MATSUNAGA Manabu|vol.8 ジャック・セルビエールの庭

MATSUNAGA Manabu|vol.8 ジャック・セルビエールの庭

carnet de jardin タイムカプセルの庭へ

MATSUNAGA Manabu|松永 学

vol.8 ジャック・セルビエールの庭

『白亜質の花粉』-終わりが無い四季の庭

前回まではすでに亡くなっている方の庭を廻っていきましたが、今回は生存するジャック・セルビエール(Jacques SERVIERES)という彫刻家の庭へタイムトリップです。

Photos & Text by MATSUNAGA Manabu

1個人の想像力ってなんだろう。そんな事を思いながら庭を探して道に迷ったいた時この庭に辿り着く。
1939年に空襲にあった場所、マルヌの川沿いにひっそり佇んでいる。
ここに墓碑銘のように並んでいる遺跡にも似た光景が広がっていた。
マルヌはセーヌ川の支流でありパリからそんな遠くないところで合流する。
Jacques SERVIERESは40を越える彫刻をその場で今でも製作中。
巨大な石は稲妻、雨、風,そして雪に曝されてこそ生命が息づくのだろうか?
冬は殺風景で、春は野草のカラフルな色合いに喜び、夏は茂った木々に隠れ、秋はまた枯れ葉で覆われる。
25年の歳月を経てなおも進行中の未完の庭。

vol.8 ジャック・セルビエールの庭 03
vol.8 ジャック・セルビエールの庭 06
vol.8 ジャック・セルビエールの庭 13

今日もまたノミの音が響き渡る。
白亜質の花粉をあびながら制作過程の彫刻庭師の想像は計り知れない。
そして季節で変化していく植物と川の気まぐれの中で素晴らしくて不可解な庭が進化する。

sculapture de la Dhuys公式サイト
http://www.jardindesculpture.net/

ABOUT
MATSUNAGA Manabu

写真家。北海道根室市生まれ。父の影響で小学生から写真をはじめる。暗室デビューも同時期。高校卒業後上京。日本大学芸術学部写真学科卒。学生時代はアルバイトに明け暮れる。アングラアマチュア音楽バンドで、舞台演出写真スライドショー&キーボードを担当。欲しいレコードを買うために、マニアックなレコード店が多かった新宿駅界隈が庭となる。日本デザインセンター入社後、2年間で退社。フリーフォトグラファーになる。その後フランス・パリに移住。雑誌を中心にルポルタージュやポートレイトなどで幅広く活躍。昨年2009年12月より、『carnet de voyages』というタイトルで旅をテーマとしたweb写真集を発表している。iPhone+iPad+iPodTouch用アプリ(PhotoHorloge)でも展開中! パリ発『webマガジン chocolatmag』ではビジュアルを担当。コラム内”chocolat papa356J”で毎日更新の写真コラムもはじめる。叔父はジェイムス・ジョイスの翻訳で有名な、日本の英文学者・翻訳家である柳瀬尚紀氏。 オフィシャルサイト http://www.manabu-matsunaga.com/ carnet de voyages http://www.manabu-matsunaga.com/voyages/