祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.30 カン・ドンウォンさん

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.30 カン・ドンウォンさん

祐真朋樹対談

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スラリとした長身に、凛とした佇まいとクールな眼差し。今回の編集大魔王対談には、現在公開中の新作映画の先行上映&舞台挨拶のため来日した俳優のカン・ドンウォンさんが登場。撮影やプライベートでも親交のある二人だけに、対談はリラックスしたムードでスタートした。まずは、大ヒット中の新作の話題から…

Interview by SUKEZANE TomokiPhotographs by NAGATOMO YoshiyukiHair by TSUKUI Hiro(Perle Management)Text by HATAKEYAMA Satoko

スリルと興奮の追跡劇、最新作「MASTER/マスター」

祐真朋樹・編集大魔王(以下、祐真) 公開中の映画「MASTER/マスター」観ました。スリリングなストーリー展開に加えてテンポも良く、時間が経つのを忘れてしまうほど面白かったです。捜査官役は初めてということですが、演じてみてどうでしたか。

カン・ドンウォン(以下、ドンウォン) キム捜査官という役は、今まで演じたことのない男っぽくてマッチョなキャラクターだったのですごく新鮮に感じました。撮影の数ヶ月前からトレーニングを重ねて身体づくりをし、犯人との格闘シーンのためにプロのボクサーにコーチをお願いしたりしました。

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ⓒ 2016 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA. ALL RIGHTS RESERVED

祐真 屈強でありながらしなやかさも感じられるいい役柄でしたね。知能犯を追いつめる緻密さと、巨悪に対峙するタフなメンタル。そのコントラストも印象的で。

ドンウォン ありがとうございます。今は、撮影中の作品(来年公開予定の映画「人狼 JIN-ROH」)の役作りのため、「MASTER/マスター」の撮影時より10kgほど絞っています。腹筋も今なら割れていますよ(笑)。

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ⓒ 2016 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA. ALL RIGHTS RESERVED

祐真 イ・ビョンホンさんとの共演も初めてだそうですね。悪役が予想以上にハマっていて、ドンウォンさん演じる捜査官役との対比がいっそう際立ってみえました。共演してみていかがでしたか。

ドンウォン 演技力の高さでは、国内はもちろん海外でも認められている俳優さんなので、共演すると発表されてからは期待感でいっぱいでした。撮影に入ってからも、ずば抜けた集中力や演技に対する姿勢など、刺激になることがたくさんありました。初めて共演する方との現場は、僕にとっていつも嬉しくて楽しいことです。

祐真 自分自身の演技や役作りで、いちばん気を使ったところや、大変だったところはどんなところでしたか?

ドンウォン 知能犯罪の捜査官を演じるということで、声のトーンをいつもと変えたところでしょうか。低めで早い口調にしているんです。抑揚の少ない喋り方というか、感情に揺さぶられないクールな喋り方。そこをずっと意識して同じトーンで台詞を喋るのが大変といえば大変でした。でもそれを最後まで貫いたおかげで学べた部分も多かったし、以降の作品への大きな糧にもなったと思っています。

祐真 確かにクールさは随所に感じられましたね。それと、もう一人のキーパーソン、天才ハッカーを演じたキム・ウビンさんとの絡みも良かったです。僕は初めて拝見する俳優さんだったのですが、彼は表情がすごくユニークですね。

ドンウォン ウビンさんは滑舌がいいので、セリフまわしがとてもキレイなんですよ。マニラで1ヵ月間ロケをしたんですが、彼とは遊びの趣味が合ったので、水泳をしたり、チームに分かれてテニスの試合をしたりと、スポーツを通じたいい付き合いができました。

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ⓒ 2016 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA. ALL RIGHTS RESERVED

祐真 仲が良さそうというか、気持ちが通じているような雰囲気が作品の中にも滲み出ていたような気がします。マニラでのロケはどうでしたか。

ドンウォン 実をいうと、ロケで1ヶ月も外国に滞在するのは初めてだったんです。ホテルがダウンタウンから遠く、周りに遊びに行ける場所もなかったので、撮影以外はほとんどホテルのプールやジムで過ごしていました。

祐真 あとは食事の楽しみぐらいですね(笑)。フィリピンのゴハンは口に合いました?

ドンウォン ローカルフードに積極的にトライして、けっこう好きになりました。マニラはバーベキューが美味しかったのと、漬け物と豚肉を入れて煮込んだ「シニガン」という酸味のあるスープがキムチチゲのようで美味しくて。それと、マニラには大きな韓国コミュニティーがあるので、韓国レストランにもけっこう行きましたよ。

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ⓒ 2016 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA. ALL RIGHTS RESERVED

祐真 マニラでのシーンは、橋や道路を封鎖したり、激しいアクションやカーチェイスも見ものでした。もちろんスタントマンはいましたよね?

ドンウォン 道路を転げ回るシーンはさすがにスタントマンがいましたけれど、車にぶら下がったりするのは普通にやっていました。けっこう深刻な怪我もして、爆発物の破片が顔や首に7カ所ぐらい刺さったんですよ。

祐真 えっ!? そういう時は、現場に救急車なり医療スタッフが入っていますよね?

ドンウォン はい。すぐに救急車に乗って病院に搬送されて、傷口を数針縫いました。でもちょっと笑えたのは、包帯やガーゼとかでなく子どもの擦り傷に使うような星のイラストのついたバンドエイドを貼られたこと。写真があるので、お見せします。

祐真 (スマホの写真を見ながら) あ、なんか可愛い。重症の割にはこれだけですか?みたいな感じがして(笑)。

ドンウォン そうなんです。細長い破片が深く刺さったところが1カ所あって、けっこう痛かったのに、これだけでしたから(笑)。

Page02. 50歳ぐらいまでアクションができるような俳優でいたい!

ABOUT
SUKEZANE Tomoki

1965年京都市生まれ。(株)マガジンハウスのPOPEYE編集部でファッションエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『UOMO』『GQ JAPAN』『Casa BRUTUS』『MEN’S NON-NO』『ENGINE』等のファッションページのディレクションのほか、著名アーティストや文化人の広告のスタイリング等を手掛けている。パリとミラノのコレクション観覧歴はかれこれ25年以上。   Born in 1965 in Kyoto, Japan. He started his career as a fashion editor at POPEYE magazine of Magazine House. Currently, he is working on various magazines such as UOMO(SHUEISHA), GQ(Conde Nast Japan),Casa BRUTUS (Magazine House), MEN’S NON NO (SHUEISHA), ENGINE(SHINCHOSHA)and he is setting styling people such as artists and […]