21世紀に改めまして。21歳になったメディコム・トイです。|MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|21世紀に改めまして。21歳になったメディコム・トイです。

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

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赤司竜彦 メディコム・トイ代表取締役社長インタビュー(1)

メディコム・トイはジャンルや枠に縛られない自由なトイメーカーだ。精巧なアクションフィギュア、世界的な人気を誇るBE@RBRICK、レトロなソフトビニール製人形。「自分たちが欲しいものをつくる」という確固たる意思のもと、ファッションや音楽やアートの領域とも縦横無尽に行き来をしながら成長を続けてきた。設立21年目を迎えた今、代表取締役社長の赤司竜彦氏は現状をどのように捉えているのだろう。

Photographs by OHTAKI KakuText by SHINNNO Kunihiko

パブリックイメージが固まらない

ある人は「驚き」を。
ある人は「興奮」を。
ある人は「懐かしさ」を。
ある人は「未来」を。

(『MEDICOM TOY EXHIBITION ’17』開催のお知らせより)

赤司 よりいっそう多面性を持った会社になっているなと感じています。色々な方がメディコム・トイに対してそれぞれの見方をされてらっしゃると思いますが、パブリックイメージが固まらない会社でありたいというのはひとつの理想でしたし、たぶん10年後も同じことを言っているんじゃないかなと思います。

その多面性を生みだす重要な要素のひとつが、BE@RBRICKをキャンバスに見立てた数々のコラボレーション。キャラクター版権ものやアーティストのみならず、木材やカーボンといったマテリアル(素材)ともコラボレーションが成立できてしまうのはなんとも痛快ですらある。

赤司 色々なケースがありますが、例えば、家具メーカーのカリモクさんやカーボン製品を扱うAMIREXさんのようにまったく異業種のメーカー様とのお仕事は「面白そうですね、やりましょう」っていうところからプロジェクトが始まった部分が大きいです。

時には意外な相手からのオファーで思いもよらないプロジェクトが実現することもある。

赤司 経産省の方が突然お見えになって始まったC.J.MART(2014年、日本の優れた商品を世界に発信するをテーマにオープンしたEコマースサイト)は、まさにその感じです。直近の取り組みだと、unBORDE(ワーナーミュージック・ジャパン)との新しいプロジェクト。レーベルヘッドの鈴木竜馬さんの“こういうことがやりたい”という視点に対して、すごくシンパシーを感じたんです。

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1000%BE@RBRICKの第1弾を飾ったKAWSを筆頭に、国内外の若いアーティストを数多くフックアップしてきたメディコム・トイは、アートとマスプロダクトの関係についても面白い取り組みをしている。

赤司 自分の中では何をもってアートなのかという線引きが曖昧なんです。“あれっ? トイのはずだったのにいつの間にかサザビーズでものすごい値段で取引されているぞ”と思うものもあれば、コスト的には合わないけれども絶対出しておくべきだなと思う取り組みもありました。

会社経営者としては100万個売れるものを200万個売れるように努力すべきだという考え方の方が正しいんでしょうけれども、100万個作るものも、1個しか作らないものも、熱の入れ方はほぼ変わりません。そこもひっくるめてアートである/アートでないという部分は意識したことはないかもしれないです。

そこにはアート=高価なものという意識もない。

赤司 今ですと一番安い商品が年2回リリースしているBE@RBRICK SERIESの450円から、上はCJ MARTで扱った純金製のマジンガーZの2000万円までありますが、どちらも個として向き合うと上とか下という意識はありません。

洋服、トイ、アーティストの作品も全部そうですけど、値段に左右されると自分の目が曇っちゃう気がするんです。値段はマーケットが決めるあくまでひとつの目安であって、それと自分が好きな作品はイコールではないですから。色々な作家と色々なことを自分の審美眼で続けていきたいですし、それで新しい作家がひとりでも世に出るきっかけになれたら、良かったねって気持ちになります。

Page02. メディコム・トイは人と人とを繋ぐハブ

ABOUT
Ryu as MEDICOM TOY

赤司竜彦(TATSUHIKO “Ryu” AKASHI) 株式会社メディコム・トイ 代表取締役社長。東京都出身。執筆業からIT系ベンチャー企業に転進。システムコンサルタントを経て(株)メディコム・トイを設立。1996年の …