プライベートバンカーという稀有な存在の真価とは。| Credit Suisse
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2019年3月13日

プライベートバンカーという稀有な存在の真価とは。| Credit Suisse

Credit Suisse|クレディ・スイス

プライベートバンカーという稀有な存在の真価とは。

世界中の富裕層がこぞってその資産運用のキーマンとして活用する“プライベートバンカー”。存在と名前だけは聞いたことがある読者も多いだろうが、彼らは一体何をしてくれ、またどう動くのか。

Text by NAGASAKI yoshitsugu(PARAGRAPH)photography by NAGAO masash

クレディ・スイス銀行の凄腕プライベートバンカーに聞く

世界中の富裕層がこぞってその資産運用のキーマンとして活用する“プライベートバンカー”。存在と名前だけは聞いたことがある読者も多いだろうが、彼らは一体何をしてくれ、またどう動くのか。

世界最古の銀行の一つでプライベートバンクとしてトップクラスの実績を持つ<クレディ・スイス銀行>のプライベートバンカーであり、日本の営業本部長をつとめる松木弥来氏に登場いただいた。

その松木氏にプライベートバンカーの本質に迫る対談相手として登場いただくのが、フェイスネットワークの蜂谷二郎社長。不動産投資プロジェクトをキーにライフスタイル全体へのコンサルティングを行い、東証マザースへの上場を果たすという、精力的なアントレプレナーと言えるだろう。

このお二人の対談から見えてくる“プライベートバンカー”の実態と真価を紐解いてみたい。

クレディ・スイス

プライベートバンカーとは?

松木(以下敬称略) プライベートバンカーは、その名の通り個人のお客様に対し、資産形成に向けてライフステージに応じた包括的な金融ソリューションをご提供します。クレディ・スイスは特に起業家のお客様のためのプライベートバンクとして、ビジネスの側面からも金融的なアドバイスを行っております。

蜂谷(以下敬称略) 個人のための資産を考えるという点では、私どもの仕事と似ている部分がありそうですね。

松木 そうですね。私たちが主としてお取り引きをしている企業オーナーの方々はプライベートの顔とパブリックの顔をお持ちですが、常に事業を第一にお考えです。そのため、ファイナンスの面からのサポートや、事業拡大に関するご相談などが比重を占めています。クレディ・スイスではプライベートバンクを中心にワンバンクとして、例えば資金調達のご提案やIR活動を投資銀行部門とともにサポートしています。

クレディ・スイス

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プライベートバンカーというと一個人でお客様を担当しているのような印象を受けるが、クレディ・スイス銀行ではそうではないようだ。松木氏によると、お客様を担当するリレーションシップ・マネジャーが窓口となり、その背後には資産保全を目指す運用提案を行うポートフォリオコンサルタント、相続・事業承継に関するご相談を担当する税理士や会計士の資格を持ったメンバーなど、チーム編成でニーズに応える体制をとるのだという。

蜂谷 なるほど。そう考えると私どもと近いところもありますね。フェイスネットワークでは、一棟が平均4億円の物件を手がけています。そのため、相続や事業継承を含めた資産管理、資産形成を考える際、ポートフォリオの中で不動産をどのように扱うかといったお手伝いもしています。そうした上で、お客様にとって最善な資産づくりのお手伝いをするというスタンスです。

不動産という有形の資産を最大限に活かしていこうという蜂谷社長の仕事にも大いに興味が惹かれるところだ。

Page 2.グローバルで活動する強みとは?

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プライベートバンカーという稀有な存在の真価とは。(2)

グローバルで活動する強みとは?

松木 一般的に、上場企業のオーナー社長の方々は、ほとんどの資産が自社株式であるというケースが多く見られます。資産全体の比率で持ち株が多く、キャッシュ比率が少ないわけです。将来の自社株承継時の納税をカバーするキャッシュが必要となり、そのために今あるキャッシュを保全していくというのも一つのご提案として必要になってきます。さらに自社の株価向上に向け多角的なアドバイスも行ってまいります。

蜂谷 外資系金融機関の強みといったところはどんなところですか?

松木 東京証券取引所での株式売買の約6割は外国人投資家によるものです。例えば、御社が今後グローバルなビジネス展開を考える際、欧米・アジアのネットワークに繋げるお手伝いや、IR活動、販路拡大などに関するアドバイスのご提案ができるのも、グローバルで活動する我々ならではと考えています。

クレディ・スイス

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クレディ・スイス銀行は世界最大級の銀行グループであり、その名の通りスイスに起源を発し、現在はヨーロッパ、アメリカのみならずアジア圏でもその存在感を発揮しているという。

松木 海外ではユニバーサルバンクとして、ワンストップで銀行業と証券業両方のサービスを提供することができます。そのため、ビジネスとプライベートの両側面を考慮した包括的なソリューションをご提供し、事業、個人からご家族までを含めた広い領域でのお手伝いができるのです。

グローバルに張り巡らされたネットワークを通じて、グループ全体でお客様を支えるというのが、クレディ・スイス銀行の最大の強みなのか。

スイスのプライベートバンクというと、守秘義務に厳しいイメージが強いが、その起源は富豪たちの資産を他国から守るというスイスの地理的な利点も働いてのことだったという。そんな背景からも、スイスの金融機関であるクレディ・スイス銀行が、世界で資産家たちの信頼を集めているのだろう。

Page 3.プライベートバンカーが登場するタイミングとは?

