新型ポルシェ911のオープン「911カブリオレ」デビュー|Porsche
CAR / NEWS
2019年3月26日

新型ポルシェ911のオープン「911カブリオレ」デビュー|Porsche

Porsche 911 Carrera 4 & 4S Cabriolet|ポルシェ911カレラ4 & 4Sカブリオレ

992型911のオープン「911カブリオレ」デビュー

ポルシェAGは、2018年11月のロサンゼルス モーターショーでデビューしたタイプ992となる新型「ポルシェ911」の、初の派生版となるオープントップモデル「ポルシェ911カブリオレ」を発表した。

Text by HARA Akira

12秒で開閉できる新型ソフトトップを採用

ポルシェ「911」のカブリオレは、1981年9月のフランクフルト モーターショーでプロトタイプが発表されて以来、各モデルレンジで欠かすことのできない存在となってきた。今回の新型カブリオレも、従来モデル同様にソフトトップが採用されているが、かつてないほど迅速にトップを開閉する新型油圧装置を採用したのが特徴だ。

その所要時間はわずか12秒で、50km/h以下であれば走行中でも開閉が可能となっている。ガラス製のリアウインドウや、ソフトトップの構造部分にルーフボウとして知られるマグネシウム製のエレメントを採用し、高速走行時に変形するバルーニング現象を防止。電動式ウインドディフレクターにより、オープン時に巻き込む風から乗員を保護することができるという。

ポルシェ 911カブリオレ

ポルシェ 911カブリオレ

新型911カブリオレのバリエーションは、後輪駆動の「911カレラSカブリオレ」と、4WDの「911カレラ4Sカブリオレ」の2タイプ。両モデルとも2,981ccの水平対向6気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力331kW(450ps)/6,500rpm、最大トルク530Nm/2,300-5,000rpmを発生。

8段デュアルクラッチトランスミッションのポルシェドッペルクップルング(PDK)により路面にトルクが伝達され、Sカブリオレは0-100km/h加速3.9秒、最高速度306km/h。4Sカブリオレは0-100km/h加速3.8秒、最高速度304km/hを公称。オプションのスポーツ クロノ パッケージ仕様車では、それぞれの加速が0.2秒短縮される。

Porsche 911 Carrera 4 & 4S Cabriolet|ポルシェ911カレラ4 & 4Sカブリオレ

992型911のオープン「911カブリオレ」デビュー(2)

クーペの特徴はそのままに

ターボチャージャーとインタークーラーのレイアウトやエンジンマウントの位置を新しくするなどの改良により、先代よりもねじり剛性が高まり、ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメントシステム(PASM)スポーツシャシー装着車では、硬く短いスプリング、高剛性の前後スタビライザー、10mm低い車高などにより、いっそうニュートラルなハンドリングが実現するという。

エクステリアは、フロント20インチ、リア21インチの異径ホイールとワイドなホイールアーチ、45mmワイド化したフロントエンドと前方に伸びたフロントリッド、フロントウインドウ前部のくぼんだライン、リアのワイドな可変スポイラー、一直線のリアライトバー、アルミニウム製のボディ中央部など、クーペモデルの特徴をそのまま引き継いでいる。

ポルシェ 911カブリオレ

ポルシェ 911カブリオレ

インタリアも、クリアな直線と埋め込まれたメーター類が特徴のダッシュボード、中央のレヴカウンターと両横のフレームレスフリーフォームディスプレー、ポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)を採用した10.9インチセンタースクリーンなどクーペに準じたデザインとなるほか、世界初のウェットモードや、車両、歩行者、サイクリストとの衝突を回避するためのカメラベースの警告、緊急ブレーキアシストシステムなども同様に備わる。

日本仕様の価格や予約受注、販売開始時期は決定次第発表するという。

           
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