速報!“究極の精度”。年差±1.0秒のエコ・ドライブムーブメントを発表|CITIZEN

CITIZEN|速報!“究極の精度”。年差±1.0秒のエコ・ドライブムーブメントを発表

「年差±1秒」の精度を持つ「Cal.0100」搭載のコンセプトモデル。製品化は来年以降の予定。

BASELWORLD2018

CITIZEN|シチズン

世界最高という頂きへ。

光発電エコ・ドライブムーブメントが手に入れた
年差±1.0秒という精度

シチズンが創業100周年を迎えた今年、その最大の注目作となったのが光発電エコ・ドライブキャリバー「Cal.0100」である。クオーツの可能性を今一度、追求した結果、実現したのが、年差±1.0秒という“究極の精度”だった。

Text by KOIZUMI Yoko

クオーツのポテンシャルを改めて見直す

バーゼルワールド2018のトピックスのひとつに間違いなく挙げられるのが、シチズンが発表した「Cal.0100」だ。世界で初めて年差±1秒という驚異的な精度を実現したエコ・ドライブムーブメントである。

年差とは1年間のうちにどの程度の誤差が生じるかを示したもの。一般的なクオーツムーブメントが月差±15秒であることを考えれば、その高精度ぶりが際立つ。

シチズンは創業からこれまで、一貫して時計の精度を追求してきた歴史を持つ。

特にクオーツでは1973年に同社初となる月差±10秒の時計を発売すると、2年後の1975年に世界初となる年差±3秒の「クリストロン・メガ」を発表。そして、今年の「Cal.0100」に続いている。

こと精度だけを考えるならば、電波塔や人工衛星から時刻情報を受信して、ユーザーは容易に正確な時刻を手にできる。しかもシチズンはこうした技術開発についても先鞭をつけ、外部情報を活用することで正確な時刻の獲得を提案してきた存在だ。

しかし、これら信号を常に受信できるわけではない。

時計メーカーとして標榜するのは「止まらない、狂わない」こと。つまり時計単体として、高い精度を持つことこそ、100周年に向けて、シチズンが命題としたのである。

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左/「Time Theatre」をテーマにデザインを一新したシチズンウオッチグループのブース。右/ブース中央には光の格子をイメージしたオブジェが飾られた。

そこで行なったのがクオーツ、つまり精度をつかさどる“水晶振動子”のポテンシャルを再び見直すことだった。クオーツという革命を起こした日本ブランドらしい原点回帰である。

水晶振動子の誤差の原因は、温度や重力といった外的要因が加わること。これまでのクオーツ時計であれば問題とされない誤差も、年差±1.0秒を目指すとなれば話は別だ。そのため従来の音叉型水晶振動子ではなく、温度安定性に優れ、姿勢差(重力)の影響が少ない利点を持つ“ATカット型水晶振動子”が選ばれた。

ただしATカット型水晶振動子がこれまでに活用されてきたのは、主にパソコンなどの大型精密機械。消費電力が極めて大きく、サイズ的にも腕時計用に小型化するにはハードルが高いように見えた。しかしシチズンは時計のパーツ製造から組み立てまで一貫して行なえる世界有数のマニファクチュールであり、クオーツの心臓部分である「水晶振動子」を磨くノウハウも十分に蓄積されていたのである。

それでも腕時計用の非常に小さなATカット型水晶振動子をつくるのは困難だったそうだ。なにしろ音叉型の周波数が3万2768ヘルツに対して、ATカット型は100倍以上の838万8608ヘルツ(8.4メガヘルツ)というのだ。この数字を見るだけでも、安定的に動作する部品を腕時計サイズでつくることの難しさは想像がつく。

またCal.0100の誕生には、切削技術、省エネルギー技術、組み立て技術、設計の技術といった、あらゆる技術が高いレベルで融合しなければならなかった。すべての分野で精度を磨き合い、精度を積み重ねたことが、究極の精度「年差±1.0秒」に結実したのである。

年差±1.0秒ムーブメントの量産。それは、限りなくゼロに近い値をすべての工程で発揮した時計メーカーのフルパフォーマンスである。高い精度の時計を広く万民に届ける――そんな思いか

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究極の精度を目指して、8.4メガヘルツのATカット型水晶振動子を独自開発し、搭載。

ら“市民=シチズン”と命名された会社が、このCal.0100をどんな時計に仕立てるのか? 製品化は2019年。101年目からのシチズンに、ますます注目していきたい。

問い合わせ先

シチズンお客様時計相談室

0120-78-4807

http://citizen.jp/event2018/baselworld/index.html