太宰府天満宮|現代美術家サイモン・フジワラが取り組んだ“岩”にまつわる新作展覧会

太宰府天満宮|現代美術家サイモン・フジワラが取り組んだ“岩”にまつわる新作展覧会

DESIGN

太宰府天満宮

サイモン・フジワラが取り組んだ“岩”にまつわる新作を展示

「THE PROBLEM OF THE ROCK サイモンフジワラ展」

日本人の父とイギリス人の母をもつ現代美術家、サイモン・フジワラによる展覧会「THE PROBLEM OF THE ROCK サイモンフジワラ展」が、太宰府天満宮にて6月30日(日)まで開催中。「私たちが生きる今を映す岩はどんな形なのか? そして、私たちが考える理想の岩の形とは?」──太宰府の滞在中におこなわれたリサーチから生まれた作品に注目したい。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

私たちが考える理想の“岩”

2010年にカルティエ賞を受賞、2011年シンガポール・ビエンナーレ、第29回サンパウロ・ビエンナーレに出品するなど、世界が注目するアーティスト、サイモン・フジワラ氏。

信仰の対象となり、ときには宗教的モチーフとしてシンボル化されるなど、さまざまなかたちで自然や超越的存在である神に想いを馳せる依代(よりしろ)として機能してきた“岩”。今回フジワラ氏のリサーチは、その理想の姿を追い求めて繰り広げられた。

展覧会「THE PROBLEM OF THE ROCK」は、神社でのリサーチを根底としてフジワラ氏が取り組んだ、“岩”にまつわる新作のかずかずを通して、現代社会に疑問を投じる試み。彼が太宰府天満宮で見聞きしたものからインスパイアされた新作のなかに「私たちが考える理想の岩の形」が結実した。

本展では新作の立体作品のほかにも、展覧会のためのスケッチ、旅行記、写真、手紙などを多角的に展示し、フジワラ氏の考える「わたくしたちの今」を映し出していく。

また、4月27日(土)まで、神田の現代美術ギャラリー「TARO NASU」にて、フジワラ氏の両親が出合ったフランク・ロイド・ライト設計による旧帝国ホテル東京を題材に、都市と建築物、エロティシズムの関係に光をあてた新作インスタレーション展「Aphrodisiac Foundations」が開催されている。

太宰府天満宮|サイモン・フジワラ 02

©Simon Fujiwara Courtesy of TARO NASU & Dazaifu Tenmangu Shrine,photo by albus

太宰府天満宮アートプログラム Vol.8
サイモン・フジワラ「The Problem of the Rock」

会期|2013年6月30日(日)まで開催中
休館日|4月29日、5月6日を除く月曜日
開館時間|9:00~16:30(入館は16:00まで)
会場|太宰府天満宮宝物殿第3展示室および境内
観覧料|一般400(300)円、高大生200(100)円、小中生100(50)円 ※() 内は30名以上の団体料金

サイモンフジワラ展
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/art/program/vol.8

サイモン・フジワラ
1982年ロンドン生まれ。イギリス・ケンブリッジ大学で建築を専攻後、ドイツ・フランクフルト造形美術大学で美術を専攻。日本人の父とイギリス人の母をもち、人類の起源や自分と家族の歴史にまつわる演劇性の高いパフォーマンス形式のレクチャーやインスタレーション、彫刻、ビデオ、創作小説といったその多様な媒体による作品で知られている。かずかずの国際展に招待されるなか、2010年のフリーズ・アートフェアでは、若手作家を対象とするカルティエ賞を受賞。また、2012年には、イギリス、テート・セントアイヴスでの個展を開催するなど、世界的に注目されている。