新型メルセデス・ベンツGクラスに試乗|Mercedes-Benz

新型メルセデス・ベンツGクラスに試乗|Mercedes-Benz

CAR IMPRESSION

Mercedes-Benz G class|メルセデス・ベンツGクラス

最強のクロスカントリー型4WD

現行モデルのなかで世界最長寿の1台、メルセデス・ベンツ「Gクラス」が39年ぶりにフルモデルチェンジ。先ごろ南仏で試乗会が行われた。その様子を小川フミオ氏がリポートする。

Text by OGAWA Fumio

守るべきところは守ったモデルチェンジ

Gクラス」はこれまで何度も“変わる変わる”と噂されていただけに、どう変わるのか!と大きな注目を集めてきた。

はたして2018年初頭にデトロイトで開催された北米国際自動車ショーでお披露目された新型は、意外なほど従来と同じ見かけだった。

3月の「ジュネーブ国際モーターショー」では、メルセデスAMGの「G63」がお目見え。では実際に乗るとどうなのか。興味が募ったところでの、今回の試乗会は、ぼくにとって、たいへん意義あるものだった。

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新型Gクラスの特徴を一言でいうと、守るべきところは守ったモデルチェンジ、となるだろうか。

ラダーフレームシャシーは継承。CリングとDリングと呼ばれる後輪まわりとその後ろの部分を中心に補強を入れ、ねじれ剛性は先代より50パーセントも向上させた。

サスペンションにも変更があり、リアは5リンクの固定式だがフロントは今回、独立式になった。メルセデス・ベンツでは操縦性を上げるため、としている。

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前と後ろと真ん中、3つ設けたディファレンシャルギアのロック機構と、ローレンジギアの設定も先代からの継承。

「この組み合わせさえあれば、いたずらに電子制御機構を採り入れる必要はないと思っています」とは、責任者であるメルセデス・ベンツのドクター・グンナー・グーテンケ氏の弁。

さらに続けて、デザインも先代のイメージを大切にすることにこだわったと語った。

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列記しても、四角いボディ、丸型ヘッドランプ、フェンダー上のウィンカー、プッシュボタン式ドアハンドル、外部に出ているドアヒンジ、背負ったスペアタイヤと、枚挙にいとまがない。

「それでも現代的な規準に合致させています。たとえばウィンカーは、衝突時に歩行者を守るために、衝撃を受けるとボディ内部に引っ込む構造です」と説明。

従来はリアウィンドウの上に設置されていたリアビューカメラだが、「すぐ汚れて使いにくい」というユーザーからの声を受けて、スペアタイヤの下に移された。