Credit Suisse|クレディ・スイス

プライベートバンカーという稀有な存在の真価とは。(3)

プライベートバンカーが登場するタイミングとは?

蜂谷 現状ではまだサポートは必要ないかと思いますが、将来的に事業が拡大し企業価値が上がるにつれ、やるべきことは変わってくるでしょうね。そうなれば、今後弊社が成長していく中で、きっとご相談しなければならない局面が生まれる可能性はあると思います。

松木 おっしゃる通り、企業の成長ステージに合わせ、企業価値向上に向けた戦略等ご提案もしております。蜂谷社長の仕事の中でもそのような局面も多くおありだと思いますが。

クレディ・スイス

蜂谷起業して18年ですが、その間に数多くのお客様の資産づくりのお手伝いをしてまいりました。基本的に我々は不動産を通じてお客様の生き方の提案を行っていると考えています。ですから、お客様にとって、今、私たちができる最善のプレゼンテーションを続けることが醍醐味だと考えています。

松木その意味では、私たちクレディ・スイスというプラットフォームを使って、お客様の課題解決をサポートするという点とも共通したところがあります。私自身プライベートバンカーはあくまで黒子と考えています。主役はお客様ということは揺るぎません。

プライベートバンカーという仕事。それは資産の運用の総合プロデューサーとも言える立ち位置なのではないか。“ゆりかごから墓場まで”資産を守るお手伝いをするというスイスの銀行のバックグラウンドが生きているだけに、中長期にわたっての資産形成を考えるにはこれ以上の選択はないかもしれない。

蜂谷社長ご自身、信用金庫の出身だけに資産運用には長けていらっしゃるが、一個人の範囲を大きく超えて資産が膨らんだ際には、松木氏のようなプロフェッショナルの力を借りなければならない時が来るのだろう。

一般的には接点の少ないプライベートバンカーの一端を知ることで、改めて将来に向けた資産形成を考えるきっかけになったと言えるのではないか。

クレディ・スイス

クレディ・スイス銀行東京支店 クレディ・スイス証券株式会社
プライベートバンキング本部 営業本部長
松木 弥来
2001年、国内証券会社に入社、2005年より同社のプライベートバンキング部に異動。ここからプライベートバンカーとしてのキャリアをスタートする。2009年より欧州系銀行にて富裕層顧客を担当。2016年クレディ・スイス銀行東京支店に入行。2019年1月より同営業本部長

クレディ・スイス

株式会社フェイスネットワーク 代表取締役
蜂谷 二郎
1988年某金融機関に入行。12年にわたり融資担当として500件以上の案件を扱う。2001年、不動産会社である有限会社フェイスネットワーク(現・株式会社フェイスネットワーク)を設立。2003年、渋谷区松涛に自社物件第一号を建設する。2006年には自宅兼投資マンションを1棟、2007年には大橋に旧自社ビルを建設する。2016年に本社ビル拡大のためオフィスを渋谷区千駄ヶ谷に移転。この十数年間で、150棟以上の不動産投資プロジェクトをプロデュースする。2018年3月に東京証券取引所マザーズ市場上場。一人ひとりの生き方の提案を行う、ライフコンサルタントを実現するため、精力的に新規プロジェクトを提案し続けている。


セミナーを開催 「G20 大阪サミット 安倍外交の集大成と日本経済」

この度、クレディ・スイス プライベートバンキングでは、今後の日本経済を展望するセミナーを開催いたします。自民党総裁として最後の任期に入った安倍晋三首相は、習近平中国国家主席の訪日、ロシアとの平和条約・北方領土交渉など外交的成果をもって、7月の参議院選挙に挑みます。ただし、今回の参議院選挙は、第2次安倍政権発足以降、与党にとって最も難しい国政選挙になることが予想されています。一方、米中の貿易摩擦は次世代の覇権争いの様相を呈しつつあり、世界経済に与える影響が無視できなくなりました。こうした不透明な内外の情勢や経済環境を踏まえ、クレディ・スイス証券株式会社チーフ・マーケット・ストラテジストの市川眞一が、『G20大阪サミット安倍外交の集大成と日本経済』と題して解説いたします。
また、セミナー前半ではスイス・プライベートバンクの歴史や特徴、クレディ・スイスが160年以上にわたり世界の富裕層にご提供してきたサービスについてご紹介いたします。

内容|
セミナー 第一部:スイス・プライベートバンクのご紹介
セミナー 第二部:G20大阪サミット安倍外交の集大成と日本経済

日程|2019年4月16日(火)
会場|東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル イーストウィング37F
時間|18:00 開場 18:30 セミナー 21:00 終了予定
※セミナー終了後はスイスワインやお食事をご用意しております。

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