YOKOとTAKASHIのバーゼルワールドどうだった?|BASELWORLD2018

BASELWORLD2018|YOKOとTAKASHIのバーゼルワールドどうだった?

© BASELWORLD2018

BASELWORLD2018

BASELWORLD2018|バーゼルワールド2018

YOKOとTAKASHIのバーゼルワールド取材日記(1)

600社が撤退したって、すごいよね

TAKASHI YOKOさん、今回のバーゼル取材は何年ぶり?

YOKO 実は何年ぶりか忘れちゃっているくらい。少なくとも改装前です。

TAKASHI そしたら、実際に見て驚いたんじゃない? あの大きな穴!

5Baselworld2018OVMO8040

© BASELWORLD2018

YOKO 思った以上に時間ごとに表情があって、あー結構、いいなぁって思った。写真見てただけだからなめてた。

TAKASHI またまたそんなオシャレな表現使っちゃって。でも新聞報道では規模縮小でしょんぼりしてたって広まってるみたいだよ。

YOKO それは感じた。人の数は一般客も含めてだけど、もっとワッサーな感じだったから。それとブースひとつずつがでかくなってて、

この辺にしょんぼりが反映されているのかなって。

TAKASHI 600社が撤退したって、すごいよね。ただ大半はジュエリー系の小さなブランドがほとんどだけど。

YOKO 600社が一気にって、社会問題寸前のレベルだよね。周辺の宿泊施設とかに落とすお金の推移を考えたらおそろしい。でもなにが原因なんだろう、減っちゃったのは。

TAKASHI 経済の停滞? 貴金属商売って、時計も含めてパトロンがいて成り立つものだよね。日本だって、バブル期は世界筆頭のパトロンだったはず。

YOKO 中国をはじめとするアジア人、アラブ系の人が減ったというのは感じた。

TAKASHI でもさ、そんな状況下だからこそ、ブランドの本気を感じたな。だって、売れセンばっかりだったでしょ。

YOKO 私の記憶では、以前はみんな新しい機構をどんどん開発していて、特にトゥールビヨンの開発合戦がすごかった。各社、ユニークなトゥールビヨンを作ろうって開発へのエネルギーをすっごく感じたし。取材行くところで「こんなムーブメントを作った」って中身の自慢ばっかりで、売れるとかの前に、技術をどうするかに一生懸命だったような気がする。

TAKASHI そういう雰囲気は今でもスーパーリッチ向けとしてしっかり残ってるよ。一方で、一部の富裕層ではなく、再び中間層に向けたデイリーモデルが目に付いた。その最たるが、ロレックスの「GMTマスター」。

青と赤のベゼルを搭載したSSモデルって、これ、年末の紅白のオオトリ級なモデルでしょ。サブちゃんの「まつり」とか。

YOKO そこがバブルを知っている世代だからかな、「あれ? 地味かも?」って思っちゃうのは。新製品を紹介してもらうと、最初にゴージャスなモデルが来て、3番手くらいにデイリーモデルのご登場って感じだったもん。ただ、今回見せてもらったデイリーモデルはどれもコストパフォーマンスの高さを実感したのも事実。作りはしっかりしているし、クオリティは間違いなく上がっている。しかも乱暴な値付けはしていない。そのあたりに「時代は変わったな」と。

TAKASHI いま無茶な値付けとかしたら、ネットで袋叩きに合うでしょ。それくらい、情報が出回ってるよ。ところでYOKOさんの今年記憶に残るモデルはナニ?

YOKO ブルガリのオクト フェニッシモ

私が最初にバーゼルに来た年、ブルガリがアルミニウムを発表したの。ジュエリーブランドがしっかりした時計を出しているのは、今では普通のことになったけど、これほどのレベルの時計がラインナップするとは、随分と遠くにきたものよと、時の経過を実感したのがこのモデルだったから。

TAKASHI オクト フェニッシモは昨年のGPHPで賞をとって話題になったね。たしかに

102912+102713+103011_001_cre

ブルガリ「オクト フェニッシモ オートマティック」

時計ブランド以外の頑張りも目を見張る物がある。その一方で、皆んなGUCCIを話題にしてたね。蛾とか薔薇とか、ファッションのモチーフをそのまま時計に盛り込んで、かなりはっちゃけたことやってるよね。元気だなって思った。

YA1264062_CMYK
image005

YOKO そうそう、これこれ! という安心感があった。しかもただはっちゃけている訳ではなくて、GUCCIとしてのモノ作りのスタンスがきっちりしているでしょ。丁寧だし。そのあたりは、さすがと思わせてくれた。

ズラーッといろいろなモデルが並ぶのもファッションブランドならではの楽しさだよね。「何を選ぼうかな」っていうワクワク感をくれた。

TAKASHI そうなんだよね。メカ攻めでも、伝統工芸攻めでも、なんでもいいんだけど、つまりワクワクさせてもらうのが

ともにGUCCI「G−タイムレス」。

サイコーなんだよね。GUCCIは価格帯を抑えている分、割り切っている部分もあるけど、マインドはしっかり伝わってきた。

YOKO これまで時計のベルトを交換するのは専用工具が必要だし、特に女性にはハードルが高いものだったけど。今年、カンタンにベルト交換できるモデルがいくつかのブランドにラインナップしていて、いいなって思ったけど。確か、あの機構ってどこかが特許を持ってたよね。

TAKASHI バネ棒外しが要らないやつでしょ(笑)。あれ、カミーユフォルネが早いうちから手掛けてたよね。なんか、特許が切れたらしいよ。

YOKO 流石、皆さま敏感! これまで替えベルトの発想が根付かなかったのは、面倒くささもあったもんね。それとトゥールビヨンも100万円台で買えるようになったし、時計の複雑機構と言われて高価だったものが、デイリーモデルに採用されるようになったね。

TAKASHI ロンジンのアニュアルカレンダー。この機構を20万円台で出してくるのは凄い。しかもグループ内のオメガから技術提携受けてないって言うよ。このブランドの独自性は素晴らしいなぁ。昨年もVHPという高精度クオーツを出してきたけど、マスブランドの底力を見た気がする。

YOKO 高精度クオーツといえばCITIZEN。100周年に向けて年差±1.0秒の新型ムーブメントを作ってきた。精度新時代って感じだよね。

TAKASHI やっぱり時計メーカーの本分は、他のソースに頼らず、自力で正しい時間を計ることだもんね。グランドセイコーもVFAで機械式ムーブメントの精度向上に再び挑戦してたよ。

YOKO 1960年代は公式機関のお墨付きが大切だったけれど、今は独自のスタンスで「精度」を磨いてきている。いつの時代も精度は時計の価値であることを考えれば、ムーブメント開発合戦は続いているってことだね。

L2.910.4.78.3
04_cal0100_01_h
4_GRANDSEIKO_OPENERS-260x391

左から、ロンジン「ロンジン マスターコレクション」※アニュアルカレンダー、シチズン「Cal.0100」※コンセプトモデル、グランドセイコー「キャリバー9S 20周年記念限定モデル SBGH265」。

Page02. ブライトリングの変わらぬ姿勢に安堵?