過去最大級、待望の「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が開催|ART
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2019年1月8日

過去最大級、待望の「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が開催|ART

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ART|2018年のクリムトの没後100年、2019年の日本とオーストリアの友好150周年を記念

傑作《女の三世代》が初来日!
「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が東京・上野で開催

19世紀末から20世紀初頭にウィーンで活躍した画家、グスタフ・クリムトの没後100年を記念して、「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が東京都美術館にて、2019年4月23日(火)~7月10日(水)に開催される。

Text by OZAKI Sayaka

ウィーン世紀末美術を代表するクリムトの作品。
日本では過去最多20点以上を展示

ART クリムト展

グスタフ・クリムト《ユディトⅠ》 1901年 油彩、カンヴァス 84×42cm ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館 © Belvedere, Vienna, Photo: Johannes Stoll

19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862~1918年)。華やかな装飾性と世紀末的な官能性を併せ持つその作品は、今なお多くの人々を魅了してやまない。

クリムト没後100年を記念し東京都美術館にて開催される「クリムト展 ウィーンと日本 1900」では、初期の自然主義的な作品から、金箔を用いた「黄金様式」の代表作、甘美な女性像や風景画まで、日本では過去最多20点以上の油彩画が展示される。

クリムト作品の世界的殿堂ともいえるウィーンのベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館の所蔵作品を中心に、クリムトの画業の変遷を追う本展では、代表作の《ユディトⅠ》や《ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)》、《アッター湖畔のカンマー城Ⅲ》が展示される。

また、ローマ国立近代美術館が所蔵する《女の三世代》の初来日も決定。クリムトが深い関心を寄せた生命の円環をテーマに、人間の一生を幼年期、青年期、老年期の3段階に分け寓意的に表した作品だ。縦横約170センチメートルと、壁画などを別にすればクリムト最大の絵画のひとつであり、完成度も極めて高い大作である。

さらに、クリムトが手掛けた全長34mにも及ぶ壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の精巧な複製も来日し、ウィーンの分離派会館での展示が再現される。ほか同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品なども合わせ、ウィーン世紀末美術の精華を堪能できる。

ART クリムト展

ART クリムト展

ART クリムト展

ART クリムト展

上/グスタフ・クリムト《女の三世代》 1905年 油彩、カンヴァス 171×171cm ローマ国立近代美術館 Galleria Nazionale d’Arte Moderna e Contemporanea, Roma。下左/グスタフ・クリムト《赤子(ゆりかご)》 1917/1918年 油彩、カンヴァス 110.9×110.4cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー
National Gallery of Art, Washington, Gift of Otto and Franciska Kallir with the help of the Carol and Edwin Gaines。下中/グスタフ・クリムト《アッター湖畔のカンマー城III》 1909/1910年 油彩、カンヴァス 110×110cm ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館 © Belvedere, Vienna, Photo: Johannes Stoll。下右/グスタフ・クリムト《白い服の女》 1917-1918年 油彩、カンヴァス 70×70㎝ ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館 © Belvedere, Vienna, Photo: Johannes Stoll。

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
期間|2019年4月23日(火)~7月10日(水)
場所|東京都美術館 企画展示室
住所|東京都台東区上野公園8-36
時間 |9:30~17:30(金曜日は20:00まで) ※入室は閉室の30分前まで
休室日| 5月7日(火)、20日(月)、27日(月)、6月3日(月)、17日(月)、7月1日(月)
主催|東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、TBS、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館
後援|オーストリア大使館、オーストリア文化フォーラム
協賛|大日本印刷、三菱商事

問い合わせ先

東京都美術館

Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)

https://klimt2019.jp

           
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