アヴェンタドール SVJの進化をサーキットで試す|Lamborghini

アヴェンタドール SVJの進化をサーキットで試す|Lamborghini

CAR IMPRESSION

Lamborghini Aventador SVJ|ランボルギーニ アヴェンタドール SVJ

ランボルギーニの最新フラッグシップ

アヴェンタドール SVJの進化をサーキットで試す

2018年8月に発表された、ランボルギーニの新フラッグシップモデル「アヴェンタドール SVJ」。限定モデル「アヴェンタドール SV(スーパーヴェローチェ)」を上回る、パワフルなV12エンジンと最新のアクティブエアロダイナミクスシステムを採用し、ニュルブルクリンク北コースにおいて市販車最高記録も樹立している。そんなアヴェンタドールファミリーの最高峰をサーキットで試す機会を得た大谷達也氏が、その進化を確かめた。

Text by OTANI Tatsuya

パワーだけが見どころではない高性能モデル

「アヴェンタドール SVJ」はランボルギーニの新しいフラッグシップモデルだ。排気量6.5リッターの自然吸気V12エンジンはランボルギーニの量産V12エンジンとしては史上最強の770hp/8,500rpmと720Nm/6,750rpmを生み出し、350km/h以上の最高速度と0-100km/h加速 2.8秒、0-200km/h加速 8.6秒、0-300km/h加速 24.0秒という途方もないパフォーマンスを達成。さらに驚くべきは、ニュルブルクリンク ノルドシュライフェで量産モデル最速の6分44秒97をマークしたことにある。つまり、アヴェンタドールSVJはただパワフルなだけでなくハンドリングも傑出して優れているのだ。

ランボルギーニはいかにしてこのSVJを作り出したのか?

まずエンジンは、テールパイプの位置をリアディフューザー内の低い位置からテールライトと並ぶ高い位置に移設してエグゾースト系の全長を短縮させることで背圧を低下。吸気系もインテークマニフォールドの形状を見直して吸気抵抗を低減しているが、なんといっても注目されるのは吸気バルブを従来のスチール製からチタン製に改めた点。これによって吸気バルブが軽くなり、カムシャフトの動きに素早く追従させることが可能になった。ランボルギーニの技術者たちはチタン製バルブのこの特性を活用して、吸気行程でバルブが開いている時間をできる限り長くとり、より多くの空気を燃焼室内に取り込むことに成功したのだ。

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サスペンション関連では、スプリングレートはアヴェンタドールSV(SVJが登場するまではアヴェンタドール シリーズ最強だった限定モデル)と同一ながら、ダンパーの減衰率を平均で15パーセントほど引き上げたほか、アンチロールバーを50パーセント強化。タイヤの銘柄はアヴェンタドールSVと同じピレリPゼロ コルサながら、構造とコンパウンドを見直してグリップレベルを向上させたほか、限界域のコントロール性も改善したという。

しかし、アヴェンタドールSVJの最大の見どころはそのエアロダイナミクスにある。ランボルギーニが“ALA 2.0”と名付けたそのシステムは、あの「ウラカン ペルフォルマンテ」で登場した可変式空力システム“ALA”の改良版なのである。