スポーツカーは2つの表現とひとつの方向性|Geneva Motor Show

スポーツカーは2つの表現とひとつの方向性|Geneva Motor Show

CAR MOTOR SHOW

Geneva Motor Show 2017|ジュネーブ モーターショー2017 解析その1

スポーツカーは2つの表現とひとつの方向性

大盛況のうちに幕を閉じたジュネーブ モーターショー 2017。新型のスーパーカーが華々しくデビューする一方で、相変わらず人気のSUVたちが覇を競い合う。またプラグインハイブリッドなどのエコカーや最新技術も人々の強い関心を集めた。そんなアタリ年の会場を巡った南陽一浩氏によるリポートを3部に分けて報告する。第1回は注目のスーパーカーたちだ。

Text by NANYO KazuhiroPhotographs by Mochizuki Horohiko

スーパースポーツがしのぎを削った2017年のジュネーブ

ジュネーブサロンはつねにスポーツカーの檜舞台として機能してきたし、2017年もその期待が裏切られることはなかった。ただ久々のスポーツ熱は昔のようにすごいスポーツカーに顧客がついてくるといった単純な図式ではなく、さまざまの配慮や戦略、新興マーケットの需要といったものに下支えされていることを感じられる。

キーワードは、「メカニズムとしてのノーブルさ(高貴さ)」。いわばスポーツカーとしてのインテグリティ(完全性・純潔さ)をどう保つか、正統化するかだろう。カタカナが多くて申し訳ないが、日本語に訳しづらい、もともとない概念がキーになるのも、近頃の傾向だ。それだけ日本語で表せる手つかずでない領域が、広くなった証でもある。

Alpine A110|アルピーヌ A110

Alpine A110

Ferrari 812 Superfast|フェラーリ 812 スーパーファスト

Ferrari 812 Superfast

主役は、大排気量エンジン、そのなかでも自然吸気を積むスーパースポーツにスポットが当たっていたように思う。逆にライトウェイトスポーツでも「アルピーヌ」の復活という、見るべきものがあった。いずれも、スポーツカーの純粋性を2017年の今、どう提案するか?という興味深いエクササイズといえる。