フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレにイタリアで試乗|Ferrari

フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレにイタリアで試乗|Ferrari

CAR IMPRESSION

Ferrari California T Handling Speciale|フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレ

フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレにイタリアで試乗

手練れの名優のようなクルマ

かつてフェラーリ「カリフォルニア」に、よりパフォーマンスを重視した「ハンドリング スペチアーレ パッケージ」が追加され、人気を博した。そこでフェラーリは、ツインターボエンジンを搭載して2014年にデビューした「カリフォルニア T」にも、新たに同様のパッケージを設定。イタリアで開催された同モデルの試乗会からリポートをお送りする。

Text by YAMAGUCHI Koichi

ハンドリングやドライビングエモーションを重視した仕様

ブーツの形をしたイタリアのちょうど付け根の辺りにある同国最大の港湾都市、ジェノバから東へ約40km。イタリア語で“天国の湾”を意味するGolfo Paradisoと名づけられた小さな半島の西側に、リグリア海に面した風光明媚な港町、カモーリがある。海からの爽やかな風が春の到来を感じさせる4月初旬、筆者は“天国の湾”の名に恥じないこの絶景のシーリゾートを訪れていた。フェラーリ「カルフォルニア T」に追加されたハンドリング スペチアーレの試乗会が開催されたのだ。

ハンドリング スペチアーレと聞いて、ピンと来る人も多いだろう。従来型のカリフォルニアにも、2012年より設定されていたからだ。リトラクタブルハードトップを持つ2+2 コンバーチブルのカリフォルニアは、フェラーリが新規顧客開拓のために導入したモデルであり、実際、オーナーの70パーセントはフェラーリを初めて購入する層だったという。

Ferrari California T Handling Speciale|フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレ
Ferrari California T Handling Speciale|フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレ

一方、ハンドリング スペチアーレは、よりハイパフォーマンスを求める新規ユーザー獲得を目的として設定されたものであり、彼らのニーズに応えるため、ノーマル比で30psのパワーアップと30kgの軽量化が果たされていた。結果的に、カリフォルニアの20パーセントのオーナーが同パッケージを導入したという。その成功をふまえ、3.8リッターV8直噴ツインターボエンジンを得て登場したカリフォルニア Tにも、今回、新たに同パッケージが追加されたわけだ。

試乗会場となった海沿いのホテルの中庭には、試乗のために用意された4台の真新しいカリフォルニア T ハンドリング スペチアーレが並べられていた。ロングノーズショートデッキのエレガントなプロポーションを持つこのオープンスポーツが、瀟洒なリゾートホテルとこれ以上ないというほどにマッチしているのがまず印象的だ。

Ferrari California T Handling Speciale|フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレ
Ferrari California T Handling Speciale|フェラーリ カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレ

細かく観察すると、マットシルバーのフロントグリルやリアディフューザー、そしてブラックアウトされたテールパイプなどわずかな変更点が、ノーマルモデルとは異なることを静かにアピールしている。総じてごく控えめな演出は、このモデルの真価が、走らせて初めて実感できる類いのものであることを物語っているといってもいいだろう。

「カリフォルニア Tのユーザーにとって、主な購入動機がスタイリッシュなスタイリングやリトラクタブルハードトップであり、彼らが居住性や最高速度を評価しているのに対し、ハンドリングスペチアーレは、パフォーマンスやドライビングエモーションに重きを置き、ハンドリングや加速性能を評価する層を狙っています」

実際、マラネロから駆けつけた広報担当者は、試乗前日のプレゼンテーションの席で、そう語った。