「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960 -1990年代」|ART

ART|「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960 -1990年代」

ワサン・シッティケート《私の頭の上のブーツ》1993年 作家蔵 撮影:マニット・スリワニチプーン

LOUNGE ART

ART|アジア各地のアヴァンギャルド・アートが東京に集結

時代を反映し、新たな表現方法を模索した
アーティストたちの軌跡をたどる

東京国立近代美術館にて、1960年代〜’90年代のアジア各地の絵画、彫刻、写真、パフォーマンス、インスタレーションといった多彩な作品約140点から、アジアの近代美術から現代美術への転換期にフォーカスする初の展覧会「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代」が開催されている。

Text by OZAKI Sayaka

ローカルに向き合ったアーティストたちによる多彩な約140点の作品が集結

ジム・スパンカット《ケン・デデス》1975/1996年 ナショナル・ギャラリー・シンガポール蔵

「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960 -1990年代」展では、日本、韓国、台湾、中国、香港、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、インドなど、10を超える国と地域の90組以上の作家による約140点の作品が東京に集結。絵画、彫刻、版画、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど、多様なアヴァンギャルド・アートが一挙に公開される。

1960年代から’90年代のアジア各地では、植民地支配からの独立と急速な近代化、東西冷戦によるイデオロギーの対立やベトナム戦争の勃発、民族間の対立や民主化運動の高揚など、社会を揺るがす大きな出来事が続いた。その時代を生きたアーティストたちが、自らの生きるローカルな現実にとって「美術」とは何かを問いかけ、既存のジャンルにとどまらない表現方法を開拓した末に生まれた、挑戦的かつ実験的な作品の数々である。

本展では、まずイントロダクションとしてアジアの地域と社会的背景、年譜とともに時代を代表する作品が紹介され、テーマごとに3章で構成される。第1章では、「美術」の表現方法が多様なメディアに拡張していく局面を、第2章では新しい芸術動向が展開した「都市」という舞台を、第3章では社会の変革に

つながる「集団」を形成するアートの力を考察。アジアの多様な歴史とアートの変化をつなぐ、様々な視点が盛り込まれた構成だ。本展は東京国立近代美術館で開幕後、2019年にかけて韓国とシンガポールに巡回予定。

左/張照堂《板橋》1962年 作家蔵。右/パブロ・バエン・サントス《マニフェスト》1985-87年 ナショナル・ギャラリー・シンガポール蔵。

アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代

会期|2018年12月24日(月・休)まで
会場|東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー
住所|東京都千代田区北の丸公園 3 -1
時間|10:00~17:00 ※金・土曜日は20:00まで(12月24日を除く月曜日休館、入館は閉館の30分前まで)
主催|東京国立近代美術館、国際交流基金アジアセンター、韓国国立現代美術館、ナショナル・ギャラリー・シンガポール

問い合わせ先

東京国立近代美術館

Tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)

http://www.momat.go.jp