行サービス。予約する際に事前にMANOMAと連携させれば、自分がその場にいなくてもセキュアに解施錠を行い、代行サービスを利用することができる。そのため指定した時間になれば、自分たちが外出していても自動で依頼した家の片付けや愛犬の散歩を行ってくれる。必要であれば室内コミュニケーションカメラで、事業者とやり取りもできるため、より安心して代行サービスを受けられる。その場にいなくてもMANOMAアプリの見える化のおかげで代行サービスのハードルが下がり、以前よりも積極的に利用する機会が増えた。


Page02. 結局のところMANOMAの強みとは何か

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ソニーが提案する“間”から発想したスマートホームとは(2)

結局のところMANOMAの強みとは何か

シミュレーション例で見るように、以下の点で見るようにMANOMAは以下の点で新しい形のスマートホームサービスと言える。

その1が、IoTが使う人の生活スタイルに合わせてくれるという点だ。一般的にスマートホームは新築やリノベーションの際に多く取り入れられるが、IoTを使うために生活スタイルを変えるというのは本末転倒である。MANOMAは既存の住宅に必要な機器を楽に後付けできるので、自身の生活スタイルを崩さずに自然かつ容易なスマートホームサービス導入を可能にしているのだ。引っ越す場合も、MANOMAであればシステムや機器ごとの移動が簡単であることなども含め、誰でもスマートホームを自分ごと化できるような工夫がされている。

その2が、システム構成が自由だから、ハードウェアの足し引きが自由という点。必要最低限のシステムから初めて、その時々の生活や家族構成の変化に合わせて徐々に接続機器を増やすとか、サービスの内容を変更することができる。考えてみれば、最初からフル装備でなくとも、使いながら自分たちに合った状態のスマート化を行えるというのは、実際のところありがたい話だと思う。

その3は、これが意外に大きいのだが、ユーザーの自由時間を創出するための価値サービスが付随しているという点だ。これは、MANOMA本体のメリットだけでなく、MANOMAが提携している外部サービスも含めて考えると、空間や時間に縛られずに、自分時間を作り出せるのだ。どういうことかというと、家事代行やペットシッターなどのサービスを、事前に予約しておくだけで、鍵開けや戸締りなどもMANOMAがこなしてくれる。ということは、立会い不要なだけでなく、不安なら設置されたカメラを通してチェックもできる。簡単なようだが、このスキルシェアとも言える考え方を導入できるメリットは大きい。家に付随する様々な制約から自由になれる時間を作れると言えばいいのだろうか。

とまぁ、MANOMAのメリットを考えてみたのだが、スマートスピーカーなどの登場で、様々なIoTに関する理解や興味が生まれているが、ソニーという特に家電メーカーとして実績を持つ企業が開発しているだけに、家にいる時だけでなく、いない時についても着眼点を持っているところに注目したい。

もう一点付け加えるなら、機器は極めてシンプルなデザインで、どんなインテリアにも違和感なく設置できそうだという点。いかにもソニーらしいデザイン・ポリシーが感じられる。

これを機に、自宅を進化させるだけでなく、自分自身のライフスタイル、とりわけ自由な時間をどう使うかを考えることが楽しみになるだろう。

MANOMAを構成する機器

MANOMAは、「AI ホームゲートウェイ」を軸にしてユーザーをサポートする付属機器が充実して、デバイスを増やすほどプランがアップグレードしていく。例に出てきた「室内コミュニケーションカメラ」や「開閉センサー」、玄関のリモートロックを行う「Qrio Lock」以外にも、モノや人とスマホをつなげる「Qrio Smart Tag」などユーザーの生活に合わせたスマートホームデバイスを提供している。

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大谷壮司
IoT事業部スマートホームサービス部サービス設計課。
MANOMAの事業企画・サービス企画を担当しており、分析・戦略立案・実行まで幅広く行い、お客様の体験価値を追求している。

           
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