祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.30 カン・ドンウォンさん

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.30 カン・ドンウォンさん

カン・ドンウォンさん(写真右) コート、セーター、シャツ、パンツ、シューズ/すべてSISE

祐真朋樹対談

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50歳ぐらいまでアクションができるような俳優でいたい!

祐真 この作品は魅力的な人物がたくさんでてくるので話は尽きないんですが、闇のドンのような年配のマダムとの絡みも良かったです。彼女の存在感はすごかった!

ドンウォン 彼女はパク・チョンジャさんという舞台をメインに活動されている俳優さんで、韓国では非常に有名な方です。最初の顔合わせの時から僕のことを快く受け入れてくださって、そのおかげもあって僕自身もその後の演技のトーンを少し変えました。本当はもっと距離のある関係性だったんですけれど、もっとカジュアルに、師弟関係のようにしてもいいかなと思ったんです。前からご一緒してみたい俳優さんでもあったので勉強になりました。

祐真 あと、劇中の衣装のことで1つ。犯人を追いかけて行ってマニラに降り立った時に、クリーム色の麻のスーツを着ていたでしょう? あれはどこのブランドですか。亜熱帯のマニラに来た!という雰囲気が出ていましたよね。

ドンウォン この映画のためにオリジナルで作ってもらったものです。衣装を担当してくれたのは韓国のトップクリエーターの方で、映画「群盗」(2014年、韓国公開)を始めとして、他の映画でも何度もご一緒させてもらっていて。

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祐真 ところで、今はどんな映画を撮っているんですか。

ドンウォン さきほどもちらっと言った押井守監督のアニメ映画「人狼 JIN-ROH」の実写リメイク版を撮っている最中です。伊坂幸太郎さん原作の「ゴールデン・スランバー」はもう撮り終えていて、韓国では来年2月の旧正月に公開予定です。今年、映画の撮影は3本していて、残りのひとつは、韓国で12月に公開する映画「1987」。韓国の民主化運動を率いた学生運動のストーリーで、ドキュメンタリータッチの作品です。僕は特別出演として、この運動のシンボリックな役柄を演じています。

祐真 「人狼 JIN-ROH」は韓国のどこでロケをしているんですか。

ドンウォン 映画のセットはソウルから2時間ぐらいの大田(テジョン)にあります。これも「MASTER/マスター」同様、アクションシーンが多い映画になりそうです。僕もいつまでアクションができるのかちょっと自信はないんですが(笑)。

祐真 いや、まだ大丈夫でしょう。50歳位までアクションしてください。過酷ですけれど、もう怪我はしないようにしてくださいね(笑)。でもそんなに仕事が忙しいと、趣味のファッションを楽しむ時間もなかなか取れなさそうですね。

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ドンウォン …本当に時間がないんです。SISEのコレクションをチェックするぐらいで、他を見る暇がないのが残念です。でも最近はアートや建築にも興味があって、いろいろと見るようになってきていますけれど。

祐真 アートはどういうジャンルに興味があるんですか。何か作品を買ったりはしました?

ドンウォン いえ、僕は作品を買うとしたら、綿密にリサーチをして買うタイプなので、まだそこまで到達はしていないです。どちらかというとモダンアートに興味があって、いろんなアーティストの作品を見ているところです。

祐真 見るだけでも楽しいですよね。ギャラリーの建築もすごく凝っているものがあったりして、それも眺めるのも楽しかったりする。今年の夏、安藤忠雄さんが江原道・原州に建てた「MUSEUM SAN」に撮影に行きましたよ。韓国はアートに対しての熱がすごく高いですね。

ドンウォン 確かに勢いがある感じはしますね。僕自身は、建築やインテリアはミッドセンチュリーやスカンジナビアデザインが昔から好きです。特にスカンジナビアデザインは、シンプルでフォルムやラインがとても美しいし、飽きない。見れば見るほど好きになります。

祐真 最近、東京で気になった場所などはありますか。

ドンウォン 麻布十番にある紹介制の焼き鳥のお店はすごく美味しかったですね。全部の料理が美味しかったんですけれど、特に締めに出された卵かけご飯が絶品でした。韓国では卵を生で食べる習慣がないので、これには感激しました。

祐真 美味しそうな光景が目に浮かびます!

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ドンウォン あと、友人に銀座の天ぷらのお店に連れて行ってもらって、そこもめちゃくちゃ美味しかったです。ただ、支払いを現金でしか受け付けてくれなくて、「おごるよ」といってくれた友人の手持ちはカードのみ。しかたなく食事に行った全員の現金をかき集めて支払いをしたというオチがつきました。東京ではこういうことはよくあることですか?(笑)

祐真 時々ありますね。そういう店は、食事の途中で「あれ、ここカードだめなんじゃないか?」と肌で感じるんです。東京は高級店でも意外とカードが使えない店があるので気をつけてくださいね。「東京ディナーあるある」にご用心です(笑)

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.30 カン・ドンウォンさん

prof

カン・ドンウォン|GANG DONG-WONG
1981年生まれ。2000年にモデルでデビューし、03年にテレビドラマ「威風堂々な彼女」で俳優へ転身後、常に第一線で活躍。兵役を終えてからも、「世界で一番いとしい君へ」「プリースト 悪魔を葬る者」「華麗なるリベンジ」など、作品ごとに様々なキャラクターを熱演。来年にも新作映画の公開が予定されている、韓国を代表するトップ俳優のひとり。「MASTER/マスター」は、TOHOシネマズ新宿ほかにて大ヒット上映中。

ABOUT
SUKEZANE Tomoki

1965年京都市生まれ。(株)マガジンハウスのPOPEYE編集部でファッションエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『UOMO』『GQ JAPAN』『Casa BRUTUS』『MEN’S NON-NO』『ENGINE』等のファッションページのディレクションのほか、著名アーティストや文化人の広告のスタイリング等を手掛けている。パリとミラノのコレクション観覧歴はかれこれ25年以上。   Born in 1965 in Kyoto, Japan. He started his career as a fashion editor at POPEYE magazine of Magazine House. Currently, he is working on various magazines such as UOMO(SHUEISHA), GQ(Conde Nast Japan),Casa BRUTUS (Magazine House), MEN’S NON NO (SHUEISHA), ENGINE(SHINCHOSHA)and he is setting styling people such as artists and […]