21世紀に改めまして。21歳になったメディコム・トイです。|MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|21世紀に改めまして。21歳になったメディコム・トイです。

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

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赤司竜彦 メディコム・トイ代表取締役社長インタビュー(2)

メディコム・トイは人と人とを繋ぐハブ

まるで賑やかな市場のように、往来の激しいメディコム・トイは人と人を繋ぐハブにもなっている。

赤司 mintdesigns(ミントデザインズ)さんとANREALAGE(アンリアレイジ)さんというふたつのブランドも、うちの展示会で知り合ったことから二社共同でファッションショーを開催されたとうかがいました。そういった方が集まってくださる会社であり続けたいですね。

これからも現状に甘んじず、若手のアーティストやファッションブランドの方たちとも仕事をしていきたい気持ちが強いです。自分から割と果敢に乗り込んで行っちゃうんです。持ち込みもたくさんありますけれども、最終的に決まるのは自分から声をかけるパターン。どう考えてもこの子と仕事したいと思うと口説きにいきますから(笑)。

若い世代はモノに対して執着がないと言われる昨今だが、メディコム・トイはそうした状況も矜持をもって切り開いていく。

赤司 デジタルデバイスひとつあれば大抵なんとかなっちゃいますからね。私もいま二十代だったら、そういう人間になっていたかもしれません。ただ、面白いと思ったのは山本耀司さんのY’s(ワイズ)というブランドが今、二十代の間でものすごく売れているんです。川久保玲さんのCOMME des GARCONS(コム・デ・ギャルソン)も、三宅一生さんのグループ会社が展開するNe-net(ネ・ネット)も、きちんと若い子たちに届くモノ作りをしていらっしゃる。

今って70年代・80年代に一世を風靡したデザイナーさんたちの未来なんです。トイの領域における90年代とファッションの領域における70年代は自分の中で結構シンクロしていて、その“未来”で彼らが何をしてるかは自分の中でひとつ教科書になっている気がするんです。

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2017年7月22日(土)~27日(木)には「MEDICOM TOY EXHIBITION ’17」が開催される。これから発売されるメディコム・トイの新作をいち早く目にすることができる恒例の展示会だが、赤司社長が中でも特に注目してほしいアイテムを挙げていただいた。

赤司 発表から少し時間がかかってしまいましたが、やはりスタンリー・キューブリック監督の商品「RAH アレックス」「MAFEX SPACE SUIT/発売日調整中」)はぜひご覧になっていただきたいです。

特に『時計じかけのオレンジ』のアレックスを作ることは自分にとって3大悲願のひとつだったので、夢が叶ってしまって一抹の寂しさもあります。

あとは「Amplifier」(アンプリファイア)ですね。ロックアーティストのエヴァーグリーンなシーンをTシャツにして着てもらうというコンセプトで作ったものですが、企画を持ち込んできた外部プロデューサーが私と同世代で非常に音楽の趣味がシンクロしたところもあって、どれだけこれがマーケットに受け入れられるのかわからないけれどまずやってみようと。面白そうだから。

それで忌野清志郎さんからスタートしたんですけど、事務所の方にも非常にご好意をもってこのプログラムを受け入れてくださいました。

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最後に、ぜひ訊きたかった質問を──赤司さんにとってトイって何ですか?

赤司 自己表現の手段だったり、愛すべきものだったり、色々あるんですけど、例えばお気に入りのジャケット、トイ、絵──そこに何か領界があるかっていうと、ないような気がするんです。きっと“好きなもの”なんでしょうね。

かつて手塚治虫先生がおっしゃった大好きな言葉があるんです。赤塚不二夫先生から「どうしてそんな無茶な量の仕事を引き受けるんですか?」と訊ねられた手塚先生が「面白い仕事はやらなきゃいけないんだ!」って。

自分も常々そう思います。もちろん面倒くさい気持ちがゼロかというとそんなことないんですよ? それでも面白い仕事はやらなきゃダメだなって、やっぱり思っちゃうんです。

ものを作ることはもちろん好きですが、そこに携わる人間の情熱とか愛情をもって奔走する姿が自分の原動力になっているような気がしますね。きっとこのOPENERSさんの連載も含めて。

ABOUT
Ryu as MEDICOM TOY

赤司竜彦(TATSUHIKO “Ryu” AKASHI) 株式会社メディコム・トイ 代表取締役社長。東京都出身 […]